猫の恩返し
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猫の国について「ありゃ まやかしだ、 俺みたいに自分の時間を生きられない奴の行く所さ」と語っており、これが彼の不老不死と思われる長寿と何らかの関係があると考えられるが、詳細については明かされていない。通常、猫は「ゆ」という発音ができないことが彼によって説明されているが、彼自身は発音できる。これも長い年月をかけて生きてきたが故に身に付けた能力であると思われる。作中で「おれはハッキリした女が好きなんだ」と語っている。甘い物が大好きで数十個のケーキすら彼にとっては恐るるに足らず、こだわりも持っている模様[注釈 7]。その昔、猫の国で国中の魚を喰い尽くして逃げた伝説の大犯罪猫「ルナルド・ムーン」として知られ、壁画にもなっていた。「ムタ」という名前は、元々「耳をすませば」にて原田夕子の自宅近くに居住する幼女が独自に名付けた名前である。当作では「ルナルド・ムーン」が本名という設定であるが、「ムーン」という名前は「耳をすませば」にて天沢聖司が独自に名付けた名前である。
トト
バロンの仲間のカラス(原作ではカササギ)。普段は石像(ガーゴイル)だが、事務所が動き出すと知性を持つ様になる。ムタとは喧嘩ばかりしている[注釈 8]が、困難にぶつかった時は力を合わせている。色々とハルやバロンの手助けをする。たくさんの仲間の群れを呼ぶことができる。
ルーン
猫の国の王子。恋人(恋猫)のユキが好きだったお魚型のクッキーを探し人間界に来ていて、車に轢かれそうになったところをハルに救われる。猫王を反面教師にしてきたため、父親と違って誠実で真面目な性格をしている。父親と同じ色のオッドアイ。終盤にユキにプロポーズする。原作では映画とは違い、マイペースな性格である[注釈 9]
ユキ
ハルが幼い頃に出逢った白猫。ハルを助ける為に彼女を「猫の事務所」へと導いた「不思議な声」。悲しそうな垂れ目をしている。かつてハルに食べさせてもらったことから、人間界で売っている魚の形をしたクッキー[注釈 10]が大好き。自身の名前が「ユキ」であるためか、「ゆ」と発音できる数少ない存在である。猫王のお城で給仕をしている。ルーンとは恋人(恋猫)関係にあり、終盤にプロポーズを受ける。原作では元々ハルの飼い猫で、物語の7、8年前に交通事故により死亡している。また、ハルの護衛に失敗したムタに「大したことないのね」というなど、少々気の強い性格となっている。
猫王
本作の悪役。猫の国の王で、王子・ルーンの父親。青と赤のオッドアイである。我侭な暴君だが、最高権力者なので誰も逆らえない。ルーンを溺愛するが、彼を人間の娘と結婚させようと、彼やハルの意思を全く無視して2人の結婚を強行しようとする。しかし、ルーンが彼の恋人・ユキとの結婚を猫王の前で発表するとそれを素直に祝福するも、今度は自分がハルの結婚相手に名乗りを挙げるという無茶苦茶な王様。その際に難癖をつけて強引に迫ったことから、ハルから「このヘンタイネコー!」と怒られた。原作では行方不明の妃がおり、生存の知らせが入ったため捜しに行く。終盤で塔を爆破するなどやる事はかなり豪快であった。この騒動の後引退を決意。映画では「ねこおう」と呼ばれているが、原作のルビは「みょうおう」で統一されている。
ナトリ
猫王の第一秘書。非常に有能で猫王を頭脳面でサポートしている。冷静沈着な性格で、猫王の支離滅裂な命令もきちんとこなす(しかし、猫王が塔を爆破すると言い出した際は、「猫王の好感度が下がる」と判断して普段の冷静さを失いパニックになったことがある)。唯一ムタに「どこかで見たことがあるような…」と疑問を持っていた(後にムタがルナルド・ムーンだと思い出した)。終盤でバロンに敗れた猫王と共に引退を決意。原作では登場しない。
ナトル
猫王の第二秘書。垂れ下がった耳が特徴的で、ナトリと違って能天気な性格。半ば強引にハルを猫の国に連れてきた。原作では大、中、小と3匹いる。
吉岡 直子(よしおか なおこ)
ハルの母。夫はおらず[注釈 11]、一軒家でハルと2人で住んでいる。パッチワークの仕事で生計を立てている。
ひろみ
ハルの親友でクラスメイト。ラクロス部に所属している。明るく思ったことをはっきりと言う性格。同じクラスメイトで、卓球部の柘植君がお気に入りで、試合があったら真っ先に見に行く。なお、ハルは彼女のラクロスのスティックを使ってルーンを助けたが、その際にスティックは折れてしまい、後に自宅に大量のスティックが送られた(事情が事情だったので、ひろみは怒らなかった)。元は柊あおい作の短編マンガ「桔梗の咲く頃」(「耳をすませば幸せな時間」に収録)の登場人物で、柘植君(本作では主人公)に片想いしている設定は同じである。
チカ
ハルのクラスメイト。泣きぼくろがあり、眼鏡をかけている。ひろみと卓球部の試合を観に来ていた。劇中では名前は明かされない。
声の出演

キャラクター日本語版英語版
吉岡ハル
池脇千鶴アン・ハサウェイ
カティア・コー(幼い頃)
バロン袴田吉彦ケイリー・エルウィス
ムタ渡辺哲ピーター・ボイル
トト斉藤洋介エリオット・グールド
ルーン山田孝之アンドリュー・ベヴィス
ユキ前田亜季ジュディ・グリア
猫王丹波哲郎ティム・カリー
ナトリ佐戸井けん太ルネ・オーベルジョノワ
ナトル濱田マリアンディ・リクター
青い隊服の猫宮本充不明
猫兵中村俊洋不明
猫のシェフ鈴井貴之不明
吉岡直子岡江久美子クリスティン・サザーランド
ひろみ佐藤仁美クリスティン・ベル
チカ本名陽子不明
町田安田顕不明
町田の彼女白鳥由里不明
国語教師大泉洋不明
役不明田中敦子
塚本景子
香月弥生
駒村多恵
岸祐二
清水敏孝
青木誠
江川大輔
新垣樽助
よのひかりグレッグ・バーグエリン・チェンバース
ロバート・クロット
ワージーテリー・ダグラス
コートニー・ドレイパー
ジェイソン・ハリス
モナ・マーシャル
ブラッドリー・ピアース
ディズ・ホワイト

スタッフ

製作松下武義氏家齊一郎星野康二宮川智雄、相原宏徳、高井英幸
企画宮崎駿
原作柊あおい(『バロン - 猫の男爵』(徳間書店、2002年3月、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-19-770088-1)より) 
脚本吉田玲子
音楽野見祐二
キャラクターデザイン
レイアウト森川聡子
作画監督井上鋭、尾崎和孝
作画監督補稲村武志山森英司、田村篤、山下明彦
原画西尾鉄也大塚伸治、鈴木美千代、三原三千雄、大谷敦子、児山昌弘、関口淳、武内宣之、清水恵子、君島繁、山口賢一、宮崎なぎさ、山川浩臣、佐々木美和、小丸敏之、田中雄一平松禎史佐藤好春、杉江敏治、赤堀重雄、栗尾昌宏、松尾真理子、中村勝利、芳尾英明、大橋実、奥村正志佐藤雅子、横田匡史、山田伸一郎、青山浩行滝口禎一、道籏義宣、横堀久雄、中路景子、宮本佐和子、志村恵美子、上田峰子、毛利志乃舞、馬場健、秦綾子、友永和秀


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