牙狼-GARO-
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憑依した人間を蛹[注釈 5]にして、満月の月光で完全体へと覚醒する。人間に捕食に関する嗜好は不明。羽でバリアを張り自身を周回する“月”と呼ばれる球体を自在に操って攻撃する。攻撃を加えても無数の蛾に分裂し、捉えどころがない。実は“月”の方こそが本体。最期は命乞いをするも、聞き入られずに鋼牙に“月”を破壊され、一刀両断された。
ウトック[13](#06)
墓場の墓石をゲートに出現したホラー。老いたホステス、氷見川琴美の醜い心・美に憧れる心につけ込み、憑依。琴美に若さと美貌を与え、コトミへと変貌させ、自身の美貌目当てに言い寄ってくる男たちを捕食する。戦闘時は墓石を投げつけたり、楯にしたり、墓石に乗って浮遊するほか、霧状のガスを噴出する。本性は腐乱死体のような醜い姿。鋼牙に斬られた後、元の姿に戻ってカオルに助けを求めながら消滅した。
モロク[13](#08,21)
かつて、殺人鬼が死体の保存に使っていたとされる、曰く付きの年式不明の冷蔵庫の影をゲートに現れた情熱の炎と哀しみの氷を持つホラー。ピアニスト志望だった恋人を失い、絶望と狂気から連続殺人を犯し、死体から切り取った美しい指を保管しようというバーテンダー神須川美理の邪心に同調して憑依。美理が目を付けた美しい指を持つ人間を一瞬で氷漬けにして砕き、その氷ごと捕食する。そのため、人間を捕食するのではなく、指を求めて殺人を繰り返している。半身が炎、半身が氷という独特の形状を持ち、上腕部が存在せず、炎と氷の両腕は切り離して自在に操ることが可能で、死角から変幻自在の攻撃を仕掛ける他、両肩から火炎弾と氷塊を放って攻撃する。烈火炎装によって氷部分を完全に溶かされ、止めを刺される。21話では、短剣に封印された状態で再登場。誤解から復讐に燃える美理の父で銃マニアの警備員、神須川祐樹が自らを貫くことで再度その姿を現世に得る。しかし、娘の美理と陰我が異なるために不適合を起こし、神須川の意思を持ったまま姿だけ変貌する。苦痛の中で憑依された娘の苦しみと鋼牙の信念を初めて理解した神須川は、鋼牙に討たれることで解放された。
ハンプティ[13][注釈 6](#09)
夜の工事現場をうろついていた大型のホラー。出現ゲート、陰我、捕食する人間の嗜好は不明。腹から球型の炸裂弾を放つ他、身体を縮めて卵のようになり、飛行することもできる。巨体を生かした怪力と牙狼剣すら弾き返す強靭な皮膚を持ち一度は牙狼を圧倒したが、試練を乗り越えた牙狼が新たに得た轟天と牙狼斬馬剣の前には敵わず一刀両断される。

原作・総監督の雨宮慶太は、ホラーのデザインを手がけた韮沢靖の没後のインタビューでハンプティが最も韮沢らしいホラーであったと述べている[2]

