村田はこの曲で1962年の第4回日本レコード大賞特別賞を受賞した。
レコード売り上げ枚数は1961年11月のシングルカットから半年で30万枚を突破[7]。最終的には300万枚を超え[7]、これは戦後初のミリオンセラーともいわれている。
1983年に第一勧業銀行が東京都内在住のサラリーマンを対象に調査した「あなたの忘れられない心の歌は……?」というアンケートにおいて、本楽曲が1位を獲得した[8]。
この曲のヒットにより、作詞者の西條八十、作曲者の船村徹、歌手の村田英雄は日本将棋連盟からアマチュア初段を授与された[1]。同名の戯曲原作者の北條秀司には、アマチュア四段を与えられた[9]。
船村徹は、2009年に、日本将棋連盟から第16回大山康晴賞特別賞を受賞した。 この曲は翌1962年に公開された同名の映画『王将』(主演:三國連太郎)の主題歌として使われた。1963年の続編映画『続・王将』(主演:三國連太郎)でも主題歌として使われている。さらに1973年の勝新太郎主演の映画『王将 (1973年の映画)』でも、主題歌として使われている。 「太平洋ひとりぼっち」で有名な冒険家堀江謙一も、単独横断中の太平洋上で寂しさを紛らすために「王将」を歌ったという[10]。
使用
王将
作詞:西條八十/作曲:船村徹
小春月夜
作詞:西條八十/作曲:船村徹
カバー
王将
藤圭子 - 1979年8月5日放送 テレビ東京『演歌の花道』で披露。
天童よしみ - 2011年9月21日発売のアルバム『名曲 日本のこころ 歌心5』収録。
氷川きよし - 2012年6月13日のアルバム『氷川きよし・演歌名曲コレクション16?櫻?』収録
三山ひろし - 2015年5月13日発売のカバーアルバム『歌い継ぐ!昭和の流行歌 Y』収録。
西方裕之 - 2016年8月17日発売のアルバム『船村徹の世界を唄う』収録。
福田こうへい - 2017年8月23日発売のアルバム『魂(こころ) 昭和の歌人たちを追いかけて…』収録。同年の『第68回NHK紅白歌合戦』でも披露。
島津亜矢 - 2020年2月5日発売のアルバム『船村徹を唄う』収録。
脚注^ a b c 長田暁二『歌謡曲おもしろこぼれ話』社会思想社、2002年、152頁。ISBN 4390116495
^ 読売新聞社文化部『この歌この歌手〈上〉運命のドラマ120』社会思想社、1997年、79-80頁。ISBN 4390116010
^ 『この歌この歌手〈上〉運命のドラマ120』81-82頁。
^ 読売新聞、2012年5月6日付「よみほっと日曜版」1面
^ レコーディングでは銅鑼を用いたという。 (船村徹さん、宇都宮競輪場を訪問 「王将」秘話披露
^ 『ドキュメンタリー紅白歌合戦 あの時あの歌』(日本放送協会出版刊 1984年)より
^ a b 『この歌この歌手〈上〉運命のドラマ120』80頁。
^ 「ほんとうの“なつメロ”心の歌」『別冊 1億人の昭和史 '85最新増補版 昭和流行歌史 「宮さん宮さん」からチェッカーズ「星屑のステージ」まで600曲』毎日新聞社、1984年、331頁。NDLJP:12438705/166
^ 『演劇雑記帳』(読売新聞社)P.99
^ 『この歌この歌手〈上〉運命のドラマ120』82頁。
関連項目
1961年の音楽