1972年7月9日、梅雨前線豪雨により広島県豊田郡安芸津町(当時。現:東広島市)内でがけ崩れが発生。この際、土砂がプロパンガスの貯蔵施設を直撃してガスが漏出したところに何らかの火が引火、ガスボンベ約120本が次々と爆発して付近の住民6人が重軽傷を負う出来事となった[24]。
2011年に発生した東日本大震災では、津波によって流された家庭用プロパンガスボンベからガスが噴出、炎上爆発する津波火災が数多く目撃された[25]。これが津波被害に伴う港湾火災などでの火種の一つとなった。その後の被災地では爆発し焼け焦げたボンベが多く残された。
また東日本大震災は広域災害であったため、流通網と供給基地自体が被災により広範囲で機能停止あるいは寸断され、速やかな復旧とはならなかった。とはいえ茨城県土浦市などでは都市ガスが半年から1年の復旧期間を要したのに対し、プロパンガスの方が復旧が早かったのは事実である。茨城県も全域が激甚災害指定地域であり、県南地区の土浦市でも家屋の全半壊は多数発生した。
関連団体
日本LPガス団体協議会
日本エルピーガス連合会
高圧ガス保安協会
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 代表的な混合割合はブタン8:プロパン2の割合。なお気化性の問題から地域によってブタンとプロパンとの混合割合を変えて販売している[5][6]。
^ 30°Cではブタン0.28 MPa(約2.8気圧)、プロパン1.11 MPa(約10.9気圧)である[10]。
^ a b 一般的に、ガスの供給元(タンクやボンベ、カセット等)が冷えていると気化不良を起こし出力が低下する。また、容器に充填したりする際も吐出側より受け入れ側が冷えている方が効率よく(多く)充填することができる。
出典^ a b c d “総合エネルギー / 基礎知識 各種燃料比較