火垂るの墓
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一部原作でのみ描かれた部分、本作オリジナルの部分も多い[注釈 27]。清太は喘息を持病に持ち、剣道が得意という設定が追加された。原作では駅で亡くなっていたが、実写映画では1人で生きようと雨の中歩いて去っていき、生死不明のまま終わる。

原作やアニメ映画などでは、当初はうまく行っていた叔母の家での共同生活が次第に悪くなる展開だったが、実写映画は最初から最後まで叔母の態度が悪い。「家に置くのを半年前に夫が戦争で戦死し大変なため、一度は追い返そうとするも食料を持っていたことから態度を変えて置く」流れで共同生活が始まっている[注釈 28]

清太の父の消息(生死)については特に触れられていない。日向寺監督は、「姓名は亡くなった人物にだけ付ければいい」との考えで、作中で亡くなった人物にしか姓名は設定されていない。清太の父は姓名が設定されていないため、生きているのではないかとも言える。

原作、アニメ映画などでは空襲の被災により意識不明のまま亡くなった母を、実写映画では一瞬だけ意識を取り戻し、その後亡くなると言う形へ変更している。これに伴い叔母の家に向かう場面をやや変更し、到着するまでの道順が初めて描写された。今までは最初しか出番がなかった清太の地元の町内会長や西宮に住む原作の登場人物などがクローズアップされオリジナル化されて、あまり描かれなかった清太と他者との交流シーンが大幅に追加されている。同じ野坂の小説『アメリカひじき』では、主人公の回想部で終戦直後の町内会の人々の様子が少し描かれている。

アニメ版、ドラマ版では節子が死んだ際は火葬シーンがあるが、映画では火葬せずに土葬のみとなっている。夕暮れの秋谷池
キャスト(映画)

鶴間清太 -
吉武怜朗

鶴間節子 - 畠山彩奈(赤ん坊:松本真優)

雪子(清太の母) - 松田聖子

本城 雅夫 - 江藤潤

清太の父 - 高橋克明

高山道彦 - 山中聡

本城君枝 - 千野弘美

本城昭子 - 谷内里早

本城和子 - 鈴木米香

農夫 - 飯島大介

未亡人の息子 - 萩原一樹

未亡人の娘 - 矢部裕貴子

若い未亡人 - 池脇千鶴

町会長(西宮) - 原田芳雄

町会長(御影) - 長門裕之

未亡人(清太の親戚) - 松坂慶子

スタッフ

監督 - 日向寺太郎

脚本 - 西岡琢也

音楽 - Castle In The Air(谷川公子+
渡辺香津美

撮影 - 川上皓市

照明 - 水野研一

録音 - 久保田幸雄

美術監修 - 木村威夫

美術 - 中川理仁

編集 - 川島章正

ヘアメイク - 小堺なな

助監督 - 酒井長生

音響効果 - 瀬谷満

特殊メイク - 松井祐一

VFXスーパーバイザー - 落合信人

ロケ協力 - 兵庫県姫路市南あわじ市加古川市西脇市西宮市宝塚市加西市加東市三木市、ひょうごロケ支援net、神戸フィルムオフィス、日本毛織 ほか

現像 - 東京現像所

製作者 - 石川博/川城和実/桐畑敏春/久松猛朗/横倉信夫/鈴木ワタル

プロデューサー - 伊藤成人/河野聡/南條昭夫/磯田修一

企画 - 大橋孝史

製作 - 『火垂るの墓』パートナーズ

テレビ東京/バンダイビジュアル/ポニーキャニオン/衛星劇場/佐久間製菓/トルネード・フィルム/ジョリー・ロジャー/パル企画


配給 - パル企画(2008/カラー/35mm/100分/ビスタサイズ
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蛍の飛ぶ印象的なシーンの撮影を行った秋谷池(西脇市黒田庄町

火垂るの墓撮影地の石碑が立つ秋谷池畔

外部リンク

実写 映画『火垂るの墓 -ほたるのはか- 』公式ホームページ
- 2008年12月16日時点のアーカイブ


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