アスモディ[13](#10)
マペットの道化師の姿に扮し、赤い鼻で人間の醜い本性を暴きだしてお互いに殺し合わせた後、ジャグリングで死体をボール状にして捕食する。憑依した人間の自我は完全に消滅している模様。捕食する人間の特別な嗜好はなく、むしろ争う人間同士のやり取りと、食べる方法を楽しんでいた。戦闘ではパントマイムの壁で零の剣を防いだ。本性は醜く巨大なピエロのホラーで、自在に伸びる腕や巨体、口からボールを吐いて攻撃する。弱点は大きな赤い鼻。最期は鋼牙に鼻を切り落とされ、花火のような血飛沫を上げながら四散していった。
ダンタリアン[13](#11)
ゲーム好きのホラー。賭けに敗れた者たちの怨念が宿るコインをゲートに出現し、暴力を好まないと嘯く椚礼次郎という男に憑依しており、ペテン紛いのゲームを仕掛けて、負けた人間から魂を奪い取って残った肉体を喰らい、奪った魂をコレクションにしていた。特殊空間を作り出してアトラクションにできる他、大量のコインを飛び道具に使う。カオルをゲームで負かして魂を奪い、助けに来た鋼牙にカオルの魂を賭けたゲームを仕掛ける。純粋にゲームを楽しみ、慇懃な態度で「力任せで戦うことは美学に反する」と嘯いていたが、鋼牙にゲームを全てクリアされるや否や本性を剥き出しにし、美学を捨てて実力行使に出た。往生際も悪く、死んでもトラップを仕掛け、カオルの魂を復活させることを妨害し続けた。
ノウル[18](#12)
鋼牙が幼いころに出会ったホラー。露店で手作りのおもちゃを売る優しげな男に憑依していた。素体ホラーに酷似しているが、体色が赤いのが特徴。かなりの小心者で親切心ではなく、大河に追い詰められるのを想定した策として鋼牙にカエルの人形をプレゼントして、人質に取るなど姑息な手段を取るが、大河に瞬殺される。
ブエル[19](#13)
乗り物に憑依し、体内に大量のホラーを乗せて移送するホラー。鋼牙の乗った列車の車両に憑依しており、体内に侵入した鋼牙を乗客に化けたホラーと共に襲うが、ガロの力には敵わずあっという間に倒された。画面には13話ラストに崖から落ちつつ炎上している車両として登場しているが、名前と特性が明かされたのは小説版。
ガーゴイル[13](#15)
女神の彫刻をゲートとした鳥のようなホラー。自分に才能がないと言い、天才を妬み続ける彫刻家である倉町公平と取引し、神の手を授けると嘯き、彼の同意を得て憑依し、モデルを惨殺した後、捕食していた。ホラーとしての嗜好は発揮せず、倉町の邪心のままに行動した。人間体の時は高い跳躍力を持つ他、モデルにした人間の彫像を傷つけることでその人間を傷つけることもできる。変化後は高速で飛翔できる他、表皮は魔戒剣を弾く硬度を持つ。胸の中央にある核のような赤い器官が弱点。最期は嘴を斬られて、胸の弱点を貫かれた。自分を斬ったゼロの姿を「完璧な造型」と羨んだ。

韮沢靖によるデザインも用意されていたが、演出の都合により別のデザインとなった[20]

ハル[13](#17)
ザルバ曰く、「(捨てられていた)水槽をゲートに出現し、魚に憑依して、孤独な人間の心の隙につけこみ血を吸い尽くす」ホラー。醜い人魚のような風貌をしている。人間には憑依せずに、まともな戦闘能力を持たない上に水中でしか基本的に活動できないため、人間嫌いなプログラマーである戸沼充を魅了し、獲物を集めさせていた。人間を無差別に襲う習性はなく、人間の身体や血を喰らう度に人間の体のパーツを形成して最終的には人間に擬態することができる。最後は、鋼牙に追い詰められて、首を斬られる。死に際に、鋼牙がカオルをホラー狩りの餌にしていることをカオルに暴き立てた。小説『妖赤の罠』で再登場し、人間を喰らい続けて完全体になると陸上に上がれるようになり、その際にハルを世話してきた人間は喰われてしまうことと、水辺での戦闘を得意とすることが新たに判明する。

ボディペイントは雨宮慶太が手がけた[15]

