中国国内では「新清史」の学術的成果は認められつつあるものの、「漢化」を否定する主張については反対が根強くある。2016年においても劉文鵬が「内陸亜洲視野下的“新清史”研究」で「『新清史』は内陸アジアという地理的、文化的概念を政治的概念に置き換えたことにより中国の多民族的国家の正統性を批判している」としていることからも、現在の中国においては新清史の学術的価値は認められつつも、その主張には依然として反対する流れに変化は無いようである[21]。2023年には台湾で新清史の作品を積極的に翻訳し公刊していた八旗文化出版の編集長・富察(フーチャー)氏が中華人民共和国の当局に拘束されている。
なお「新清史」は、2003年に中国国務院によって承認された新清史とは無関係である。
清朝を題材にした作品
小説
『臥虎蔵龍』 (1938年 - 1942年中華民国、著:王度廬)
『書剣恩仇録』 (1969年 - 1972年香港、著:金庸) ※映画・TVドラマ化されている。
『碧血剣』 (1956年香港、著:金庸) ※TVドラマ化されている。
『雪山飛狐』 (1959年香港、著:金庸) ※映画・TVドラマ化されている。
『飛狐外伝』 (1960年 - 1961年香港、著:金庸) ※映画・TVドラマ化されている。
『鴛鴦刀』 (1961年香港、著:金庸)
『鹿鼎記』 (1969年 - 1972年香港、著:金庸)※映画・TVドラマ化されている。
『坂の上の雲』 (1968年 - 1972年日本、文藝春秋社刊、著:司馬遼太郎)
『韃靼疾風録』 (1984年 - 1987年日本、中公文庫刊、著:司馬遼太郎)
『蒼穹の昴』 (1996年日本、講談社刊、著:浅田次郎) ※TVドラマ化されている。
『珍妃の井戸』(1997年日本、講談社刊、著:浅田次郎)
『中原の虹』 (2006年 - 2007年日本、講談社刊、著:浅田次郎)
『マンチュリアン・レポート』 (2010年日本、講談社刊、著:浅田次郎)
漫画
『一輝まんだら』 (1974年 - 1975年日本、講談社・大都社刊、作:手塚治虫) ※未完作品
『中華一番!』 (1995年 - 1999年日本、講談社刊、作:小川悦司) ※TVアニメ、実写ドラマ化もされている。
『花情曲』 (1991年 - 1998年日本、角川書店刊、作:皇なつき)
映像
『神弓-KAMIYUMI-』 (2011年韓国、監督:キム・ハンミン) ※劇中の満洲人が満洲語を使用している。
『天皇・皇后と日清戦争』 (1958年日本、監督:並木鏡太郎)
『北京の55日』 (1963年アメリカ、監督:ニコラス・レイ)
『少林寺三十六房』 (1978年香港、監督:ラウ・カーリョン)
『酔拳シリーズ』 (1978年、1994年香港、監督:ユエン・ウーピン、ラウ・カーリョン)
『西太后』 (1984年中華人民共和国、監督:李翰祥)
『清朝皇帝』 (1987年中華人民共和国、監督:許鞍華、原作:金庸)
『阿片戦争』(1997年中華人民共和国、監督:謝晋)
『ラストエンペラー』 (1987年イタリア・イギリス・中国合作、監督:ベルナルド・ベルトルッチ)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナシリーズ』 (1991年-1997年中華人民共和国、監督:ツイ・ハーク、サモ・ハン・キンポー)
『雍正王朝』(1999年中華人民共和国、監督:胡攻、原作:二月河)
『康熙王朝』(2001年中華人民共和国、監督:陳家林、原作:二月河)
『乾隆王朝』(2003年中華人民共和国、監督:葉大鷹、原作:二月河)
『グリーン・デスティニー』 (2000年中国・香港・台湾・アメリカ合作、監督:アン・リー、原作:王度廬)
『走向共和』 (2003年中華人民共和国CCTV、監督:チャン・リー)
『SPIRIT』 (2006年香港、監督:ロニー・ユー)
『孫文の義士団』 (2009年香港・中国合作、監督:テディ・チャン)