清沢満之
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」と述べ、その帰結として「此に至ると、道徳を守るもよい、知識を求むるもよい、政治に関係するもよい、商売するもよい、漁猟をするもよい、国に事ある時は銃を肩にして戦争に出かけるもよい・・・」などとその信念を開陳した。[12]。これらの思想は、神権天皇制やその浸透のために発せられた教育勅語を丸のみし、浄土真宗が戦争に協力していく歴史の源泉となったとして、一部の論者によって批判されてきた。が、未だ教学的に克服されたとは言えず、戦後、真宗大谷派が起こした差別事件の源泉であると論じる者もいる[13]
著書

『宗教哲学骸骨』(1893年)
[14]

『在床懺悔録』(1895年)[15]

『他力門哲学骸骨試稿』(1895年)[16]

「臘扇記」 - 明治31年(1983年)8月起筆、明治32年4月擱筆した清沢の日記を整理し、1902年に『精神界』にて「臘扇記」と題して発表したもの。[17][18]

「精神主義」(『精神界』1901年)[19][20]

「絶対他力の大道」(「臘扇記」より抄出され『精神界』に1902年に無記名で掲載。)[17][21]

「他力の救済」(『精神界』1903年)[22]

「我が信念」(『精神界』1903年・絶筆[23][24]

『精神講話』浩々洞, 1902

『清沢先生藤岡翁養病対話』藤岡了空記 法蔵館 1902

『修養時感』森江書店 1904

『懺悔録』暁烏敏 編 金尾文淵堂 1906

『仏教講話』文明堂 1906

『清沢全集』第1・2巻 無我山房 1914

『清沢文集』岩波文庫 1928、復刊1985

『清沢満之全集』全6巻 有光社 1934-35

『宗教哲学骸骨講義 他一篇』稲葉昌丸編 法蔵館 1936

『わが信念 病床にある友へ』弘文堂アテネ文庫 1952

『清沢満之全集』全8巻、暁烏敏・西村見暁共編 法蔵館、度々新版
第1巻 建峰時代 1953第2巻 骸骨時代 上 1955第3巻 骸骨時代 下 1957  第4巻 石水時代 上 1956第5巻 石水時代 下 1956第6巻 蝋扇時代 上 1953第7巻 蝋扇時代 中 1955第8巻 蝋扇時代 下 1956

『清沢満之先生のことば 生誕百年記念出版』大河内了悟・佐々木蓮麿共編 永田文昌堂 1963

『清沢満之の哲学と信仰』福田正治編 黎明書房 1963

『精神主義 清沢満之文集』西村見暁編. 法蔵館 1963

『清沢満之の四つの文章』数学研究所編 東本願寺出版部 1963

『定本清沢満之文集』松原祐善寺川俊昭編 法蔵館 1979

『他力救済の大道 清沢満之文集 現代語訳』本多弘之編 草光舎 2000

『清沢満之語録 現代語訳』今村仁司編訳 岩波現代文庫 2001

『宗教哲学骸骨 現代語訳』藤田正勝訳 法藏館 2002

『清沢満之全集』大谷大学編 岩波書店 2002-2003、別巻 2020-2021
第1巻 宗教哲学第2巻 他力門哲学 第3巻 哲学論集第4巻 哲学史研究第5巻 西洋哲学史講義第6巻 精神主義第7巻 仏教の革新第8巻 信念の歩み-日記第9巻 信念の交流-書簡別巻1 哲学史別巻2 書簡・資料他

『他力門哲学骸骨 現代語訳』藤田正勝訳 法藏館 2003

『精神主義 現代語訳』藤田正勝訳 法藏館 2004

『わが信念 現代語訳』藤田正勝訳 法藏館 2005

『在床懺悔録 現代語訳』藤田正勝訳 法藏館 2007

『臘扇記 注釈』大谷大学真宗総合研究所 編集・校注. 法藏館, 2008

『清沢満之集』安冨信哉編、山本伸裕校注 岩波文庫 2012

『精神主義ほか』橋本峰雄責任編集[25] 中央公論新社中公クラシックス 2015

『清沢満之入門 絶対他力とは何か』暁烏敏解説 書肆心水 2015

関連書籍

西村見暁『清沢満之先生』
法蔵館 1951

吉田久一『清沢満之』吉川弘文館 1961 (人物叢書)

堀浩良『清沢満之の信仰と思想』永田文昌堂 1964

脇本平也『近代の仏教者 出定後語<富永仲基> 我が信念<清沢満之>』 (日本の仏教) 筑摩書房 1967

曽我量深『他力の救済 清沢満之先生』編者: 清沢満之先生に学ぶ会 文明堂 1973

金子大栄『清沢先生の世界 清沢満之の思想と信念について』文明堂 1977

大河内了悟,寺川俊昭『我、他力の救済を念ずるとき 清沢満之に学ぶ』 (同朋選書)東本願寺出版部 1980

脇本平也『評伝清沢満之』法蔵選書 法蔵館 1982

加藤智見『いかにして<信>を得るか 内村鑑三と清沢満之』法蔵館 1990 法蔵選書、新版2020

『資料清沢満之』全3巻 福嶋寛隆, 赤松徹真編. 同朋舎出版 1991

脇本平也『浄土仏教の思想 第十四巻 清沢満之・山崎弁栄講談社、1992。後者は河波昌

本多弘之『親鸞の鉱脈 清沢満之』草光舎 1992

伊香間祐學『「精神主義」を問い直す』北陸聞法道場出版部 1992

小森龍邦『宿業論と精神主義』解放出版社 1993

『清沢満之 伝記・清沢満之』伝記叢書 観照社編 大空社 1994

久木幸男『検証清沢満之批判』法蔵館 1995

安冨信哉『清沢満之と個の思想』法藏館 1999

神戸和麿『清沢満之の生と死』法藏館 2000

亀井鑛『父と娘の清沢満之』大法輪閣 2001

延塚知道『「他力」を生きる 清沢満之の求道と福沢諭吉の実学精神』筑摩書房 2001

田代俊孝『清沢満之に学ぶ生と死』 (伝道シリーズ)法藏館 2002

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