湯を沸かすほどの熱い愛
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ポストプロダクションプロデューサー - 篠田学

ラインプロデューサー - 大熊敏之

制作プロダクション - パイプライン

企画・配給 - クロックワークス

製作 - 「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会(クロックワークス、テレビ東京博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、パイプライン、ひかりTV

製作
プリプロダクション

脚本・監督は、本作が商業映画デビュー作となる中野量太[13]。今作のテーマについて中野は、「家族とは」を挙げ、「家族とは何だろうということはずっとテーマにしていて、それは今でも考えてるし、そこに答えは絶対にない」としながら、「でも、家族であることの喜び、1つひとつの家族の良い形はあるんだろうなと思います」と語っている[14]。銭湯を舞台として選択した理由については、「銭湯が好きだったのと、不思議な場所だといつも思っていた」「知らない人同士が1つの湯船に入って、繋がって、しゃべったり、コミュニケーションをとったり。そういう人と人のコミュニケーションの場として面白いと思った。」と述べ、「それがやろうとしている今回のテーマにもピッタリだった」と語っている[15]
キャスティング

主演・幸野双葉役は、中野監督によるオリジナル脚本を読み、出演を即決した宮沢りえが演じた[16]。中野によると、宮沢へのオファーは「半分ダメ元だった」と述べ、「そこからこの企画はさらに走りだした」と振り返っている[15]
主題歌

主題歌には、きのこ帝国が起用された[17]。中野監督は、きのこ帝国が「気になっていた」と語り、撮影に入る前のタイミングでオファーがなされた[17]。オファーを快諾したきのこ帝国の佐藤は、「台本を読んだら感情が先走っちゃった」と振り返り、監督との顔合わせの際にはすでに曲を作って持参した[17]。その後、監督による「残された側で作ってほしい」との言葉のもと、再考がなされ、最終的には「愛のゆくえ」が完成[17]。当楽曲は監督によるラストシーンのイメージを元に、秒単位での修正等、細部に至るまですり合わせが行われた[17]
公開

2016年10月29日より、新宿バルト9ほかにて公開[18]。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では、第1位となった[19]
評価

毎日新聞は、「決してスーパーウーマンではない普通の母親の強さ、たくましさを表現した宮沢、つらい現実から逃げない勇気をしぼり出す娘をひたむきに演じた杉咲が共に素晴らしい。また人物描写にユーモア、ストーリー展開に意外性があり、不必要なセリフや決まりきった音楽の付け方などの難点もさして気にならない力作」と賞賛した[20]

第31回高崎映画祭では、最優秀監督賞・最優秀主演女優賞・最優秀新進女優賞・最優秀新人女優賞の4冠。選評では「本作は、昭和から平成へと時代が変わる中で思春期を迎えた世代が親となる、平成の時代性を背負った家族の物語。意志を持って母となり家族を守らんとする主人公を軸に、それぞれの登場人物の人生も丹念に追っている。群像劇としての厚みも忘れず、時代の空気感、その中で育ち生きる人の手触りを捉え、観客を物語に引き込んでいく手腕に優れていた。」と評した[8]
受賞

賞部門対象結果
第40回日本アカデミー賞[6]優秀作品賞湯を沸かすほどの熱い愛受賞
優秀監督賞中野量太受賞
優秀脚本賞中野量太受賞
最優秀主演女優賞宮沢りえ受賞
最優秀助演女優賞杉咲花受賞
新人俳優賞杉咲花受賞
第41回報知映画賞[7]作品賞湯を沸かすほどの熱い愛受賞
主演女優賞宮沢りえ受賞
助演女優賞杉咲花受賞
新人賞中野量太受賞
新藤兼人賞(2016年度)[21]金賞中野量太受賞
第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞[22]主演女優賞宮沢りえ受賞
第59回ブルーリボン賞[23]助演女優賞杉咲花受賞
第31回高崎映画祭[8]最優秀監督賞中野量太受賞
最優秀主演女優賞宮沢りえ受賞
最優秀新進女優賞杉咲花受賞
最優秀新人女優賞伊東蒼受賞
第38回ヨコハマ映画祭[10]監督賞中野量太受賞
脚本賞中野量太受賞
助演女優賞杉咲花受賞
第26回日本映画批評家大賞[9]作品賞湯を沸かすほどの熱い愛受賞
監督賞中野量太受賞
主演女優賞宮沢りえ受賞
助演女優賞杉咲花受賞
第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン湯を沸かすほどの熱い愛7位
主演女優賞宮沢りえ受賞
助演女優賞杉咲花受賞
HIHOはくさいアワード(2016年度)湯を沸かすほどの熱い愛10位
第26回東京スポーツ映画大賞[24]主演女優賞宮沢りえ受賞
新人賞杉咲花受賞
おおさかシネマフェスティバル2017[25]日本映画ベストテン湯を沸かすほどの熱い愛6位
助演女優賞杉咲花受賞
新人監督賞中野量太受賞
第48回照明技術賞[26]映画部門 新人照明賞谷本幸治、河内大輔、横山淳受賞

Blu-ray / DVD

2017年4月26日発売[27]。発売元はクロックワークス、販売元はTCエンタテインメント

Blu-ray・DVDの豪華版には、メイキングやインタビュー映像、舞台挨拶映像が収録されるほか、アウターケースと特製ブックレットが付属する。また、豪華版・通常版全てに共通する特典として、監督とキャストによるコメンタリーが収録される。
豪華版

本編125分

初回生産限定特典:ポストカード

封入特典:アウターケース・特製ブックレット

映像特典

本予告・ティザー・TVスポット

メイキング

インタビュー

完成披露

初日舞台挨拶


音声特典

コメンタリー:中野量太(監督)×杉咲花(幸野安澄役)


通常版

本編125分

初回生産限定特典:ポストカード

映像特典

本予告・ティザー・TVスポット


音声特典

コメンタリー:中野量太(監督)×杉咲花(幸野安澄役)


テレビ放送

回数テレビ局番組名(放送枠名)放送日放送時間放送分数視聴率
1
テレビ東京シネマスペシャル2017年12月20日21:00 - 23:18138分6.9%
2午後のロードショー
関東ローカル[28]2019年5月2日[28]13:00 - 15:40[28]160分


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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