獣人
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キリスト教圏でも、初期には土俗信仰とキリスト教が共存してその様な偶像が崇拝されていた地域があったが、中世以降魔女狩りと同様に獣人は反キリスト・悪魔のとる姿と位置づけられるようになり、人狼狩りや人狼裁判なるものが度々行なわれた。実際には人狼であるとされた人々は麦角菌に感染したライ麦を食べて幻覚や精神錯乱を起こしたものであると考えられている。また、キリスト教圏以外の地域でも動物などの精霊が憑依して獣化する獣憑き(けものつき)の伝承が世界各地に存在しており、インドや中国では虎憑き、中南米ではジャガー人間、また、日本における狐憑きなどそのバリエーションは世界中に分布する。
主な獣人の一覧
獣頭人身

エジプトの神々の多く:アヌビスホルスセトバステトなど

猫:バステト、猫将軍

象:歓喜天ガネーシャベヒモス

牛や馬:神農蚩尤牛頭馬頭ミノタウロス

猿:狒狒猩猩

鳥:ガルダ、ホルス、天狗烏天狗木の葉天狗など)

魚:半魚人

蜥蜴:リザードマン(蜥蜴人)

竜:龍人(ドラゴニュート)

コボルト:コボルトは元来ヨーロッパの伝承にある妖精だが、英語圏で発達したテーブルトークRPGにおいて犬顔のイメージが定着した。

中世に想像された悪魔の多く:バフォメットオセアンドラスなど。

十二支:十二支の動物たちを獣頭人身像で表したもの。韓半島新羅王墓や、日本の飛鳥奈良時代隼人石キトラ古墳壁画などに類例がある[6]

人間の上半身と動物の下半身

人魚

パピルサグ

ケンタウロス

サテュロス

ガンダルヴァ

迦陵頻伽

動物の姿に変身する人間

狼男(ワーウルフ=Werewolf、ルー・ガルーLoup-garou、ライカンスロープ=Lycanthrope)

ジャガー男(Tigre Capiangos)

人虎(ワータイガー=Weretiger)

キャット・ピープル(アイルランスロープ =Ailuranthrope)

ワニ男

オーボロテニ

UMAとしての獣人

毛むくじゃらで直立二足歩行をするUMA(未確認動物)を総称して獣人ということがある。ビッグフット雪男野人ヒバゴンなど。

この意味で獣人の語を用いるのは、1955年の東宝特撮映画『獣人雪男』などで見られるが、1970年代以降、水曜スペシャルの「川口浩探検隊」シリーズによって広く知られるようになった。東映特撮テレビ番組『仮面ライダーアマゾン』(1974年-75年)の怪人は獣人と呼称される(「仮面ライダーアマゾン#ゲドン」参照)。
脚注^ 「けものびと」と読む場合、外見がより人に近いことが多い。
^ 更科功『絶滅の人類史』(NHK出版新書、 2018年) ISBN 978-4-14-088541-3 p.25.
^朝日新聞』2019年12月12日木曜付、記事・米山正寛。


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