17世紀頃からドイツでは消毒用アルコールは、Franzbranntwein(フランスのブランデー)と呼ばれる[25]。
チェコなどでは、Francovka(フランスの意)と呼ばれ、消毒や血行を良くするマッサージ等に使われる。19世紀初頭にナポレオン軍がオーストリアのウィーンを占領した後に、コニャックの樽を置いて行った。ウィーン人は甘いワインが好みで、アルコールが強い酒は好みでなかった。そこで肌に塗ると、さわやかな感触と血行が良くなったことから匂いを付けて薬用として販売するようになった[26]。
北アメリカでは、1920年代半ばに Rubbing alcohol (擦り用途アルコール)として、マッサージ目的で販売されるようになった。そのため、現在のような消毒が主な役割とはされていなかった。アメリカ合衆国における禁酒法の時代でも、用途が違うことから販売されていたが、飲用として購入する人もいた。
脚注[脚注の使い方]^ a b “無水エタノールと消毒用エタノール、どこが違うの?