濱口内閣
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逓信政務次官中野正剛衆議院/立憲民政党1930年12月23日免[12]
中村啓次郎衆議院/立憲民政党1930年12月23日任[12]
鉄道政務次官山道襄一衆議院/立憲民政党1930年3月12日免[13]
黒金泰義衆議院/立憲民政党1930年3月12日任[13]
拓務政務次官小坂順造衆議院/立憲民政党

参与官

1929年(昭和4年)7月5日任命[9]

職名氏名出身等備考
外務参与官織田信恒貴族院/無所属(研究会)/子爵
内務参与官内ヶ崎作三郎衆議院/立憲民政党1930年3月11日免[14]
一宮房治郎衆議院/立憲民政党1930年3月11日任[14]
大蔵参与官勝正憲衆議院/立憲民政党
陸軍参与官吉川吉郎兵衛衆議院/立憲民政党
海軍参与官粟山博衆議院/立憲民政党
司法参与官井本常作衆議院/立憲民政党
文部参与官大麻唯男衆議院/立憲民政党
農林参与官山田道兄衆議院/立憲民政党
商工参与官岩切重雄衆議院/立憲民政党1930年3月11日免[14]
野田文一郎衆議院/立憲民政党1930年3月11日任[14]
逓信参与官福田五郎衆議院/立憲民政党
鉄道参与官山本厚三衆議院/立憲民政党
拓務参与官武富済衆議院/立憲民政党

勢力早見表

※ 内閣発足当初(前内閣の事務引継は除く)。

出身国務大臣政務次官参与官その他
りつけんみんせいとう
立憲民政党71011内閣書記官長法制局長官
けんきゆうかい研究会111
とうわかい同和会100
とうせいかい同成会100
こうせいかい公正会010
むかいは無会派100
くんふ軍部200
かんりよう官僚000
131212

内閣の動き

立憲民政党を中心とする政党内閣だが、一方で貴族院の親民政党議員を多く入閣させたところに特色がある。

外務大臣には外務省から幣原喜重郎を起用し、その協調外交は幣原外交と呼ばれた。また財界から信任のある井上準之助蔵相を起用して金解禁、緊縮政策、産業合理化を断行した。また政友会の反対を排除してロンドン海軍軍縮条約を結んだ。これらが右翼からの反感を買い、1930年(昭和5年)11月に濱口首相が東京駅構内で右翼団体愛国社党員の佐郷屋留雄に銃撃されて執務不能となると、慣例により閣僚の中で宮中席次が最も高かった幣原が内閣総理大臣臨時代理を務めた。しかし幣原は民政党員でない上に臨時代理が長期に及んだこと(結果的に最長不倒記録の116日)などから、その失言をきっかけとして野党政友会からの激しい攻撃を受けることになり、加療入院中の濱口が杖を突きながら復帰することとなったが、病状の悪化により総辞職した。その4か月後に濱口は死去した。

濱口は、初の明治生まれ、高知県土佐藩)出身の総理大臣である。
脚注
注釈[脚注の使い方]^ 越後鉄道疑獄事件による引責辞任。

出典^ a b 『官報』号外「叙任及辞令」、昭和4年7月2日
^ 『官報』第1166号「叙任及辞令」、昭和5年11月17日
^ 『官報』第1256号「叙任及辞令」、昭和6年3月10日
^ a b 『官報』第1038号「叙任及辞令」、昭和5年6月17日
^ a b 『官報』第1187号「叙任及辞令」、昭和5年12月11日
^ a b 『官報』号外「叙任及辞令」、昭和5年10月3日
^ a b 『官報』号外「叙任及辞令」、昭和4年11月29日
^ a b 『官報』第753号「叙任及辞令」、昭和4年7月4日
^ a b 『官報』第755号「叙任及辞令」、昭和4年7月6日
^ 財団法人櫻田會(1989)『総史立憲民政党 理論編』学陽書房、pp.172-179。参考文献『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』。
^ a b 『官報』第1093号「叙任及辞令」、昭和5年8月20日
^ a b 『官報』第1198号「叙任及辞令」、昭和5年12月24日
^ a b 『官報』第959号「叙任及辞令」、昭和5年3月13日
^ a b c d 『官報』第958号「叙任及辞令」、昭和5年3月12日

参考文献

秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。

関連項目

1929年の政治

1930年の政治

1931年の政治

外部リンク

首相官邸 - 濱口内閣










日本国歴代内閣

田中義一内閣濱口内閣
1929年(昭和4年)7月2日
  - 1931年(昭和6年)4月14日第2次若槻内閣


   

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