漫画
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世界的にはカラーが主流であるが、日本の漫画はおもにモノクロで描かれ[26]、独特のデフォルメされた絵柄や表現技法、ストーリーの長さ、そして老若男女すべてを対象とする読者層の広さと、ジャンルの多様性に特徴があるとされる[27]

そのほかの国家の漫画については、中国の漫画香港の漫画、台湾の漫画(中国語版)、韓国の漫画フィリピンの漫画マレーシアの漫画インドの漫画トルコの漫画の各記事を参照のこと。
産業

産業としての漫画の市場規模は、日本が突出して大きく、他国の数倍以上の規模を持っている。アメコミ・マンガ・バンドデシネなどすべての漫画を含めた2008年度の漫画の売り上げは、日本が4,483億円、アメリカが281億円、フランスが246億円と推定されており、そのほかの国はさらに小さなものとなっている[20]。その後は日本が伸び悩む一方で世界的には市場は伸長し、2017年度には日本39億ドル、アメリカ10億ドル、中国8億ドルの順となっている[28]。日本では出版物の3分の1を漫画が占めるほど大きな地位を占めているが、1995年以降漫画の売り上げは長期低落傾向にある[29]。ただし2020年にはCOVID-19のパンデミックによる巣ごもり需要の急拡大や、電子書籍需要の急増、そして「鬼滅の刃」の大ヒットによって減少傾向が一転し、前年比23.0%増の6,126億円となって過去最大の売上高を記録した[30]

漫画は単体のみならず、アニメ映画のコンテンツ供給源としても重要である[29]。これは日本のみならず、アメリカンコミックや中国[31]においても同様の傾向がみられる[20]

日本では漫画家1人か作画とシナリオの2人にアシスタントが補助するスタイルで制作され、作家個人の才能に依存するという意識が強いが、近年ではアニメーション制作アメリカン・コミックスのようにプロット、シナリオ、ネーム、下書き、背景、彩色などを分業化したスタジオ形式で制作される例もある[32]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 日本漫画家協会の英称はTHE JAPAN CARTOONISTS ASSOCIATIONであり、マンガ大賞の英称もCartoon grand prizeである。
^ 同様に銃器の取り扱いなどを解説する学習アニメも企画され、ディズニーなどが請け負っていた。これらは終戦後には廃れており、幼児教育向けのみが残っている。

出典^ 茨木正治『メディアのなかのマンガ』臨川書店、2007年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 9784653040118。 
^ “漫画会館所蔵品展「楽天・異国へのまなざし」”. さいたま市プラザノース (2011年1月). 2014年4月12日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2013年12月10日閲覧。 “(北沢)楽天は政治風刺画や風俗漫画の執筆で活躍した日本で初めての職業漫画家でした。明治期に外国から入ってきた「comic(コミック)」「cartoon(カートゥーン)」の訳語として漫画という言葉を広めたのもまた、楽天でした。”
^ 「マンガジャンル・スタディーズ」p3 茨木正治編 臨川書店 平成25年4月30日初版発行 ISBN 4653041962
^ 「平常、舗中ニ在ツテ梧ニ凭リ、偶、夫ノ貴賎士女老少等ノ大路ニ交加スル所ヲ漫畫シ」 山東京伝『四時交加』(1798年)序文
^ 北斎漫画 - 近代デジタルライブラリー
^ 「マンガ文化 55のキーワード」(世界文化シリーズ別巻2)p9 竹内オサム・西原麻里編著 ミネルヴァ書房 2016年2月25日初版第1刷発行
^ 世古紘子 (2021年2月27日). “関心高まる仏語圏漫画「バンド・デシネ」 政治や移民 深いテーマ”. 中日新聞Web. 2023年3月3日閲覧。
^ 雑賀忠宏 (2020年3月6日). “メキシコの知られざる大衆漫画「イストリエタ」 ルチャ・リブレのレスラーら庶民の英雄像描く”. 好書好日. 2023年3月3日閲覧。
^ 「マンガ文化 55のキーワード」(世界文化シリーズ別巻2)p4-7 竹内オサム・西原麻里編著 ミネルヴァ書房 2016年2月25日初版第1刷発行
^ Perry, George; Aldridge, Alan (1989 reprint with introduction). The Penguin Book Of Comics. Penguin. ISBN 0-14-002802-1. p.31
^ Beerbohm, Robert (2003) The Adventures of Obadiah Oldbuck Part III. The Search For Topffer In America. Retrieved on May 30, 2005.


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