瀬戸内海
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

環境汚染など様々な要因により、その後の顕著な増加は見られない[15]。近年、各地で藻場復元の動きがあるほか、芸予諸島には比較的良好な分布が残されている。

2015年1月には、新種であり固有種カタツムリ「アキラマイマイ」が発見されている[16]

ヤシマイシン近似種[17]やセトウチイトカケ[18]など貴重な貝類も確認されており、特筆すべき事例として長島で発見されて新種として認定され、他に確認例も存在しないナガシマツボが存在する[19]

ホンヤドカリの仲間であるエタジマホンヤドカリも、広島湾江田島で発見され新種として認定されている[20]

防予諸島には、世界最大級のニホンアワサンゴの群生地が存在するとされている[21]


スナメリ

ハセイルカ

カンムリウミスズメ

カラスバト

カブトガニ

ハクセンシオマネキ

アオギス

サカタザメ

ニシナメクジウオ

ミヤジマトンボ

大型生物

現在の状況からは想像しがたいが、かつては海獣[注釈 13]ウミガメサメなどの大型魚類が瀬戸内海にも豊富に生息しており、セミクジラ[22]コククジラ[23][24]ナガスクジラ[注釈 14]ニホンアシカ[27]ニホンカワウソウバザメジンベイザメホホジロザメマンタマンボウクロマグロバショウカジキなどの大型魚類[28][29]オサガメなど、現在では絶滅危惧種絶滅種となっている中・大型の生物も多く見られたとされる。狩猟漁業による圧力[注釈 15]や、高度経済成長期に急速に拡大した護岸を含む沿岸開発と環境破壊、海洋汚染などを経て、これらの動物は瀬戸内海からは江戸時代から昭和時代初期にかけて激減または地域個体群絶滅を迎えた。

大型鯨類が過去に関門海峡豊後水道なども含めて[25]瀬戸内海に普遍的に回遊していたことを示唆させる記録は多数存在し[注釈 16]、たとえばエンゲルベルト・ケンペル三田尻付近で多数のクジラを見たと手記に残していたり[24][33]周防灘伊予灘[注釈 17]別府湾などはヒゲクジラ類にとって育児海域になっていたり、広島県三原市の二つの無人島からなる「鯨島」[注釈 18]クジラの回遊によって名付けられたという説も存在する[24][33][34]

前述の絶滅危惧種[注釈 19]はほぼ消え去ったが、たとえば他種のクジラならば現在でも迷入することがあり[注釈 20]ザトウクジラなど個体数の回復が見られる種類が将来的に瀬戸内海への出現が増加(回遊が復活)する可能性がある[25]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:165 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef