独裁者_(映画)
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床屋とヒンケルは入れ替わってしまう。

床屋とシュルツはトメニアの軍服を奪い、強制収容所から逃げ出す。二人を捜索していた兵士たちは、侵攻に備え、狩猟旅行を装ってオーストリッチ国境付近で単身待機していたヒンケルを床屋と間違えて逮捕してしまう。逆に床屋は将兵たちによってヒンケルに間違えられ、シュルツと共に丁重に扱われる。

映像外部リンク
男の演説 - Association Chaplin, YouTube.
ヒンケルに代わって、男はラジオで一世一代の演説を打つ(The Barber's speech)。

床屋はヒンケルと間違えられたまま、トメニア軍に占領されたオーストリッチの首都へ連れていかれ、大勢の兵士が集う広場で演説を行うことになる。意を決してマイクの前に立った床屋は演説を行うが、それは自由と寛容、人種の壁を越えた融和を訴えるものだった。演説を終えた床屋は兵士たちの拍手喝采の中、ハンナに対して、希望を捨てないようラジオを通じて語りかけるのだった。
キャスト

出典:[7]チャップリンとポーレット・ゴダートの二人は前作『モダン・タイムス』でも共演し、公私にわたるパートナーであった。独裁者は何から何まで自分で決めねばならず、とても忙しい。自身の彫刻と肖像画のモデルを務められるのも、一度に数秒ずつである。

トメニア国の独裁者アデノイド・ヒンケル、ユダヤ人の床屋:チャールズ・チャップリン

ハンナ:ポーレット・ゴダード

バクテリア国の独裁者ベンツィーノ・ナパロニ:ジャック・オーキー

内相兼宣伝相ガービッチ:ヘンリー・ダニエル

シュルツ司令官:レジナルド・ガーディナー

戦争相ヘリング元帥:ビリー・ギルバート

ジェケル:モーリス・モスコヴィッチ(英語版)

ジェケル夫人:エマ・ダン(英語版)

マン:バーナード・ガーシー(英語版)

アガー:ポール・ワイゲル(英語版)

ナパロニ夫人:グレイス・ヘイル(英語版)

バクテリア国大使:カーター・デ・ヘイヴン

ユダヤ人の床屋の客:チェスター・コンクリン

総統付床屋:レオ・ホワイト

突撃隊員:ハンク・マン、パット・フラハティ(英語版)

ペンキをかけられて白くなった突撃隊員:エディー・ダン(英語版)

ヒンケルの秘書:フローレンス・ライト、ニタ・パイク、エセルレダ・レオポルド(英語版)

コンパクトパラシュートの開発者:シグ・アルノ(英語版)

ユダヤ人の果物屋:ハリー・シーメルス(英語版)

彫刻家:ジーノ・コラード(英語版)

アギー:フランチェスカ・サントロ

ツルツル頭の床屋の客:トーベン・マイヤー(英語版)

ベッドの上に座っている男:ウィリアム・アービング(英語版)

宴会のバトラー:チャールズ・アーウィン

刑務所の衛兵:リチャード・アレクサンダー(英語版)

長距離砲の砲術士官::レイランド・ホジソン(英語版)

トメニア軍の兵士:スタンリー・J・サンフォード(英語版)

インターナショナルプレスの記者:ドン・ブロディ(英語版)

オーストリッチでのトメニア軍の司令官::ルドルフ・アンダース(英語版)

医師:ブランドン・ビーチ

病院長::ジョン・デビッドソン(英語版)

通訳(声のみ):ウィーラー・ドライデン

日本語吹替

俳優日本語吹替
TBSBD
チャールズ・チャップリン愛川欽也山寺宏一
ポーレット・ゴダード小川知子三木美
ジャック・オーキー富田耕生こねり翔
ヘンリー・ダニエル板取政明
レジナルド・ガーディナー竹内亨田村真
ビリー・ギルバート吉柳太士郎
モーリス・モスコヴィッチ板取政明
カーター・デ・ヘイヴン宮崎敦吉


TBS版吹き替え - 初回放送1977年5月2日 『月曜ロードショー

BD版吹き替え - 2016年発売の『チャップリン Blu-ray BOX』に収録



受賞歴予告編
アカデミー賞

ノミネート

作品賞

主演男優賞(チャールズ・チャップリン)

助演男優賞(ジャック・オーキー)

脚本賞(チャールズ・チャップリン)

作曲賞(メレディス・ウィルソン)

ニューヨーク映画批評家協会賞

受賞

主演男優賞(チャールズ・チャップリン)[注 5]

設定劇中で使われたトメニアのダブルクロスナポロニとヒンケル、ファシストの先輩であるムッソリーニと後発のヒトラーがモデル

映画に登場するゲットーの街の看板などは基本的にエスペラントで書かれ、さらに本来のエスペラント表記にはない符号が文字の上にところどころ付けられて、それがドイツ語風あるいはポーランド語風に見えるようにアレンジされている。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}これは、エスペラントの考案者ザメンホフがユダヤ人であることや、当時ヒトラー政権下のドイツにおいてエスペラントが弾圧されていたことと関連がある[要出典]。

それぞれ演じられているトメニアの独裁者とその側近などはドイツのナチス党の幹部の名前をイメージさせるものにしてあり、アデノイド・ヒンケル(Adenoid Hynkel)[注 6]は総統のアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)、内相兼宣伝相ガービッチ(Garbitsch)[注 7]は宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルス(Joseph Goebbels)、戦争相ヘリング元帥(Herring)[注 8]は空軍総司令官兼航空相ヘルマン・ゲーリング国家元帥(Hermann Goring)のもじりである。また、ベンツィーノ・ナパロニ(Benzino Napaloni)はイタリア首相ベニート・ムッソリーニ(Benito Mussolini)のもじりである[注 4][注 9]

ヒンケルの演説は、日本においては従来「ドイツ語らしく聞こえる無国籍語」[8]と形容されるように意味不明のデタラメ語[9]と解釈されてきた。しかし時代が下ると、演説中に「英語をドイツ語風に発音したものやドイツ語の単語も登場し」「さまざまな言葉遊びで笑いを増幅させている」ことが指摘されて解読が試みられ、その結果、日本での上映においてこの翻訳が反映されるようになった。また演説に伴うニュース中継の英語の同時通訳が演説の実際の内容より穏やかなものになっていることが指摘され、チャップリンがニュース映像に嘘があるかもしれない危険性を笑いに変えたと分析された[10]
製作

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出典検索?: "独裁者" 映画 ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2022年10月)


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