交換方向によって以下の種類がある。
TTS (Telegraphic Transfer Selling Rate) - 円貨を外貨と交換する(金融機関などが外貨を売る)際に適用する為替レート。
TTB (Telegraphic Transfer Buying Rate) - 外貨を円貨と交換する(金融機関などが外貨を買い取る)際に適用する為替レート。
TTSとTTBの差をスプレッドと呼ぶ。
為替レートをひとつの値で示している場合は、一般的にはTTSとTTBの平均値である。この値のことをTTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)または仲値(なかね)と呼ぶ。逆に、TTMに為替手数料などを加算(または減算)した値がTTS(またはTTB)とも言える[43]。
なお、TTSやTTBは世界共通の用語ではない[注 2]。 国は、為替レートを操作することにより国際貿易で有利な立場を得ることがある。これは、中央銀行による外国為替市場への介入、オープンマーケット操作、あるいは外国通貨から国内通貨への変換を制限することなどで実現されることがある[44][45][46]。この件に関して、ドナルド・トランプはアメリカ合衆国大統領選挙の選挙戦中に、中華人民共和国は、定期的に為替レートを操作していると非難した[47][48]。 他の国々もアイスランド、日本、ブラジルなど、通常は自国の通貨価値を低く保つ政策を採用して輸出コストを削減し、経済を刺激することがある。低い為替レートは、他国の消費者にとって当該国の商品価格を下げる助けとなるが、一方で通貨価値が低い国では輸入される商品やサービスの価格が上昇する[49][50][51]。 一般的に、商品やサービスの輸出業者は通貨価値が低いことを好むが、輸入業者は通常、通貨価値が高いことを好む傾向にある[52]。
為替レートの操作
脚注[脚注の使い方]
注釈^ たとえばIMFは ⇒2012 ARTICLE IV CONSULTATION (JAPAN)において、ユニット・レイバー・コストをデフレータに用いて実質実効為替レートは過去の平均水準より割高であると指摘している。
^ 英語版ウィキペディアのTelegraphic transfer
出典^ “クロスレート(くろすれーと)