熊本朝日放送
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KABがテレビ朝日系列となるのは、熊本の民放第3局(熊本県民テレビ(KKT))が日本テレビ系列であったことや、テレビ熊本(TKU)がテレビ朝日系クロスネット局であったもののフジテレビ系を主体としていたことから当然の成り行きでもあった。社名に「朝日」が含まれているのは「熊本で(テレビ朝日系列であることが)わかるように」との朝日新聞サイドからの強い要望によるものである[7]

熊本テクノプラザ内の社屋は1989年平成元年)7月15日に竣工。8月15日に試験電波を発射し、9月22日に免許交付、9月23日よりサービス放送を開始し、10月1日、いわゆる平成新局として、そして人口200万人以下の県で最初の民放第4局目の放送局として開局した[8]

社屋移転については1995年(平成7年)より20か所以上の候補地の選定を進め、熊本市西区二本木の熊本鉄道病院跡地に決定された。設計は日建設計、施工は戸田建設2004年(平成16年)3月6日-2005年(平成17年)5月31日の工期で建設を進め、2005年(平成17年)6月より移転作業を進めた。そして2005年(平成17年)10月1日に新社屋からの本放送を開始した。同時に地上デジタル放送に対応したマスター(テレビ朝日系列共通、系列局で最初に導入)も稼動しており、新社屋移転はKAB「第二の開局」となった[9]

地上デジタル放送の開始にあたって最大の問題となったのは有明海に面する4県の電波の混信、いわゆる「有明問題」であった。デジタル放送のためのチャンネル確保の作業、アナ・アナ変換は難航し、KABが設置している中継局全69局のうち49局が対象となった[10]

1984年昭和59年)11月16日 - 熊本県に民放第4局の周波数割り当て。熊本地区では482件の免許申請があった。

1988年(昭和63年)

11月15日 - 予備免許交付。

12月16日 - 会社設立。


1989年平成元年)

8月15日 - 試験電波発射。

9月22日 - 本免許交付。

9月23日 - サービス放送開始。

10月1日 - 開局[注 2]

親局送信所は、熊本県民テレビのアナログ送信所施設内に設置。

2005年(平成17年)10月1日 - 本社を熊本市西区二本木(旧熊本鉄道病院跡地)に移し、放送開始。主調整室(マスター)設備も地上デジタル放送対応マスターに更新された。(東芝製)

2006年(平成18年)

6月20日 - 韓国大田広域市にある大田文化放送(大田MBC)と姉妹局の提携調印。

11月1日 - 地上波デジタル放送試験放送開始。
親局送信所は熊本放送のアナログ・デジタル送信所施設内に設置(熊本放送、テレビ熊本(デジタル)、くまもと県民テレビ(デジタル)、エフエム熊本と共同使用)。

12月1日 - 地上波デジタル放送本放送開始。


2009年(平成21年)

1月12日 - 地上デジタル放送及びワンセグでウォーターマークの表示を開始(提供クレジット表示時、CM時を除く)。

10月1日 - 開局20周年を迎える。


2011年(平成23年)7月24日 - この日正午(午後0時)で地上アナログ放送が終了。翌日(7月25日)の午前0時を以って地上アナログ放送は停波し、地上デジタル放送(地デジ)に完全移行。

2016年(平成28年)4月16日 - 終夜放送(気象情報によるフィラー放送)を開始。[11]

2019年(平成31年・令和元年)

4月1日 - 同年10月1日に開局30周年を迎えるのを記念しこの日より、同日にテレビ放送開始60周年を迎えた熊本放送 (RKKテレビ) との共同企画「RKKAB」を展開[12](2020年(令和2年)3月迄)。


2020年(令和2年)2月1日 - 「RKKAB」の企画の一つとして、この年3月22日に投開票された熊本県知事選挙への立候補予定者によるウェブ討論会熊本放送と共同で開催、YouTubeで生配信を行った[13][14]

ネットワークの移り変わり

1989年(平成元年)10月1日 テレビ朝日系列局として開局した。また、同時に熊本放送(RKK)・テレビくまもと(TKU)もそれぞれ、TBS系列・フジテレビ系列のフルネット局となった。熊本県民テレビに次ぎ、熊本県内では2番目の、開局当初からのフルネット局となった。

情報番組はRKKから『モーニングショー』、TKUから『ANNニュースライナー』を引き継ぎ、それ以外は新規ネット開始である。ただし、長らく情報番組であったテレビ朝日系列平日昼の情報番組枠(開局時はバラエティから情報への移行期)もRKKから引き継いでいる。

民間放送教育協会制作分は、RKKが脱退しなかったため引き継がれなかった。


ロゴ・シンボルマーク

シンボルマーク選定方法は数通りのデザイン案を一般に公表し、県民の支持が一番多かったものに決定した。それが今のマークである「朝日」をイメージしたマークで、現在でも使用されているが、2005年平成17年)に社屋が移転した頃からマスコットキャラクターのケービィーに取って代わられ、使用される機会はめっきり減っている。ただし、2016年(平成28年)の熊本地震直後の一時はホームページで表示される機会があった。(現在では地上デジタル放送受信機表示アイコンと本社社屋と社旗社章で使用されている程度。)
資本構成

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[15][16][17]
2021年3月31日

資本金発行済株式総数株主数
10億円20,000株33

株主株式数比率
朝日新聞社4,530株22.65%
テレビ朝日ホールディングス3,800株19.00%
電波新聞社3,080株15.40%

過去の資本構成1992年3月31日

資本金授権資本1株発行済株式総数株主数
10億円40億円5万円20,000株50

株主株式数比率
朝日新聞社1,000株5.00%
九州産業交通1,000株5.00%
熊本日産自動車0,830株4.15%
肥後銀行0,800株4.00%
菊田宗廣 [注 3]0,800株4.00%
吉村浩平 [注 3]0,800株4.00%
平山秀雄0,800株4.00%
水野勝英0,800株4.00%
福田稠0,680株3.40%
十時正人 [注 3]0,620株3.10%
熊本日日新聞社0,600株3.00%
林田正恒 [注 4]0,600株3.00%
城野楯夫0,600株3.00%
2003年3月31日

資本金発行済株式総数株主数
10億円20,000株34

株主株式数比率
全国朝日放送3,800株19.00%
電波新聞社2,280株11.40%
朝日新聞社2,160株10.80%
九州産業交通1,420株07.10%


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