平行次元の一つ「マシンワールド」の生命体。ヒューマンワールドの人類との対比は総じて巨大。劇中に登場する炎神[注釈 31]は四輪駆動・二輪駆動型が多い。そのほかには、ガイアークによって数を減らされたことも踏まえ伝説の一族と称されるとりわけ大きな体躯のジャイアン族や、飛行能力を有する希少種のウイング族、そしてジャイアン族とウイング族双方の特徴を持つ炎神が登場している。また、6500万年前の古代炎神は列車型である。
炎神はマシンワールドと「リフレッシュホール」以外では10分間しか元の姿を維持できないため、通常は「炎神ソウル」と、「炎神キャスト」と呼ばれる縮小版のボディに分割している(炎神ソウルに関しては炎神戦隊ゴーオンジャー#ソウルを参照)。彼らが元の姿に戻り、本来の力を最大限に発揮するためにはパートナーとなった人間が炎神ソウルを炎神キャストにセットし、さらにパートナーがドライバーとなって操縦する一連の動作が必要となっている。劇中ではジャイアン族・古代炎神族はパートナーなしで10分以上[注釈 32]の活動が可能だが、フルパワーは出せない。ベアールVのキャストにジェットラスのソウルなど、炎神ソウルを別の炎神キャストにセットしても元の姿に戻ることは可能である。
後にスピードルとベアールVの間に生まれた息子の炎神・マッハルコンが『ゴーカイジャー』に登場する(詳細は該当項を参照)。 エンジンオーに合体する3体が『ゴーカイジャー』第35話・第36話にも登場。
中心となる5体とジャイアン族の炎神
スピードル
声 - 浪川大輔ゴーオンレッドの相棒であるスーパーカー型炎神[出典 16]。コンドルのような性質を持つ[37][39]。機体番号「1」。キャッチフレーズは「勇気マンタン、ハイウェイスター」[37][38]。パートナー同様の直情型で[38]、12体のリーダー的存在。スピードは炎神の中で最速を誇る。一人称は「オレ」。口癖は「ドルドル」[37][10]。空気抵抗を抑える低いボディによる高速走行を可能とし、優れたディファレンシャルギアとトランスミッションによって急加速する。ウイング族ではないがウイングを左右に展開することで飛行形態となり、気流に乗って短時間なら飛行可能のため、さながら猛禽類のように脚(エンジンオーの腕)を利用して敵を叩きつけるなどのジャンプ攻撃を行い、バスオンを台にして空中の敵に体当たりするスピードルブレイク[37][38]や背面から炎を出して敵を爆破するスピードルバースト[37]などで攻撃する。エンジンオーの頭部・胸部・両腕を構成する。しかし、トラブルに巻き込まれることも多い[注釈 33]など、パートナーの走輔に似てドジな一面もある。なお、古代炎神を説得する際、バスオンと同じく江戸っ子気質のべらんめぇ口調で話していた。
バスオン
声 - 江川央生ゴーオンブルーの相棒である大型バス型炎神[出典 16]。ライオンのような性質を持つ[37][39]。機体番号「2」。キャッチフレーズは「粋でいなせな安全運転」[37][38]。江戸っ子気質のべらんめぇ口調で[出典 16]、パートナーの連をしばしば「きょうでぇ(兄弟)」とも呼ぶ。一人称は「オイラ」、「オレ」。口癖は「オンオン」[37][10]。安全運転を信条とし、どんな攻撃にもひるまない頑丈なボディを活かした突進攻撃を得意とする。