DHLが2014年より北海のユイスト島(Juist)向けに、無人機による配送を開始した。複数の国で宅配に利用する計画が進行中で一部では既に実験的に運用される。運ぶ荷物は医薬品のような緊急性を要し、尚且つ軽量の荷物が主流で自動体外式除細動器(AED)を緊急輸送する試みも進められつつある[127]。
このほかにもAmazon Prime AirやProject Wingなど、都市部での小口配送をマルチコプターで行う計画が発表されている。
調査・研究・実験火星で飛行した小型ロボットヘリコプターインジェニュイティ
野生動物の生態調査では人間が接近できない崖の上にある巣に接近して撮影するなど低騒音のマルチコプターの利点を生かすことで、それまでは難しかった調査が可能となった[128][129]。
テストパイロットが操縦していた実験機も遠隔操縦が導入されている。特に超音速機の実験機は多くが無人機である。
長時間の気象観測やハリケーンの観測など危険が多い任務に無人航空機が投入されている。
航空事故の再現実験として、遠隔操縦装置を取り付けた旅客機を故意に墜落させる実験が行われた(制御された衝撃実演)。
火星探査に用いる探査機の一種として、火星の大気中を飛行する無人航空機の研究が行われており[130]、2022年現在ではインジェニュイティが実用段階にある。
測量分野では無人機(UAV)にデジタルカメラやレーザスキャナを搭載することで、測量機材を搭載した有人航空機を用いた測量よりも安価に計測することができる。一方で、人手で測量するよりも広範囲にわたり計測を行うことを可能にしており、単位面積当たりの効率は、特に山地などで優位である[131]。
無人のソーラープレーンは故障しない限り半永久的に飛行できるため、高度2万m付近を長期間飛行させ成層圏プラットフォームとして利用する計画がある[132]。
趣味詳細は「ドローンレース」を参照
安価な小型機でもデジタルカメラを搭載することが可能となり、空撮を行うアマチュアも増加した[133]。一方で首相官邸無人機落下事件や文化財などの建築物、地域の祭りなどの催しで使用され衝突・落下など安全管理が問題になっている。このような事態を受けて日本では2015年(平成27年)9月4日、改正航空法が可決成立されドローンの規制・罰則が定められる[134][135]などの法整備が行われている。
飛行技術や機体性能を競うレース(ドローン インパクト チャレンジなど)も世界各国で行われている。
無人航空機一覧
アメリカ
オートマティック・エアプレーン(英語版)
ケタリング・バグ
XBG-2(英語版)
XBG-3(英語版)
XBQ-1(英語版)
XBQ-2(英語版)
XBQ-3(英語版)
OQ-2(英語版)(A-2/TDD)
OQ-4(英語版)
OQ-5(英語版)
OQ-6(英語版)
OQ-11(英語版)
BTT(英語版)(OQ-12/MQM-33/MQM-36/SD-1)
OQ-15(英語版)
OQ-16(英語版)(TD3D)
QQ-17(英語版)(TD4D/KDR)
OQ-18(英語版)
A-1(英語版)
XPQ-10(英語版)
PQ-14 カデット(TD2C)
XPQ-15(英語版)(XTD3C)
Q-1(英語版)
XQ-6
XQ-9
SD-2 オーバーシーア(英語版)(MQM-58)
SD-3 スヌーパー(英語版)
SD-4 スワロー(英語版)
SD-5 オスプレイ(英語版)
RP-77(英語版)
LBE(英語版)
LBP(英語版)
LBT(英語版)
TDN-1
TDR-1(XBQ-4/XBQ-5/BQ-6)
KDC(英語版)
KD2C スキート(英語版)
TD2D ケイティーディド(英語版)(KDD-1/KDH-1)
KDG スナイプ(英語版)
KD2G ファイアフライ(英語版)
KD4G クウェイル(英語版)
KD5G(英語版)
KD6G ファイアフライ(英語版)(MQM-40)
KDM プローバー(英語版)
KDN ゴードン(英語版)(TD2N)