狐の呉れた赤ん坊
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

阪東妻三郎の演技の新境地ならびに新しい時代劇の方向を示したと注目された[1]山田洋次は『山田洋次監督が選んだ日本の名作100本』で100本のうちの1本に選出している。

1971年(昭和46年)、同じ大映で監督三隅研次、主演勝新太郎でリメイク版が(脚本はオリジナルと同じ丸根賛太郎の物を使用)[7]、また1981年にはテレビドラマ版が作られた(制作はユニオン映画フジテレビ[8]。このテレビドラマ版では、オリジナル版の監督である丸根賛太郎が監修に当たり、主役もオリジナル版の阪東妻三郎の実子である田村高廣が務めた。またこのテレビドラマ版では題名が『狐のくれた赤ん坊』と若干表記が違い、内容も脚本が新たに窪田篤人によって書き下ろされており、オリジナルとは若干内容が異なる。その他に、1961年に東映で監督深田錦之助、主演近衛十四郎で『無法者の虎』の題名でもリメイクされている(こちらも脚本はオリジナル版を使用)。
あらすじ

大井川川越し人足で乱暴者の寅八は、街道筋に狐が出ると聞き、退治に行く。しかしそこで捨て子を拾い、育てる羽目に。それから七年、実の父子のように暮らす二人だったが、実はその子供はある大名の妾の子だった……[5][7]
スタッフ

製作:清水龍之助
[2][3]

企画:松山英夫

監督:丸根賛太郎

原作:谷口善太郎/丸根賛太郎[2][3][4]

脚色:丸根賛太郎

撮影:石本秀雄

美術:川村鬼世志[3][4]

録音:金村利一[3][4]

音楽:西梧郎[3][4]

キャスト

阪東妻三郎 - 張子の寅八

橘公子 - おとき

羅門光三郎 - へちまの辰

寺島貢 - 佛の六助

谷譲二 - 猪の太平

光岡龍三郎 - 丑五郎

見明凡太郎 - 蜂左衛門

阿部九洲男 - 賀太野山

藤川準 - 甚兵衛

水野浩 - 久右衛門

原健作 - 松屋容斎

阪東太郎 - 笹井正庵

荒木忍 - 鎌田大学

津島慶一郎 - 斎田金十郎

原聖四郎 - 勝谷栄之進

原タケシ - 三歳の善太

沢村マサヒコ - 七歳の善太

香川良介 - 佐吾兵衛[9]

リメイク版

『狐のくれた赤ん坊』は1971年5月29日公開。大映製作。
スタッフ

監督:三隅研次

原作:谷口善太郎/丸根賛太郎

脚色:丸根賛太郎

撮影:牧浦地志

美術:
内藤昭

録音:林土太郎

音楽:鏑木創

キャスト

張り子の寅八: 勝新太郎

おとき:
大谷直子

馬方丑五郎: 中谷一郎

勝谷栄之進: 岸田森

大黒屋蜂左ヱ門: 藤原釜足

浪華屋甚兵ヱ: 田武謙三

善太: 香川雅人

書籍

『日本カルト映画全集 狐の呉れた赤ん坊』円尾敏郎編(1996年、
ISBN 4948735469

脚注^ a b 田中純一郎『日本映画発達史V』戦後映画の解放』、中公文庫、P.265
^ a b c狐の呉れた赤ん坊(1945)(KINENOTE)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:23 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef