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光明電気鉄道株式会社
種類株式会社
略称光電、光明電車、光明電鉄
本社所在地 日本
静岡県磐田郡見付町3039-1[1]
設立1925年(大正11年)6月21日 [1]
業種鉄軌道業
事業内容旅客鉄道事業、自動車又は船舶[1]
代表者専務 柳瀬寿道[1]
資本金390,000円(払込額)[1]
関係する人物白男川譲介(5代目社長)
高鳥順作(出資者)
特記事項:上記データは1935年(昭和10年)4月1日現在[1]
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光明電気鉄道(こうみょうでんきてつどう)は、かつて静岡県磐田郡中泉町(現・磐田市中泉)の鉄道省東海道本線中泉駅(現・磐田駅)に隣接する新中泉駅から、同郡二俣町(現・浜松市天竜区二俣町)の二俣町駅までの19.8kmを結ぶ鉄道路線を運営していた会社である。磐田郡光明村(現・浜松市天竜区)船明(ふなぎら)まで開業させることを目的としたことから、この社名となった。

本項では、同社が運営していた鉄道路線についても記述する。
歴史

北遠州地域の木材と、佐久間地区の鉱山(古河鉱業久根鉱山)からの鉱石輸送を目論んで設立された。会社側の構想では最終的には信州日本海側にいたるまでの壮大な路線となる予定であったが、これは出資者獲得のために大風呂敷を広げたにすぎないと推察される[2](当時の地方私鉄ではよくあった行為で、金名鉄道大社宮島鉄道などが類似例)。計画された終点の船明は天竜川水運の要港であり、久根鉱山から産出される鉱石や北遠州地域の木材はいずれも当時天竜川水運で輸送されていたため、鉱山や木材産出地域から船明までは水運で、船明からは鉄道で輸送しようという目論見であった。しかし、積み替えの手間がかかるほか、鉄道の終点が鉱山からはるかに下流で輸送にならないとして、古河鉱業からの出資や運賃収入の6割を見込んでいた久根鉱山からの輸送は断られてしまった。

しかし、一部の役員は建設を強行する。とはいえ事業に疑念を抱かれ資本金は集まらず、沿線の町村長に泣きついて資金を出してもらう有様で、その上に経営陣の内紛も起こり工事はなかなか進まなかった。

1928年(昭和3年)にようやく一部区間を開業させたが、開通記念式典は関係者に重々しい雰囲気だけが漂っていた。元々収入が見込めないまま見切り発車で開業させたことに加え、最新鋭の電車を新製するなど無謀な経営判断も重なって苦境に立たされた。結局東武鉄道の中古車を借り受けて辛うじて開業に漕ぎ着けたものの、そのような状態で二俣町 - 船明間の建設工事を強行した上に、開業区間もバスに押されて経営が完全に行き詰まった。最終的には電気料金の滞納によって送電停止に至り、資産は競売に掛けられ、出資者の一人である高鳥順作が落札して高鳥による個人経営の路線となった。しかし高鳥は営業を継続する意思は無く、結局廃止手続きがすすめられることになった。

電車を富山電気鉄道(現在の富山地方鉄道)に売却することにしたが、それが廃止前(1935年9月20日頃搬出開始)だったことから当局から厳重注意される一幕もあった[3][4]。電車を運転することができた運転士は当時貴重な人材だったため、各地の鉄道会社に転職して行った。開業から廃線まで僅か6年余りであり、社長が次々と交代する等波乱続きのまま推移し、社名とあまりに対照的な惨めな終焉ぶりから「悲劇の鉄道」「幻の鉄道」として語られることも多い。なお、光明電気鉄道が企図した久根鉱山の鉱石輸送は、後に、三信鉄道中部天竜駅(1934年開業)からの鉄道輸送に、舟運から切り替えられている。
年表初期の社章。大正時代の株券やマンホールの刻印に見られる[5][6]。その後昭和初期、少なくとも柳瀬寿道専務時代には冒頭の社章を使用していた[7]

1923年(大正12年)7月2日 光明電気鉄道に対し鉄道免許状下付(磐田郡中泉町-同郡光明村間)[8]

1925年(大正11年)6月21日 光明電気鉄道株式会社創立[9][10]

1926年(大正15年)4月14日 起工

1928年(昭和3年)11月20日 新中泉 - 田川間開業[11]

1929年(昭和4年)8月28日 田川 - 神田公園前間開業[12]

1930年(昭和5年)12月20日 神田公園前 - 二俣町間開業[13]

1931年(昭和6年)

2月12日 新中泉-二俣町間貨物運輸開始[9]

5月 鉄道省線との貨物連携運輸開始


1932年(昭和7年)2月15日 抵当権者糸魚川商会[14]の申請にもとづき強制管理[15]


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