GP-16から登場[注釈 25]。ゴーオンジャーよりも前に炎神のパートナーとして選ばれた2人の戦士。その正体は、ヒューマンワールドで負傷して身動きが取れなくなっていたトリプターとジェットラスの心の声を聞き取って救出した須塔兄妹である[26]。ヒューマンワールドに迫るガイアークの脅威を聞いた2人は、マシンワールドにて戦士としての厳しい訓練を積み、戦闘のプロとなる[26]。ゴーオンジャーとは同じガイアークと戦う者同士共闘関係にあり、明確な決裂・対立こそないものの、実力の格差や性格、意識の不一致などから摩擦が起きることもしばしば。
須塔財閥の後継ぎとしてセレブ家庭に育っており[26][注釈 26]、普段は海の見える別荘を拠点とするなど、ゴーオンジャーとは別行動を取っている。そのためギンジロー号でその日暮らしの生活を送るゴーオンジャーとは、金銭感覚が全く違い、ゴールドカードで買い物を済ませている[26]。
一度炎神たちと別れてからは再びセレブな生活を送るが[ep 1]、後に炎神たちと再会、その後はゴーオンジャーや炎神たちとともにガイアークの残党を倒すために異世界を渡り歩いている[ep 2][26]。
集合時の口上は「テイクオフ! ゴーオンウイングス!」、勝利後は「ゴーオンウイングス、タッチダウン!」である。ただし、『BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!』や走輔が瀕死になったGP-36での名乗りの際にはゴーオンジャーの口上である「正義のロードを突き進む!炎神戦隊ゴーオンジャー!」をゴーオンジャーとともに名乗っている。
須塔兄妹の名字には管制「塔」の漢字[2]、名前には羽の文字がそれぞれ含まれている。また、須塔兄妹の名前は大・羊・羽の3文字の組み合わせで構成されている。
『ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』では過去に拳聖の一人、ゴリー・イェンから獣拳を学んでいたことが明かされる。
須塔 大翔(すとう ひろと)
演 - 徳山秀典、少年時代 - 江原省吾(GP-44)須塔兄妹の兄[27]。一人称は「俺」。冷静沈着かつクールな性格と論理的な思考の持ち主で[27][26]、少し気障な一面もあるが、根は面倒見がよく、思慮深い兄貴肌な人物である。オープニングクレジットでのキャッチフレーズは「フィロソファー(PHILOSOPHER / 賢人)」[28][29]。得意とするボクシングの鍛錬を日々欠かさず[27][26]、ボクシング以外でも、運動・学問・料理などあらゆる分野を完璧にこなす多才な人物で[27][注釈 27]、多くの分野からスカウトを受けていた。しかし本人はそのような生活を良くは思っておらず、自分と美羽しかできないこと(「オンリーワンのときめき」)をすると心に決めており、ボエールとの出会いをきっかけに戦う道を選んだ[26]。常人を遥かにしのぐ第六感の持ち主でもあり、特にガイアーク出現などの危機に対してはボンパー以上に素早く、そして正確に察知することができる。一方で、妹である美羽の身に危険が及んだ際には、普段の冷静さを失い、短慮な行動に出てしまうこともある。幼少のころ、祖父から聞かされていた怪談話が原因でお化けが大の苦手となってしまい[27][26]、現在でもお化けに遭遇した際には、パニックを起こしたり、子供のように怯えきってしまうほど、唯一の弱点となっていたが、後に早輝に叱咤されたおかげで克服する[ep 10]。登場当初は高慢で完璧主義者のような振る舞いを見せており、未熟なゴーオンジャーの面々を快く思わず、力を貸すことはあっても、基本的に見下すような言動が多かった[26][注釈 28]。