焼身自殺
[Wikipedia|▼Menu]
仏教僧ティック・クアン・ドックベトナム共和国への抗議として、1963年に焼身自殺を行ったことに因んだものである。この炎をまとったベトナム人の自死が西側マスメディアに「焼身自殺」という言葉とともにマルコム・ブラウンが撮影した写真にて報道されたため、ボンゾは英語圏の人々に広く知られ、また炎との強い連想が生まれるようになった。

20世紀半ばまで英語圏の文献では、仏教僧はしばしば「ボンゾ」という言葉で表現されていた。とくに東アジアフランス領インドシナの僧侶を指す場合である。この言葉は、日本語の「凡僧」が、ポルトガル語フランス語を経由して伝わったものだが、現代ではあまり使われなくなっている。
各国の事例

この節に雑多な内容が羅列されています。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または整理・除去する必要があります。(2023年2月)

ウィキペディアはオンライン百科事典であって、情報を無差別に収集する場ではありません。改善やノートページでの議論にご協力ください。(2023年7月)

日本

1967年11月11日に総理大臣官邸前で、世界に先駆けてアメリカ軍ベトナム戦争北爆支持を表明した、内閣総理大臣佐藤栄作の訪米に対する抗議行動として、焼身自殺を図った由比忠之進がいる。1969年建国記念の日には、国会議事堂前で世を警め、同胞の覚醒を促すと称して、焼身自殺した江藤小三郎の例がある。江藤の死は、翌年の三島由紀夫自決に大きな影響を与えた。1975年には、船本洲治在日米軍嘉手納基地前で焼身自殺した[6]

近年では、2014年6月に第2次安倍内閣が閣議決定で集団的自衛権を認める憲法解釈を行ったことに抗議した男が新宿駅前で焼身自殺を図った事例や[7]2015年6月30日東海道新幹線新横浜駅から小田原駅間を営業運転中の新幹線車内で、男が焼身自殺を図り、火災が発生した事例(東海道新幹線火災事件)、2022年4月に上司のパワハラに苦しんだ男性店長が自身の勤務するくら寿司の駐車場で焼身自殺した事例[8]、2022年9月に故安倍晋三国葬儀に反対の立場を取る70代の男性が内閣総理大臣官邸近くの路上で油をかぶり焼身自殺を図った事例[9][10]がある。
韓国

1970年11月に平和市場の労働者の待遇を改善しようとしない事業主に対する抗議として焼身自殺した全泰壱が有名[11]

近年では、2019年7月に日本に不満を持っていた70代の男性がソウルの在韓日本大使館前に停めた車の中で焼身自殺した事例がある[12]
ロシア

ロシアでは2020年10月、地元オンラインメディア「コザ」の編集長だったイリーナ・スラビナが、反体制派団体をめぐる事件に関連して治安当局の家宅捜索を受けたのち、自身のFacebookに「私の死でロシアを罰してください」と書き込んだ上で内務省庁舎前で焼身自殺した[13][14]。ロシアではその後2022年に始まったロシアのウクライナ侵攻に伴う徴兵などに関連して、抗議を表する手段の一つとして焼身自殺を図る事例が多発した[15]
チェコスロバキア

チェコスロバキアの大学生ヤン・パラフ1969年ソ連の侵攻に抗議して、焼身自殺した。
中華人民共和国

漢民族中国人の間でも、2000年代以降の急激な経済成長に伴う土地の強制収用などに抗議する目的で焼身自殺を図る例が多いことが、たびたび報道されている[16]中国共産党の独裁に批判的な在外メディアである大紀元新唐人電視台などによると、地方農村から陳情者として都市部の陳情局を訪れている者が抗議の焼身自殺を行う事例も多いという。
チベット

チベット人の間では、中国共産党による圧制を世界に発信するための、抗議の焼身自殺が相次いでいる。

2008年のチベット騒乱以降、焼身自殺をするチベット人は特に増えている。ラジオ・フリー・アジアによると、2009年以降から2014年6月までの5年間に合計136名のチベット人が焼身自殺を図った。僧侶、尼僧だけでなく一般の若者も多い[17]
フランス

フランシーヌ・ルコントは1969年ビアフラの飢餓に抗議しパリで焼身自殺した[要出典]。日本ではこの事件に触発されフランシーヌの場合という歌が作られ新谷のり子のデビューシングルとなった。
インド

インドには、夫を亡くした寡婦が焼身自殺するサティーという慣習がある。
脚注[脚注の使い方]
出典^ Coleman, Loren (2004). The Copycat Effect: How the Media and Popular Culture Trigger the Mayhem in Tomorrow's Headlines. New York: Paraview Pocket-Simon and Schuster. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 0-7434-8223-9 
^ Nha?t H?nh. (2003). Opening the heart of the cosmos: Insights on the Lotus Sutra. Berkeley, CA: Parallax Press. p. 144.
^ “抗議の焼身自殺 女性サッカーファンがスタジアムへの出禁を食らい…”. excite news. (2019年9月15日). https://www.excite.co.jp/news/article/Sirabee_20162161378/ 2020年4月18日閲覧。 
^ “ ⇒self-immolation - Definitions from Dictionary.com”. Dictionary.reference.com. 2009年12月2日閲覧。
^ The Concise Oxford Dictionary, 7th Edition, 1984


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:32 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef