生体認証
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三十三銀行 - 2023年2月28日、指静脈認証機能の新規登録の受付を終了[28]。2024年1月31日サービス終了[29]

宮崎銀行 - 2023年4月28日、生体認証情報の新規・変更・解除の取り扱いを終了[30]

南都銀行 - 2023年5月31日、手のひら静脈認証の新規登録終了。12月31日、ATMや窓口での利用終了[31]

福岡銀行 - 2023年8月24日、指静脈認証を終了し、顔認証を導入することを発表[32]

熊本銀行 - 2023年8月24日、指静脈認証を終了し、顔認証を導入することを発表[33]

愛知銀行 - 2023年8月31日、生体情報の登録、変更、削除の手続き終了。12月20日、ATMでの生体認証取引終了[34]

名古屋銀行 - 2023年9月12日、手のひら静脈認証のATM取引を終了[35]

山形銀行 - 2023年10月1日、生体情報受付停止。2024年3月31日サービス取り扱い終了[36]

肥後銀行 - 2023年10月13日、新規申込終了。2024年3月31日サービス終了[37]

神奈川銀行 - 2023年10日31日、生体認証情報の新規・変更・解除の取り扱いを終了[38]

鹿児島銀行 - 2024年3月29日、新規発行停止。2025年3月31日、ATMでの生体認証取引終了[39]


信用金庫、信用組合

金沢信用金庫 - 2021年1月29日、指静脈認証の新規取り扱い終了[40]

滋賀中央信用金庫 - 2022年3月31日、生体認証機能サービスの終了[41]

第一勧業信用組合 - 2022年9月21日、指静脈認証でのATMサービスを終了[42]

瀬戸信用金庫 - 2023年8月1日、生体認証情報の新規登録を終了[43]

高知信用金庫 - 2023年8月28日、顔と手のひら静脈の2種の生体認証を用いたATMを発表[44][45][46]

姫路信用金庫 - 2024年1月22日、生体認証機能付きICキャッシュカードの新規取り扱いを1月末で終了[47]


農業協同組合

JA横浜 - 2024年2月13日、生体認証機能サービス終了[48]


廃止理由

生体認証廃止の理由について、ゆうちょ銀行は「顧客の利用状況などを踏まえて判断した」と説明し[49]、三菱UFJ銀行は「インターネットバンキングの普及で、利用者が減っている」こと、キャッシュカードの偽造防止技術が高度化しており「手のひら静脈を使った高度な認証の必要性も薄れた」ことを挙げている[50]

2000年代の生体認証機能付きキャッシュカードとATMは、

キャッシュカード - ICチップ内に生体情報を書き込む。登録機は店舗にしかなく、登録のため顧客が来店する必要がある。また情報の複製はセキュリティ上不可としており、カード再発行時は再登録が必要

ATM - 静脈認証等の読み取り装置が必要

登録機 - 各店舗窓口に登録機が必要

といった構成で、顧客側の利便性に欠け、銀行側も装置コスト負担の大きいものであった。
代替手段(スマホATM)

2020年代に入り、FIDO準拠の生体認証機能を備えたスマートフォンが普及し、スマートフォンの生体認証機能と組み合わせたATMの普及が始まっている。「スマホATM」と称し、上掲のゆうちょ銀行の他、セブン銀行[51]auじぶん銀行[52]きらぼし銀行[53]GMOあおぞらネット銀行[54]四国銀行[55]島根銀行[56]住信SBIネット銀行[57]西日本シティ銀行[58]PayPay銀行[59]みんなの銀行UI銀行[60]ローソン銀行[61]イオン銀行[62]などが導入している。

「スマホATM」は、顧客は来店を伴う生体情報登録の必要が無く、銀行側もアプリの開発負担はあるものの、店頭やATMへの生体情報登録/読取装置の設置が不要であり、コスト削減効果が高い。みんなの銀行はキャッシュカード自体も不発行である。当該顧客のスマホと連動するためATMにQRコードを表示する等の改修も必要だが、上掲の導入銀行の中には提携先のコンビニATM(セブン銀行またはローソン銀行)でのみ対応し、自行ATMは「スマホATM」非対応としているところもある。詳細は「スマホATM」を参照
生体認証に利用される生体情報

生体認証への利用に適した生体情報の条件としては、「すべての人が持つ特徴」であること、「同じ特徴を持つ他人がいない」こと、「時間によって特徴が変化しないこと」が挙げられる。

一卵性双生児の身体的特徴は同じではないか」という疑問が挙げられるが、指紋・虹彩・静脈パターン・ほくろの位置や数などはDNA塩基配列で決定されないので、遺伝子が完全に一致する一卵性双生児でも異なっている。

単独では十分かつ確実な認識率を得られない場合、しばしば他の生体認証方法やその他の認証方法と組み合わせて使用される。
身体的特徴(主に静的な情報)を利用するもの

指紋
犯罪捜査などにも用いられ、手軽だが信頼性の高い認証方式である。また、生体認証としては古参の部類に入るため、欺瞞の方法も数多く編み出されているが、それに対する認証機器の改善も進んでいる。
DNA
DNA型鑑定として犯罪捜査に多用され、最も確実で究極的な生体認証の手段であるが、確認のためにはサンプル(血液や唾液などの、対象者の体の一部分)を得て化学的に詳細に分析する必要があり、2018年時点においては、リアルタイムに認証できる装置は開発されていない。一卵性双生児を識別できない欠点がある。
掌形
手のひらの幅や、指の長さなどを用いて認証する方法。成長期や加齢により認識率が低下するため、定期的更新が必要(米国で広く用いられ、1年間有効)。
網膜
目の網膜の毛細血管のパターンを認識する方法。網膜は眼球の奥に位置するため、そのパターンを撮影するには目をセンサーに近接させる必要があり、装置も大掛かりになるため、普及率はあまり高くない。
虹彩
虹彩パターンの濃淡値のヒストグラムを用いる認証方式。双子でも正確な認証を行えることから、高い認証精度を有している。網膜と同様に従来は大掛かりな装置が必要で指紋や静脈などの認証方法と比べると登録運用コストが高くなる傾向にあったが、眼球の奥に位置する網膜とは異なり虹彩は眼球の表面側に位置する情報であることから、網膜に比べると撮影が容易であり、近年ではスマートフォンに搭載されるカメラでも認証が可能となってきた。

眼鏡や顔の表情、加齢による変化などによって認識率が低下する。また、一卵性双生児の場合に両者を同一人物と認識しやすい。簡易な認証方法や、犯罪捜査などに使用される。
血管
近赤外光を手のひら、手の甲、指に透過あるいは反射させて得られる静脈パターンを用いる技術が実用化されている。詳細は「静脈認証」を参照
音声
声紋を利用したものが良く知られている。健康状態によって認識率が低下することがある。声帯など発声器官の構造に由来しており、基本的には身体的特徴であるが、行動的特徴の要素も有る。簡易な認証方法に使用される。

耳介の形状を用いて認証する方法。
体臭
体の臭いの化学的な成分構成をもとに認証を行う技術が研究されている。検査対象者自身の行動を必要としないため、空港などのセキュリティチェックで犯罪歴のある者を発見する場合など、検査対象者に不快感を与えないよう配慮が必要な場面で利用される。


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