「犬山祭」は当初、針綱神社が移転した旧暦の8月27日(試楽)・28日(本楽)に開催されていたが、1898年(明治31年)に新暦4月27日・28日へ変更され、1907年(明治40年)に同17日・18日、1908年(明治41年)に4月7日・8日へ変更された。
「犬山お城まつり」は、財政的かつ人的により多くの支援を求める形で、1996年(平成8年)より3月下旬に開催されるようになった。これは犬山祭保存会、犬山観光協会、犬山商工会議所、(社)犬山青年会議所が主催四団体となり発足された。犬山祭はその一環事業という位置づけ(最終2日)となる。この組織が立ち上がったことにより、針綱神社祭礼としての犬山祭の運行計画も変更された。たとえば、試楽祭(土曜日)では、「駅前組」「神社組」に分かれることにより、毎年土曜日に挙行されていた神社前広場での夜車山総ぞろえが姿を消すことになった。2004年(平成16年)の例では、「春の犬山お城まつり」が3月20日にオープニングセレモニー、犬山祭試楽祭が4月3日、本楽祭が4月4日に開催された。
1998年(平成10年)からは10月にも「秋の犬山お城まつり」が開催されるようになり、数輌の車山巡行と「からくり夢競演」と題して13町内のからくりと有志によるからくり披露が針綱神社前広場で実施されていた。2003年(平成15年)の初日(10月25日)には車山13両、2004年(平成16年)にも車山を12両が針綱神社に集結するなどの豪華な祭が行われた(博覧会協会からも補助金が出された)。しかし2005年(平成17年)には財政難で秋の方は中止の危機に瀕し、市からの補助金に出来る限り依存しない「城下町秋まつり」へ変更された。車山の巡行は再び春のみに行われることとなっている。2007年(平成19年)、春の「犬山お城まつり」の一環として実施されていた犬山祭「宵まつり」を廃止し、その予算を原資として「城下町秋まつり」の一環事業のような形で秋季の車山揃えが実現した(10町内のみ参加)。 市内にあるどんでん館には4輌の車山が常設展示されており、祭礼以外でも間近で車山を見ることができ、祭りの雰囲気を味わえる。 犬山市の友好姉妹都市である富山県中新川郡立山町にて、1987年(昭和62年)7月26日に行なわれた立山まつりで、2輌の車山を犬山以外では初めて練り回した。午後3時から天満宮での開会式のあと、途中で人形の逆立ちや、早変わりのからくりを披露しながら、曳き手の勇ましい掛け声、囃し手の子供達の笛、太鼓の音に合わせ、80人ほどによってゆっくりと電線を外した町中を練り回した[2]。
どんでん館
車山の遠征
参加した車山 - 中本町(西王母)・外町(梅梢戯)[3]
脚注^ 「年中行事事典」p58 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
^ 『姉妹都市・犬山市から参加 2基の車山に酔う』北日本新聞 1987年(昭和62年)7月27日朝刊16面
^ 『立山まつりに犬山から車山 ?来月26日、2基が特別参加?』北日本新聞 1987年(昭和62年)6月7日朝刊18面
関連項目
針綱神社
日本の祭一覧
参考文献
『犬山祭 (三百五十年の歴史をもつ)』(犬山祭山車保存会冊子委員会 編、犬山祭山車保存会、犬山市商工観光課、犬山市観光協会)1983年(昭和58年)2月23日発行
外部リンク
犬山祭の山車行事 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
⇒犬山祭保存会
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