1958年に家庭文庫「かつら文庫」をはじめた石井桃子の声掛けで、かつら文庫の翌年の1959年に自宅に瀬田文庫を開き、10年以上、死の直前まで毎週土曜日の午後に自宅を開放していた[5]。
1979年8月21日午前2時、肝硬変により大宮日赤病院にて急逝。63歳没。通夜・葬儀は浦和の自宅で行われた。
作品
『あふりかのたいこ』(福音館書店) 1962
『かさじぞう』(福音館書店) 1966
『ねずみじょうど』(福音館書店) 1967
『三びきのこぶた』(福音館書店) 1967
『ふるやのもり』(福音館書店) 1969
『おんちょろちょろ』(福音館書店) 1970
『わらしべ長者』(岩波書店) 1972
『お父さんのラッパばなし』(堀内誠一画、福音館書店) 1977
『きょうはなんのひ?』(福音館書店) 1979
評論・講演録
『航路をひらいた人々』(さ・え・ら書房) 1967
『英米児童文学史』(猪熊葉子,神宮輝夫共著、研究社出版) 1971
『十二人の絵本作家たち』(すばる書房) 1976
『幼い子の文学』(中公新書) 1980 ISBN 4-12-100563-5
『落穂ひろい 日本の子どもの文化をめぐる人びと』(福音館書店) 1982 ISBN 4-8340-3019-9
『絵本論 瀬田貞二子どもの本評論集』(福音館書店) 1985 ISBN 4-8340-0411-2
『子どもの本評論集 児童文学論』(福音館書店) 2009 ISBN 978-4-8340-3940-5
訳書
『オタバリの少年探偵たち』(セシル・デイ・ルイス、岩波少年文庫) 1957
『夜来たる者』(エリック・アンブラー、早川書房、世界探偵小説全集) 1958
『ウル』(ウーリー、大塚勇三共訳、みすず書房、人間と文明の発見シリーズ) 1958
『白いタカ』(エリオット・アーノルド、岩波少年文庫) 1958
『チムとゆうかんなせんちょうさん』(エドワード・アーディゾーニ、福音館書店) 1963
『かぎのない箱』(ジェイムズ・C・ボウマン,マージェリイ・ビアンコ、岩波書店) 1963
『ポルコさまちえばなし スペインのたのしいお話』(R・ディヴィス、岩波書店) 1964
『児童文学論』(リリアン・H・スミス、石井桃子・渡辺茂男共訳、岩波書店) 1964
『あおい目のこねこ』(エゴン・マチーセン、福音館書店) 1965
『三びきのやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン、福音館書店)1965
『ナルニア国ものがたり』全7巻(C・S・ルイス、岩波書店) 1966、のち改版 2005、他に岩波少年文庫
『おだんごぱん - ロシア民話』(福音館書店) 1966 ISBN 4-8340-0057-5
『人形の家』(ルーマー・ゴッデン、岩波書店) 1967、のち岩波少年文庫
『おおかみと七ひきのこやぎ』(福音館書店) 1967
『まぼろしの子どもたち』(ルーシー・M・ボストン、学習研究社) 1968
『ダーウィンの世界一周』(ミリセント・E・セルサム、福音館書店) 1968
『白いシカ』(ケート・セレディ、岩波書店) 1968
『町にきたヘラジカ』(フィル・ストング、学習研究社) 1969
『名馬キャリコ』(バージニア・リー・バートン、岩波書店) 1969
『神々のたそがれ』(ロジャ=L・グリーン、学習研究社) 1971
『となりのうまとおとこのこ』(チャールズ・キーピング、らくだ出版デザイン) 1971