渚カヲル
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性別:男性

血液型:不明[1]

所属:NERV[1]、ゼーレ

『新世紀エヴァンゲリオン』

エヴァンゲリオンのパイロットの1人。アスカの代わりのフィフスチルドレンとして人類補完委員会(≒ゼーレ)により直接NERVに送り込まれた少年[1]。アッシュグレイの髪と赤い瞳、極端に白い肌を持つ美少年で、過去の経歴は生年月日を除き綾波レイと同じく全て抹消済みである[1]プラグスーツの色はダークブルー[1]。漫画の登場人物紹介の欄や公式のファンブックなどにも”謎の美少年”や”シンジに似た首の長さ、アスカに似た口元、綾波に似た色素の薄さ”、”小顔”と明記されている。その上、ト書きでは”ぞっとするような美貌の持ち主”とまでいわれている公式美形である。綾波よりも色が白いという設定もある。

傷心の碇シンジベートーヴェン交響曲第9番[2]の鼻歌を歌いながら近づき魅了する。正体は使徒であり、弐拾四話と劇場版のみと登場自体は少ないものの、シンジに大きな影響を与えた人物の一人である。作中世界の核心を知る数少ない存在でもあり、彼の謎めいた言葉の数々は、その後の展開を示唆するものが多い。
性格

常に微笑みを浮かべ、柔和な印象を与える一方で、年齢を感じさせない超然とした性質も持ち合わせている[1]。社交性に富みながらも話す言葉は難解なものも多く[1]、並みの理解力では思考を読み解くことは難しい。人類に対して人ならざる者としての達観した態度や憂いを含んだ眼差しを向けることもあり、シンジに対してはその繊細さに惹かれ、特別に好意を寄せ、「君に会うために生まれてきたのかもしれない」とまで述べている。

歌(音楽)に対して特別な思いがあるらしく、「リリンの生み出した文化の極み」と表現している[1]。「生と死は等価値」であり「自らの死こそが唯一の絶対的自由」など、独自の死生観を持ち、自殺願望も抱えていた様子。ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、自身の正体や存在意義について苦悩する様も描かれている。
真相

正体は第17使徒タブリスとされるが、その魂は第1使徒アダム本人のものであり、アダムの復活を目指すアダム計画の一環として、ゼーレによりサルベージされたアダムの魂に人型の男性の肉体が与えられ、それが渚カヲルとなる[3]。その肉体はセカンドインパクトの際にアダムにダイブされた人の遺伝情報を基に、アダムにより生み出された肉体だと考えられる。

自身は攻撃能力を持たないが、極めて強力なA.T.フィールドを展開し、空中を自在に浮遊できる。アダムの魂を持つがゆえ、魂さえ無ければアダムベースのEVAならば自在に操り、同化することができる[3]。劇場版でゼーレが投入した量産機に使用されたダミープラグは、この渚カヲルのパーソナルを用いたものである。

ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」によれば、アダムやリリスサードインパクトを起こし補完計画を発動する際、魂の道標(ナビゲーター)としての役割もあると示唆され、ゲンドウにとってリリスの魂を持つ綾波レイがそうであるように、ゼーレにとってはアダムの魂を持つ渚カヲルこそが、切り札となりえる存在だった模様。アダム・タブリス・渚カヲルなどという名称は、どれも人間が勝手にそう呼んでいるだけであり、僕は僕だとモノローグで語っている。アダムの時の記憶は一部欠落している。

ゲンドウの裏切りを感知したゼーレにより、彼らの願いを託される形で送り込まれ、EVA弐号機を遠隔操作してターミナルドグマへ侵入し、アダムとの接触を試みるも、それがリリスであると看破すると、何かを悟ったかのように接触を中止し、自ら望んでEVA初号機によって握殺される。脚本や作中のゼーレの台詞から、ゼーレは実際はカヲルによるサードインパクトは望んではおらず、端から殺されることを望んでいたとわかる台詞が存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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