世界の主要国の排出量は、2010年時点で二酸化炭素に換算して約434億トン(LUCFを除く)だったが、2019年には481億トン(LUCFを除く)に達している。2010年時点での各国の排出量は、中国 (26.4 %) が一番多く、それにアメリカ (12.5 %)、インド (7.1% )、ロシア (5.1 %)、日本 (2.4 %)、ブラジル (2.2 %)、インドネシア (2.1 %)、イラン (1.9 %) 、ドイツ (1.6 %)、カナダ (1.5 %)と続く[15]。
温室効果ガスの排出量上位10国 (MtCO2e)(LUCFを除く)[16]国名\年19901995200020052010201520192020割合
世界計3061431890341653893843387460854811747513100 %
中国32404309456972671021911818127051294327.2%
アメリカ5834614767876753642760826001550511.6%
インド122014411697194025343065339532016.7%
ロシア301522862176227922852287247723314.9%
日本118212771277128812351270116710952.3%
ブラジル5906767688919911095105710652.2%
インドネシア47658766670676985010029762.1%
イラン3254265276697828448948451.8%
ドイツ1 1281 0339589238808447506931.5%
カナダ5405806456916707047376781.4%
また、国連の下部機関であるUNFCCC(国連気候変動枠組条約)事務局の集計結果が、 ⇒温室効果ガスインベントリにて公表されている。
参考:2010年の国の温室効果ガス排出量リスト
日本における温室効果ガスの排出量は、2007年度に過去最高(二酸化炭素に換算して13億7400万トン)を記録した[17]。その後、リーマン・ショックの影響で、2008年度、2009年度と二年連続で排出量は前年度の水準を下回った。2011年の福島第一原子力発電所事故の発生後、電源構成が原子力から火力に変化した[18]ため、2011年度、2012年度と二年連続で排出量は前年度の水準を上回った。日本の温室効果ガス各物質の割合(2019)
詳細な数値は、 ⇒日本国温室効果ガスインベントリにおいて公表されている。これは日本から正式に気候変動枠組条約締約国会議(UNFCCC事務局を通じて)に提出されている値である。温室効果ガスの排出元は、2020年度実績で、電気・熱分配前の値で、エネルギー転換部門が約40 %、産業部門が約24 %、運輸部門が約17 %、非エネルギー部門が約7 %、業務その他が約6 %、家庭部門が約5 %となっている[19]。日本の温室効果ガス物質の2位(CO2換算で全体の2.3 %)であるメタンについては、2015年度の実績で稲作が44 %、消化器官内発酵が約23 %、固形廃棄物の処分が約10 %、家畜排泄物の管理が約7 %、燃料の燃焼が約5 %、その他が約10 %の順となっている[20]。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 字義的には「地球温暖化(潜在)能力」を意味する。
出典^ “Annual Greenhouse Gas Index (AGGI)