現代用語の基礎知識
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『現代用語の基礎知識』は第二次世界大戦終了後の1948年10月10日、『自由国民』第14号として時局月報社から発行された[1]。当時は長い軍国主義の時代、英語排斥の風潮が終わり、新たに民主主義的な制度改革が行われるとともに世相も変転し、GHQ関連などの新しい風俗、言葉が次々に生まれる時代であった。

創刊以来、毎年改定を加えられており、1949年からは年末に発行するようになった。1965年までは増補版を発行していたが、1966年から年1回発行に統一された。新語・流行語を加えてページ数が増加しており、本のサイズ自体も創刊時のB5判から1960年以降はA5判に、1972年からB5判に拡大。2005年からA5判増ページとなったが、創刊65年目の2013年版では、A5判(通常版)とB5判(拡大版・大字版)が大小並んでリリースされている(大字版は2018年版まで)。

紙媒体の本の形態のみでなく1988年からCD-ROM版もあり[注 1]、2008年には「JEPA電子出版アワード2008」のロングセラー賞に選ばれた[2]

2000年頃から小・中学生にもわかりやすいように編集した「現代用語の基礎知識 学習版」も刊行された。

2018年には創刊70周年記念として「現代用語の基礎知識 昭和編」(創刊号復刻版が別冊付録[注 2])が、翌年には「現代用語の基礎知識 平成編」が発刊された。

2020年版からは大幅なリニューアルがなされ、2019年版が1226ページなのに対して、296ページとコンパクト化が図られた。
新語・流行語

1984年からは毎年12月初旬に[1]、その年の世相を反映した言葉として新語・流行語大賞を選定し、発表も行っている。この年に受賞した新語は「オシンドローム」「鈴虫発言」「スキゾ・パラノ」「特殊浴場」、流行語は「まるきん まるび」「くれない族」「疑惑」「千円パック」「す・ご・い・で・す・ネッ」「教官!」だった[3]

2003年に自由国民社がユーキャンと出版事業で提携したため[4]、「現代用語の基礎知識選 生涯学習のユーキャン 新語・流行語大賞」、2004年からは「現代用語の基礎知識選 ユーキャン流行語大賞」へと改称している。また2006年版から2008年版には、インターネットのConsumer Generated Mediaコンテンツである「はてなキーワード」の一部が収録されていた[5][6]
同様の本

長らく一社独占の状況であったが、1986年(昭和61年)11月17日集英社から『イミダス 1987年版』、1989年(平成元年)11月17日に朝日新聞社から『知恵蔵 1990年版』と同様の本が刊行されるようになった。ただし、両者とも紙媒体は2006年(平成18年)11月発行の2007年版を最後に休刊となり、一社独占に戻った。
歴代編集長(調査中)

亀井肇 

長沖竜二 

清水均

大塚陽子[7] 2018年-

脚注[脚注の使い方]
注釈^ ただし最初は「2.1 出版社と電子書籍 。カレントアウェアネス・ポータル」によれば、富士通製日本語ワードプロセッサー「OASYS 100-CD」でしか稼動しない「WINGフォーマット」であった
^ 「現代用語の基礎知識」2003年版でも特別付録となっている

出典^ a b “会社概要|自由国民社”. 自由国民社. 2021年12月1日閲覧。
^ “JEPA 電子出版アワード2008 受賞作品発表”. 日本電子出版協会. 2021年12月1日閲覧。
^ “「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞”. 自由国民社. 2021年12月1日閲覧。
^ “新語・流行語大賞について?会社情報【ユーキャン】”. ユーキャン. 2021年12月1日閲覧。
^ “『現代用語の基礎知識2006』へのはてなダイアリーキーワードの掲載について - はてなダイアリー日記” (2005年7月11日). 2021年12月1日閲覧。
^ “『現代用語の基礎知識2006』掲載キーワード発表 - はてなダイアリー日記” (2005年9月6日). 2021年12月1日閲覧。
^ “『現代用語の基礎知識』が読み継がれる理由とは? 。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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