特別出演
[Wikipedia|▼Menu]
類似の用語に「特別ゲスト出演」があり、連続したシリーズ作品において、メインキャラクターを演じていた出演者が新シリーズでレギュラーとしては降板し、いくつかのエピソードにだけ同じ役でゲスト出演する場合に用いられる。
友情出演

「友情出演」は、監督や主演俳優が、友人の芸能人に出演を依頼した場合や、俳優自身が願い出てキャスティングされている場合に用いられる[10]。多くの場合相場よりかなり低い出演料(いわゆる「友情価格」)か、無報酬の出演であることを示している[8]

特別出演・友情出演の由来と用例について、淡島千景は以下のように述べている。自分の劇団を持っている人―文学座杉村春子先生、民藝滝澤修先生、宇野重吉先生等―が特別に出るんで『特別出演』っていったんだけど、それがだんだん乱れてきて、どうしても出したい人が、名前のことでうるさいとなると、「『特別』にしますから」っていうことが増えた。『友情出演』は『特別』まではいかないけど、本人とちっとも仲良くないのに『友情出演』するのは大笑いですよ。気休めなんですよ。同じような年代で『特別出演』だとおかしいでしょ、だから『友情』にするんです。この世界は「あいつより俺が上だ」とか、そう思う人ばかりなんですよ。 ? 淡島千景、「淡島千景 女優というプリズム」青弓社、2009年、284頁
スタッフ等の順と肩書き
映画の例「映画スタッフ」も参照

日本映画のオープニングクレジットにおける一例を示す[6][7]。多くの場合、シナリオや撮影に直接関わる職掌が前半に、そうでないものが後半に置かれる傾向にあり、監督がキャストでいう「トメ」に配置される。

製作 または 企画

脚本

撮影

照明

録音

美術

音楽

編集

助監督

スクリプター または 記録

大道具 または 装置

小道具 または 装飾

メイク または 美粧

衣装

擬闘 または 殺陣

製作主任 または 進行主任 または 進行

(この間キャスト情報)

監督

製作会社のクレジットは、冒頭部(本編開始直前)に共通のロゴタイプを置くことでクレジットに代えることが一般的である(メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの「レオ・ザ・ライオン」、東映の「荒磯に波」など)。
テレビアニメの例

日本のテレビアニメのオープニングクレジットは、原則として以下のように順番が統一されている。

原作 または 原案

出版社雑誌等の名』連載(または 掲載)


企画

シリーズ構成

キャラクターデザイン

プロップデザイン

美術監督

色彩設定

撮影監督

編集

音響監督

音楽 または 音楽プロデューサー または 音楽制作

プロデューサー または アニメーションプロデューサー

アニメーション制作

監督

製作 または 制作 または 制作・著作

その他のテレビ番組の例「スタッフ#テレビ番組」も参照

スタジオ・ロケ地等に出演者が存在する収録番組における、エンディングクレジットの一例を示す。多くは原作者・企画者が、いない場合は放送作家または脚本家がトップに表示される。以降は収録に関わるスタッフごと・美術に関わるスタッフごと・編集に関わるスタッフごとなど、カテゴリごとにまとまる以外は、順不同で配置される傾向にあり、放送局および番組制作会社がキャストでいう「トメ」に配置される。

企画 または 企画編成

原作

構成 または 脚本 または ブレーン

音楽

主題歌


ナレーター

技術 または TP またはTD または TM

SW

カメラ または 撮影 または CAM

カメラアシスタント または CA


照明 または LD

VE または 映像(カラー)調整

音声 または AUD または ミキサー(MIX)

PA(パブリックアドレス)

美術 または 美術プロデューサー または アートディレクター

大道具 または 装置

小道具 または 装飾 または 美術進行

アクリル装飾

電飾


持道具 または プロップ

特殊美術 または 特殊道具

スタイリスト または 衣装

メイク または 美粧 または ヘアメイク

かつら または 結髪

タイトル

編集 または オフライン

VTR編集 または EED または ライン編集 (NHKでは映像技術)

MA または 整音 (NHKでは音声)

音響効果 または 音効

TK または タイムキーパー または 記録

スチル

デスク

調査 または リサーチ

協力(主に衣装協力 技術協力 美術協力 資料協力 取材協力 企画協力など)

AD

AP

ディレクター または PD または 演出

監修 または スーパーバイザー

プロデューサー

CP または EP または GP

制作協力

制作著作 または 制作(放送局によっては製作 ・ 製作著作)

その他の表示情報

民間放送のテレビ番組のうち、スポンサー付きの番組では、開始時・終了時を基本に、本編の随所で提供クレジットが表示される[1]

日本のテレビドラマの場合、本編開始直後などに「このドラマはフィクションです」と書かれた注意喚起の文章を必ず出す。かつては番組の終端部(エンドロールがすべて終わったあとか、次回予告の直後)にブルーバックの一枚画などで「このドラマはフィクションであり実際の人物および団体名等はすべて架空のものです」と表示していたが、1990年代後半にはそれが本編か次回予告の最後に画面下端に小さい字幕で組み込まれるようになったものである。映画でも、同様の文章がエンドロールの末端に他の文章と共に書かれていることが多い。

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 日本における有名な事例としては、藤田まこと必殺シリーズでの事例(必殺シリーズ#中村主水の主人公問題中村主水#エピソードを参照)や田宮二郎の事例(田宮二郎#映画界追放を参照)がある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:41 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef