潮干狩り
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人類は長く狩猟と採集による生活を行い、特に海岸での貝類の採集は手軽であることから古今多くの地域で行われてきた[1]
欧米ロングアイランドでの潮干狩り(1957年

英語ではクラム(二枚貝)を掘り出す意から clam digging と言い、潮干狩りをする人を clam digger(s) と言うが、この場合は日本語の潮干狩りとは異なり、娯楽としての貝採りとともに漁業者による業としての貝類採取も含まれる。またこの語から転意したものとして、カプリパンツのようなカジュアルで裾の短い七分?八分タイプのズボンを、潮干狩りをするときに着用するような形態のズボンの意から、特に米語で clam diggers あるいは clamdiggers と言う場合がある。
中国

中国語では?蛤、拾蛤、撈蛤などと言う。
日本東京湾での潮干狩りの成果
(アサリ、マテガイ、サルボウ、ホンビノスガイ他)

日本での潮干狩りのシーズンは春からが一般的で、ゴールデンウィーク頃の風物詩の一つとして全国各地の潮干狩り風景が各種メディアで伝えられる。

潮干狩りで採取する貝は、日本ではアサリがよく知られるが、他にもハマグリバカガイマテガイ、人や地域によってはアナジャコ等も採取される。料金を徴収する潮干狩り場によっては、人の手で貝を蒔いている所もある。

沖縄では旧暦の3月3日に海岸に下りて料理を食べ、潮干狩りをする行事があり、これを浜降り(はまうい)という。これは本来は女性の祭りであり、厄除けの意味があったという。

日本では、海岸へ入ること自体は、海岸が国有財産であるため、料金を取ることはできない。 日本で潮干狩りを行うには漁業法のほか都道府県条例で定めた漁業調整規則が適用される場合があり、違反した場合は密漁として罰金刑が科される[3]。このため事前に漁業権者又は漁協の対応を調べる必要がある。ただし、告訴がなければ公訴を提起することができないことの逆に、漁協では入漁権を設定しており、この入漁権を持たない者は採取することを禁じている。また、一般向けに漁業協同組合などが料金を徴収する場合は、告訴しないことにしている。また、浜名湖のように、一定の条件で告訴しない条件を明示している場合もある[4]

羽田沖の潮干狩り(1937年

参考文献^ a b 中村幸昭『すべての生命は海から生まれた』PHP文庫、1991年
^ 西野弘章『海遊びの極意』つり人社、2008年
^ “鹿島灘特産ハマグリ 規則違反の採取相次ぐ 茨城海保、パトロール強化”. 毎日新聞 (2020年5月1日). 2020年4月29日閲覧。
^ 海のルールとマナー教本 (PDF) JF全漁連


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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