実写版収録の際はまだCGが完成していないため、絵のない状態でアフレコを行った[37]。またアテレコ収録後にはアメリカ側から「英語が話せるのならオリジナルで何らかの配役の声をやってもらいたいとオファーもされた」が、結果的に英語が話せなかったため断り、「もう少し若ければ英語を勉強したかもしれないが、ハリウッド進出のチャンスを諦めた」と語っている[38]
公開イベントでオプティマスの声を務めた際には「まさか実写になるとは思いませんでした」と、玄田自身の感想をアドリブを聞かせて喋っている。
テレビアニメ『ケロロ軍曹』第194話のトイレ司令や、テレビアニメ『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』第12話のオスティマスのように、たびたびコンボイのパロディキャラクターを演じている。
2003年にゲーム『ドリームミックスTV ワールドファイターズ』においては久々にコンボイ/初代総司令官コンボイを演じ、インタビューでは「こんな形で、コンボイの声に復活できて、大変うれしいです。懐かしい気持ちで、精一杯やりました。みなさん、ぜひ楽しんでゲームをプレイしてください。」と答えている[39]。2020年にNetflixで配信されたWebアニメトランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジーでオプティマスプライムを演じている[40]。 海外アニメ『バットマン』においては現在のところ全シリーズに出演し、とくにバットマン / ブルース・ウェイン役は、1992年放送のアニメイテッド版以降『ザ・バットマン』を除くすべての作品で担当している。 死去した雨森雅司や蟹江栄司、加藤正之、内海賢二、大平透、石塚運昇、増岡弘、藤原啓治、飯塚昭三から持ち役の一部を引き継いでいる。2017年に放映されたアニメ『笑ゥせぇるすまん』では、大平に代わって喪黒福造を演じた。大平は、生前から喪黒役の後任として玄田を指名しており、今回の起用が実現したのだという[41]。 「スーパー戦隊シリーズ」では、バンダイが出す関連商品のCMナレーションを1986年以降担当している。所属事務所の公式プロフィールの主な出演作にも挙げられており、東映のサイト内でも「縁深い」と挙げられている[42]。また、「スーパー戦隊シリーズ」本編にも、2005年の『魔法戦隊マジレンジャー』ではマジレンジャーの呪文音声及びナレーションとして、2012年の『特命戦隊ゴーバスターズ』ではゴリサキ・バナナ役としてレギュラー出演したほか、敵キャラクター役で数回ゲスト出演した経験もある。 妹がいる[16]。フリーアナウンサーの二木あつ子は、玄田の縁戚(二木の母の妹の息子の嫁の兄 - 従兄弟の義兄にあたるとのこと)である[43]。 特技は日本舞踊、モダンダンス[6]。趣味は麻雀、格闘技観戦[6]。 バレエの経験者であり、ピルエット(回転の動き)を得意とし、「ピルエットの玄田」の異名を持っていた[44]。映画『紅い眼鏡』には、本人の振り付けによるマンボを1曲分丸々踊る姿も登場する。 塩屋翼によれば、「普段はおとなしい人で、自分からはあまりしゃべらない人で、兄(塩屋浩三)と似ているところがありますね」とのことである[45]。 同期に銀河万丈と若本規夫がいる[46]。 太字はメインキャラクター。
その他の役に関して
人物
エピソード
師である野沢那智との関係としては、「最初『野沢那智』の名前から女性かと思っていたら、サングラスかけたアヤシイ男が出てきて驚いた」と振り返っている[15]。野沢は劇団で発声と滑舌担当だったが、その稽古は厳しく、稽古場だった烏森神社の境内で「フェンシングのフルーレを振るいながらレッスンし、怖かった[15]。飛んできた灰皿やチョークを避けると『何で避けるんだっ!』と怒鳴られた」と語っている[15]。その後、野沢と仕事場で一緒になったときには、野沢のほうが玄田を心配するあまり、失敗することがあった[46]。野沢から学んだ大切なこととして、「言葉の大切さ、言葉を前に出すという事」と答えている[46]。野沢が2010年に死去した際には、「薔薇座時代にはキツい思い出ばかりで楽しい思い出なんてひとつもない」と語る一方で、「芝居に対する情熱が凄く、その環境に自分が居られたのは本当にありがたいことだと思う」との感謝の意と「帰って来て下さい、早すぎます」とその早すぎる死を悔やんだ[47]。
声優業を始めるにあたってテレビアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』の製作現場を見学した際、アフレコという作業が何なのか分からずに来て、退屈で居眠りをしたために顰蹙を買った。現場に入ってからも舞台と同じように動いていたため、なかなか足音やノイズを意識できず、南部考三郎博士役の大平透に「誰だ、音を立てているのは!」と激怒されたことがあり、特殊な演劇世界への入門に苦難が重なった。そんなシビアな立場を経験し、『ガッチャマン』のディレクターから『ドカベン』の岩鬼正美役のオーディションに誘われ合格した。「普通で考えれば、そばにいるようなキャラクターじゃない。底知れぬキャラクターで、怪物みたいなものでしょ。どうやったらいいか、慣れるまでかなり大変でした。プレッシャーがすごかった」と語っている。また、「実際は無理でしょうけど、岩鬼みたいに生きられたらいいなあ、と思いました。」と振り返り、「(声優として)吹っ切れた」と答えているのこと[44]。岩鬼役は同作のスタッフ間で7、8話まで「あれは岩鬼の声じゃない」とかなり揉めたが、前述の『ガッチャマン』の仕事を紹介したディレクターが「彼なら絶対に大丈夫。無難にやれる人もいるけど彼は上手くいけば120-150パーセントは出せる」とかばってくれたと後で知り、嬉しかったと語る[20]。マウンド上のシーンで「夏子はん、愛の一球や!」とアドリブで叫び、打席に入るシーンで「ここは一発逆転ホームランや!」とやはりアドリブで言った。
出演
テレビアニメ
1972年
科学忍者隊ガッチャマン(レッドインパルス正木隊員、ギャラクター隊員、アッシャム国首相 他)
1973年
ゼロテスター(副キャプテン[48])
1974年
新造人間キャシャーン(ドクターロボ)
てんとう虫の歌(シェフ)
1976年
タイムボカン(海さち)
ドカベン(1976年 - 1979年、岩鬼正美[49])
ブロッカー軍団IVマシーンブラスター(石田巌介[50])
ポールのミラクル大作戦(部下、スパナ、アベコベ人、隊員)
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