1971年(昭和46年)、同じ大映で監督三隅研次、主演勝新太郎でリメイク版が(脚本はオリジナルと同じ丸根賛太郎の物を使用)[7]、また1981年にはテレビドラマ版が作られた(制作はユニオン映画、フジテレビ)[8]。このテレビドラマ版では、オリジナル版の監督である丸根賛太郎が監修に当たり、主役もオリジナル版の阪東妻三郎の実子である田村高廣が務めた。またこのテレビドラマ版では題名が『狐のくれた赤ん坊』と若干表記が違い、内容も脚本が新たに窪田篤人によって書き下ろされており、オリジナルとは若干内容が異なる。その他に、1961年に東映で監督深田錦之助、主演近衛十四郎で『無法者の虎』の題名でもリメイクされている(こちらも脚本はオリジナル版を使用)。 大井川の川越し人足で乱暴者の寅八は、街道筋に狐が出ると聞き、退治に行く。しかしそこで捨て子を拾い、育てる羽目に。それから七年、実の父子のように暮らす二人だったが、実はその子供はある大名の妾の子だった……[5][7]。 『狐のくれた赤ん坊』は1971年5月29日公開。大映製作。
あらすじ
スタッフ
製作:清水龍之助[2][3]
企画:松山英夫
監督:丸根賛太郎
原作:谷口善太郎/丸根賛太郎[2][3][4]
脚色:丸根賛太郎
撮影:石本秀雄
美術:川村鬼世志
録音:金村利一[3][4]
音楽:西梧郎[3][4]
キャスト
阪東妻三郎 - 張子の寅八
橘公子 - おとき
羅門光三郎 - へちまの辰
寺島貢 - 佛の六助
谷譲二 - 猪の太平
光岡龍三郎 - 丑五郎
見明凡太郎 - 蜂左衛門
阿部九洲男 - 賀太野山
藤川準 - 甚兵衛
水野浩 - 久右衛門
原健作 - 松屋容斎
阪東太郎 - 笹井正庵
荒木忍 - 鎌田大学
津島慶一郎 - 斎田金十郎
原聖四郎 - 勝谷栄之進
原タケシ - 三歳の善太
沢村マサヒコ - 七歳の善太
香川良介 - 佐吾兵衛[9]
リメイク版
スタッフ
監督:三隅研次
原作:谷口善太郎/丸根賛太郎
脚色:丸根賛太郎
撮影:牧浦地志
美術:内藤昭
録音:林土太郎
音楽:鏑木創
キャスト
張り子の寅八: 勝新太郎
おとき: 大谷直子
馬方丑五郎: 中谷一郎
勝谷栄之進: 岸田森
大黒屋蜂左ヱ門: 藤原釜足
浪華屋甚兵ヱ: 田武謙三
善太: 香川雅人
書籍
『日本カルト映画全集 狐の呉れた赤ん坊』円尾敏郎編(1996年、ISBN 4948735469)
脚注^ a b 田中純一郎『日本映画発達史V』戦後映画の解放』、中公文庫、P.265
^ a b c ⇒狐の呉れた赤ん坊(1945)(KINENOTE)