ロクサネ役は、ロアルド・ダールとパトリシア・ニールの娘テッサ・ダール(英語版)が予定されており、彼女はオファーを快諾して減量や歯の矯正を行い役作りを進めた[6][7]。しかし、ヒューストンはよりアラブ的な女性を求め、「私たちはどこかでアラブの姫を探さなければいけない」とケインとの会食時に語っている。その会食には、ケインの妻シャキーラ・ケイン(英語版)が同席しており、彼女はガイアナ出身だったため、ヒューストンは彼女を説得してロクサネ役に起用した[8]。撮影はパインウッド・スタジオとフランス・モロッコで行われた[9][10]。 『ニューヨーク・マガジン』のジョン・シモンは「ジョン・ヒューストンにとって、『アフリカの女王』を超える最高の作品」と絶賛した[10]。タイム誌のジェイ・コックスは「ジョン・ヒューストンは20年以上映画化を望んでいましたが、待つだけの価値はありました」と批評している[11]。ロジャー・イーバートは四つ星満点を与え、「『王になろうとした男』は、ひどくスリリングで楽しいエンターテインメントのため、時間を忘れてしまいます」と批評した[12]。 『バラエティ』誌はケインの演技について、「それがジョン・ヒューストンの意図であろうとなかろうと、この冒険とアクションの映画はマイケル・ケインの低い演技力のために大雑把なコメディになっている」と批評している[13]。 第48回アカデミー賞では4つの賞にノミネートされた[14]。
評価
ノミネート
アカデミー美術賞:アレクサンドル・トローネル、トニー・イングリス
アカデミー脚色賞:ジョン・ヒューストン、グラディス・ヒル(英語版)
アカデミー衣裳デザイン賞:イーディス・ヘッド
アカデミー編集賞:ラッセル・ロイド(英語版)
この他にモーリス・ジャールがゴールデングローブ賞 作曲賞に、イーディス・ヘッドがBAFTA衣裳デザイン賞(英語版)に、オズワルド・モリスが英国アカデミー賞 撮影賞にそれぞれノミネートされた。
出典^ Box Office Information for The Man Who Would Be King. IMDb. Retrieved September 18, 2013.
^ Top 20 Films of 1975 by Domestic Revenue. Box Office Report via Internet Archive. Retrieved September 18, 2013.
^ “若山弦蔵インタビュー”. 吹替の帝王. ⇒オリジナルの2016年9月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160928121656/http://video.foxjapan.com/library/fukikae/interview/interview12/ 2019年1月31日閲覧。
^ TimesTalks: Michael Caine: Five Favorite Films 。The New York Times on YouTube
^ Huston, J. (1975). The making of the man who would be king. Allied Artists Pictures.
^ “ ⇒People Weekly: What's It All About, Alfie?”. 2017年7月28日閲覧。
^ Patricia Neal: An Unquiet Life by Stephen Shearer (pg 313)
^ Michael Caine Remembers Nearly 40 Years in Film by Glenn Whipp