巨大素体ホラー[21][注釈 7](#19)
12振りの短剣に封じられた12体のホラーが解放され、融合した姿。見た目は素体ホラーと変わらないがハンプティやアスモディ以上の巨体を持つ。ガロとゼロの二人がかりでも全く歯が立たないほど強大だが、突如現れたキバに瞬殺され、喰われてしまった。
ボナファルツ[13](#21)
神須川がバラゴに渡されたホラーの魂が宿る人間をホラーに変貌させる魔弾から博物館から持ち出されたボチャードに潜んでおり、最初に発射された魔弾を撃ち込まれて射殺された警備員・栩野の骸に魔弾を通じて憑依したホラー。右腕に持った銃剣の他、頭部にも銃を備えている。自分と同様、魔弾を撃ち込まれた街の不良たちの骸に憑依した多数のホラーの部下を率いて鋼牙を追い詰めるが、鎧の力にはかなわず封印される。しかし、鋼牙を消耗させ神須川の狙撃の隙を作るという役割は果たした。
メシア[24](#24 - 25)
魔界の深淵にある真魔界に潜む全てのホラーの始祖である究極の存在。魔界の創造と終焉を司るもの。見た目は菩薩のような神々しい女性の姿だが、体の大きさは数十メートルにも達する。1,000体のホラーを喰らった暗黒騎士を生贄にメシアのゲートに適合した女性の身体をゲートにすることによって、人間の世界に降臨することができる。常に魔界語で話す。氷のような吐息や背部から生えるキャノン砲が主な攻撃で、魔法陣から手を大量に放つ技が最大の攻撃である。さらにその足跡からは無数の素体ホラーが生まれる。その圧倒的な力で鋼牙を追い詰めるが、最終的に翼人となった鋼牙の魔戒剣で眉間を貫かれ、大爆発する。

デザインは菩薩をイメージしている[14]。スーツの造型やCGに予算がなかったため、顔と腰にのみ特殊メイクを施し、それ以外の体表に描かれた魔導文字のボディペイントは雨宮慶太が直接描いている[25][26]

アラクニス
『牙狼-GARO the BIBLE-』に登場するホラー。ダンテ・アリギエーリの『神曲』に登場するアラクネーの彫像のような姿をしたアラクネ三姉妹の三女。
マスタンガス
『牙狼-GARO the BIBLE-』に登場するホラー。ケンタウリスのような姿をしている。「アヤメ部長」と呼ばれていた淫乱な女に憑依していた。
ガラ
『牙狼-GARO the BIBLE-』に登場するホラー。人間の成人女性とが混ざったような姿をしている。
関連用語
魔戒騎士

人知れず闇を狩る戦士たちの総称。一子相伝でその家系にある男性にしかなることができず、鎧も基本はその家系ごとで継がれていくが、必ずしもその者がなれるわけではない[12]

彼らは番犬所と呼ばれる組織の管轄下において、昼間はゲートになるようなオブジェの陰我を浄化・封印、夜間はホラーとの戦いに明け暮れる。とはいえ、日中の活動をしっかり行っておけばホラーが出現することはなく、第1話で指令書が届いた時に鋼牙が「御無沙汰だな」と言ったのはこのため。魔戒騎士は通常でも圧倒的な戦闘能力を誇るが、魔戒剣で頭上に弧を描き、そこから人間界と繋がった魔界から鎧を召還し装着することでホラーを遥かに凌駕する力を行使できる(特殊な結界内などでは召還が不可能な場合もある)。併せて魔戒剣はさらに強力な武器へと変化し、鎧はホラーの軽微な攻撃なら浄化してしまう。魔界での装着時間は無制限だが、人間界での装着では魔界の力を宿す鎧の闇の力を魔戒騎士本人の魔導力で押さえる限界時間が99.9秒なため活動制限が存在する[27]。それを過ぎても装着していると巨大な魔獣のような姿の「心滅獣身」を経て、鎧にその身も魂も喰われてしまう。また、強力なダメージを受けると強制的に解除されてしまう。ホラーは通常の人間の武器では倒せないため、魔戒剣などの武器も鎧もソウルメタルと呼ばれる、一般人にとっては超重量の特殊金属でできている。ソウルメタルは扱う者の心や感情に共鳴する性質を持ち、魔戒騎士は皆これを使いこなせるよう修練を積んでいる。第1期最終話におけるゴンザのように鞘に収まった状態で持ち主が心を許していれば持ち上げることができる場合もある。鎧に加工されたソウルメタルの場合、表面は常に超振動によって発熱しているため、人間などが直接触れると皮膚を焼かれる。

なお、魔戒剣は確かに強力な浄化の力を持つが、ホラーの血液で穢れるので、番犬所で定期的に清める必要がある。


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