漬物
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ビタミンB6(9%) 0.12 mg
葉酸 (B9)(21%) 83 μg
ビタミンC(33%) 27 mg
ビタミンE(1%) 0.2 mg
ビタミンK(54%) 57 μg

ミネラル
ナトリウム(60%) 900 mg
カリウム(5%) 230 mg
カルシウム(5%) 47 mg
マグネシウム(4%) 15 mg
リン(6%) 39 mg
鉄分(3%) 0.4 mg
亜鉛(3%) 0.3 mg
(2%) 0.04 mg

他の成分
水分92.2 g
水溶性食物繊維0.3 g
不溶性食物繊維1.5 g
ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[10]。廃棄部位: 株元。水洗いし、手搾りしたもの


単位

μg = マイクログラム (英語版) • mg = ミリグラム

IU = 国際単位

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。

善玉菌

ハーバード大学のアラン・ウォーカー博士は、善玉菌を多く摂取するために、味噌、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品を食生活の一部にすることは、非常に良いことだと考えている。ただし、酢を使った漬物は善玉菌の増殖を妨げる[11]
悪性腫瘍

IARC発がん性リスク一覧では、「アジア式野菜の漬物 (Pickled vegetables (traditional in Asia) )」が、Group2B(ヒトに対する発癌性が疑われる(Possibly Carcinogenic)、化学物質、混合物、環境)としてとりあげられている。アジア式野菜の漬物とは、中国、韓国、日本の伝統的な漬物を意味しており、低い濃度のニトロソアミン等が検出されている[12]

国立がん研究センターの調査では、漬物をたくさん食べる人の胃癌の発生率は、高くも低くもならなかったとの報告があるものの、漬物は塩分を多く含むため胃癌の危険因子だといわれており、胃癌を予防するためには、漬物以外の新鮮な野菜の摂取が望ましいとしている[13]
亜硝酸塩
野菜類に主に肥料由来の硝酸塩、亜硝酸塩が多く含まれることがある。詳細は「亜硝酸塩#毒性について」を参照
衛生管理
日本では漬物による食中毒が相次いだことから食品衛生法の改正が行われ、2024年までを目途に漬物製造業は登録制から営業許可制に改められた。以前は、農家が道の駅や農産物直売所など販売ができた漬物であったが、基準に沿った製造施設や食品衛生責任者の設置などが必要となり、製造販売から撤退する農家が相次いだ[14]
漬ける方法「漬け方一覧」を参照

使用する調味料漬物床によって、例えば塩漬け味噌漬け糠漬け粕漬けなどさまざまな漬け方がある。漬ける目的は、保存、風味付け、調味の3つが主たるものである。漬ける時間は、数分から数十年にも及ぶものまである。長期間にわたって漬ける場合には、発酵を利用する場合が多い。食卓にそのまま上る最終的な調理技法としても用いられるが、下拵えの技法としても多用される。
期間
数日しか漬けていないものは「一夜漬け」「新漬」と呼び、それ以上の場合は「古漬」「ひね漬け」という。
代表的な漬物
日本の漬物

赤かぶ漬


あちゃら(アチャラ、阿茶羅)漬 - 食べ易く切った数種類の野菜を甘酢もしくは酢で漬け込んだもの。

浅漬(一夜漬け)

いぶりがっこ

梅干し

柴漬

青菜漬け

山海漬

ウニ・塩数の子・塩新巻鮭

すぐき(すぐき漬)

すんき漬け-生産量は少ない物の無塩で漬けられる珍しい漬物

千枚漬け

沢庵漬け

高菜漬け

たまり漬け

壺漬け

奈良漬け(奈良漬)

鉈漬

野沢菜漬

鰊漬け

ニシン・糠サンマ・糠ホッケ

広島菜漬

福神漬

古漬け

べったら漬

松前漬け

壬生菜漬

らっきょう(甘酢漬け、醤油漬け、たまり漬け

わさび漬け

日本以外の漬物

アチャールインドイランフィリピンなど) - 上記のあちゃら漬けの原型ともされる。

キビヤックカナダおよびアメリカアラスカイヌイット

キムチ韓国北朝鮮

チキンム(韓国)

ザーサイ中国大陸台湾など)

スヮンツァイ中国東北部

ザワークラウトドイツ

サワーキャベツルーマニアハンガリーなど)


ピクルスアメリカイギリスなど)

トールシ(ギリシャ)

?、?(中国)


フレッシュコンビーフ(アメリカ、ヨーロッパなど)

メンマ中国

信仰

愛知県あま市には、日本に唯一漬物の神としてカヤノヒメを祭った萱津神社がある。毎年8月21日には「香の物祭」が催され、全国の漬物業者が参詣する[15]

漬物組合では毎月21日を「漬物の日」と定めている。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 香(こう)は味噌のことを指す。
^ 「雅香」の訛り。

出典^ 小泉武夫『漬け物大全』鈴木哲、2017年10月10日、17頁。 
^ 意匠分類定義カード(C5) (PDF) 特許庁
^ 岡田早苗 (2002), “植物性乳酸菌世界とその秘める可能性”, 日本乳酸菌学会誌 13 (1): 23-26, doi:10.4109/jslab1997.13.23, https://doi.org/10.4109/jslab1997.13.23 
^ a b 長谷川武夫、西本裕喜、林部昌弘ほか、「 ⇒植物性乳酸菌による生理活性作用 (PDF) 」『鈴鹿医療科学大学紀要』2004年(第11号) pp48-56
^ 熊谷武久、瀬野公子、川村博幸 ほか、植物性乳酸菌の食品発酵性と食餌モデル培地における生育 日本食品科学工学会誌 Vol.48 (2001) No.9 P.677-683, doi:10.3136/nskkk.48.677


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