獄門島
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注釈^ 同じ網元を題材とした『悪霊島』で、金田一と磯川警部とのやりとりの中で獄門島の名前が出て、金田一が早苗のその後を案じるくだりがある。
^ 『ペルシャ猫を抱く女』は、後に登場人物の名前が改められた『肖像画』を経由し、その後筋が変えられ金田一登場の短編『支那扇の女』に改稿され、さらに一ひねりされて長編化される。
^ 「吊り鐘」と表記されている。
^ その物事にふさわしい季節と違っているという意味。俳諧の遊びである見立てにおいて、句の季語と、見立てたものの季節にずれがあること。
^ 旧民法の場合「家督相続」は第一種法定推定家督相続人(前戸主の直系卑属)が最優先される(旧民法970条)。第一種法定推定家督相続人がいない場合に限り、前戸主の遺言で選ばれた人が相続でき(同979条)、第一種法定推定家督相続人相続順は「親等の近さ→男性→年齢」(他に嫡出子などの規定もあるがここでは関係ないので省略)である(同970条)。本鬼頭家の戸主は嘉右衛門(60歳以上)と与三松(発狂で家政を執れない)が双方旧民法752・753条の隠居可能条件を満たしているのではっきりしないが、与三松が当主という説明から彼が発狂後も隠居させずに形式上戸主のままであると仮定すると、第一種法定推定家督相続人は「与三松の第一親等の子供たち」で、そこから「男子」の千万太が最優先で、彼がいない場合は年齢順に月代から順に三姉妹の継承になるので、甥の一は男子で月代より年齢が上でも家督相続をできないが、第一種法定推定家督相続人がいない場合は同第982条の「法定又ハ指定ノ家督相続人ナキ場合」に従って親族会で家督相続人を決定できるので、ここで初めて一を相続人に推すことができるようになる。なお、もしも嘉右衛門が隠居していない場合は唯一生存の子供である与三松が相続人であるが、彼が発狂を理由に相続できない場合は孫たち全員が第一種法定推定家督相続人になり、男優先規定より何もしなくても千万太の次が一になる。また、与三松をすでに発狂理由に隠居させて千万太が現戸主だった場合は、彼に子供がいないので千万太の遺言で相続人を指定できた。なお、旧民法(明治民法)の原文は 明治民法(明治29・31年)(法律情報基盤- Legal Information Platform -)を参照。
^ 作者の戦後最初に発表した作品は、1945年10月に『講談雑誌』に掲載された朝顔金太捕物聞書帳の「孟宗竹」だが、執筆時期は戦中であったと見られる。戦後に書かれた作品でもっとも発表が早かったのは『講談雑誌』1946年2月号に掲載された『人形佐七捕物文庫』の短編「銀の簪」だったが、横溝自身の記憶によれば戦後最初に執筆したのは探偵小説「神楽太夫」(『週刊河北』1946年3月)で、1945年の秋には脱稿していたという[10]。ただし、いずれの作品も単発掲載で連載長篇ではなく、戦後の長篇第1作は『本陣殺人事件』である。
^ このときの受賞作は 坂口安吾の『不連続殺人事件』で、ほかにも高木彬光の『刺青殺人事件』がノミネートされるなど、傑作と評価される作品が揃っていた[13]
^ 1位から5位までの作品は、1.本作品、2.『本陣殺人事件』、3.『犬神家の一族』、4.『悪魔の手毬唄』、5.『八つ墓村』。
^ 1985年版では、他の横溝作品は『本陣殺人事件』が7位、『悪魔の手毬唄』が42位、『八つ墓村』が44位、『蝶々殺人事件』が69位に選出されている。
^ 2012年版では、『本陣殺人事件』が10位、『犬神家の一族』が39位、『八つ墓村』が57位、『悪魔の手毬唄』が75位に選出されている。
^ なお、「清水巡査」という人物は『湖泥』や『灯台島の怪』にも登場するが、前者は岡山県警同士であるが年齢が違い、『獄門島』の清水巡査は「四十五、六」(角川版『獄門島』p.49)と中年であるのに対し『湖泥』の清水巡査は「若者」と記載されている(角川版『貸しボート十三号』p.26)。後者は外見説明はあまりないが、管轄からして全く別の伊豆半島近くにある「灯台島」の警官である。
^ 2007年5月1日NHK-BS2、2007年12月27日のNHK-BS2、2015年7月7日BS-TBS2016年11月20日BSプレミアムなど。
^ 島村は撮影当時21歳で、映像化された7作品のうちで最年少の早苗役である。
^ 豪華監督陣をそろえた同シリーズで斎藤光正監督は比較的地味な存在であったが(劇場映画のキャリアは最も少ない)、常識外の長回しを用いたり緩急自在の演出を披露。角川春樹はこれに感嘆して自身がプロデュースした東映映画悪魔が来りて笛を吹く』に斎藤を起用した[17]。以後、斎藤は角川映画の常連となる。
^ 秋吉は撮影当時42歳で、映像化された7作品の早苗役の中で最も年齢が高い。

出典^ 『真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫、1979年)130 - 131ページを参照を参照。
^ 『真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫、1979年)131 - 132ページを参照を参照。
^ 『悪魔の手毬唄』(横溝正史著・角川文庫旧版、1971年)の大坪直行による巻末解説、および『横溝正史読本』(小林信彦編・角川文庫、2008年改版)参照。
^ 『横溝正史読本』(小林信彦編・角川文庫、2008年改版)63ページ参照。
^ 宝島社『別冊宝島 僕たちの好きな金田一耕助』 金田一耕助登場全77作品 完全解説「3.獄門島」参照。
^ 『金田一耕助のモノローグ』(横溝正史著・角川文庫、1994年)9 - 11ページ参照。
^ a b c 『横溝正史読本』(小林信彦編・角川文庫、2008年改版)79 - 80ページ参照。
^ a b 『獄門島』あとがき(1948年(昭和23年)9月)参照。『新版横溝正史全集18 探偵小説昔話』(講談社)にも収録されている。
^ 『一杯亭綺言』(『小説推理』、1974年(昭和49年)8月)
^ 『金田一耕助のモノローグ』(横溝正史著・角川文庫、1994年)49 - 55ページ参照、ほか
^ 『本格探偵小説への転機』「本陣殺人事件」の前後(『問題小説』、1973年(昭和48年)8月)
^ 横溝正史「探偵小説の構想(初出『宝石』1951年10月号)」『横溝正史自選集4 犬神家の一族』出版芸術社、2006年12月10日、321?324頁。 
^1949年 第2回 日本推理作家協会賞 長編部門 日本推理作家協会公式サイト参照
^ 『真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫、1979年)63 - 64ページを参照。
^ When a Night on the Town Means Drinking, Dancing and Death (Sarah Weinman) The New York Times: June 10, 2022
^ ジョン・ディクスン・カーを少々、アガサ・クリスティをひと… 東京新聞<コラム 筆洗>: 2022年9月4日
^キネマ旬報』1979年5月上旬号インタビュー
^ “長谷川博己さん主演「獄門島」制作開始!”. NHKドラマトピックス. (2016年9月21日). https://web.archive.org/web/20160921145023/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/252951.html 2016年9月23日閲覧。 
^ “長谷川博己、金田一耕助役に挑戦 『獄門島』ドラマ化”. ORICON STYLE. (2016年9月21日). https://www.oricon.co.jp/news/2078809/full/ 2016年9月23日閲覧。 

参考文献

中島河太郎 (1971)、「解説」(角川文庫、横溝正史『獄門島』)

中島河太郎 (1977)、「解説」(角川文庫、横溝正史『ペルシャ猫を抱く女』)

大坪直行 (1971)、「解説」(角川文庫、横溝正史『悪魔の手毬唄』)

関連項目

獄門

俳句

外部リンク

獄門島 金田一耕助ファイル 3 - KADOKAWA


獄門島 横溝正史自選集 - 出版芸術社

金田一耕助ファイルII 獄門島 - テレビ東京

スーパープレミアム 獄門島 - NHK放送史










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