海軍中佐
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スウェーデン海軍:Kommendorkapten[16][注 5]

ノルウェー海軍:Kommandorkaptein[17][注 5]

幕府海軍:軍艦頭並[19][注 6]

フィンランド海軍: Komentaja[20]

ポーランド海軍:Komandor porucznik[18][注 5]

「フリゲート艦長」の系譜

イギリス海軍では、帆走フリゲートの艦長としてはポスト・キャプテン(後の海軍大佐)が補されていた[2]。これに対し、大陸ヨーロッパでは下記のように「フリゲート艦長」を意味する名称が海軍中佐に当てられている例が少なくない[21]
各国の例

イタリア海軍:Capitano di fregata[22] (カピターノ・ディ・フレガータ)

スペイン海軍:Capitan de fragata[23]

ドイツ海軍:Fregattenkapitan[20] (フレガッテンカピテン)

フランス海軍:Capitaine de fregate[24] (カピテーヌ・ド・フレガット)

ポルトガル海軍:Capitao de fragata[25]

律令に由来する系譜
日本

大日本帝国海軍:海軍中佐

海上警備隊警備隊):二等海上警備正(二等警備正)

海上自衛隊:2等海佐(二等海佐)

その他の漢字圏

北朝鮮軍は日本と同様の呼称である。

朝鮮人民軍海軍:中佐

大韓民国海軍:中領

中華民国海軍:中校

中国人民解放軍海軍:中校

著名な海軍中佐
日本広瀬武夫海軍中佐、日本の軍神

広瀬武夫 - 大日本帝国海軍中佐(少佐。戦死後中佐に昇進)、日露戦争

岩佐直治 - 大日本帝国海軍中佐(大尉。戦死後中佐に昇進)、太平洋戦争

友永丈市 - 大日本帝国海軍中佐(海軍大尉。戦死後中佐に昇進)、空母飛龍艦攻隊長。

諸外国

ダニエル・クレイグ - 名誉海軍中佐。演じたジェームズ・ボンド(6代目)が「イギリス海軍志願予備隊(RNVR)中佐」という設定にちなみ、実際イギリス海軍から階級が与えられた。

架空の海軍中佐

海江田四郎(
沈黙の艦隊) - 海上自衛隊二等海佐

ジェームス・ボンド(007) - イギリス海軍中佐

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 1872年(明治5年1月12日)に日本の海軍省が定めた外国と国内の海軍武官の呼称でもジューニヲル・ケプテインを中佐に、コマンドルを少佐に対応させている[7]1886年(明治19年)に外国海軍で同一の官であるものが日本では異なる官名に分かれていると外交上不都合が多いとして海軍中佐と海軍中尉を廃止しており、そのときの閣議に参考資料として提出された英国陸海軍武官官等比較表でも大(中)佐はケピテン、少佐はコマンドルとしている[8]
^ 「コマンダー」の上級者にあたる「ポスト・キャプテン」と対応させた訳語であり、こちらについては高橋泰邦は「勅任艦長」[11]、菊池光は「海佐」という訳語をあてている[10]
^ 五国対照兵語字書によると准艦長は フランス語: Officier commandant、ドイツ語: Befehlshaber、英語: Commander、オランダ語: Bevelhebber にあたる[13]
^ 直訳すると「海軍大佐の補佐者」となる。
^ a b c スウェーデン海軍やノルウェー海軍、ポーランド海軍では、「コマンダー」は海軍大佐に相当する[16][17][18]
^ 千石、役金150両が支給された[19]。要員教育にあたりオランダ海軍から支援を受けたこともあってKapitein-luitenant-ter-zeeというオランダ語呼称も付されている[19]。なお上級者である軍艦頭にはKapitein-ter-zeeというオランダ語呼称が付されたが[19]、これも現代オランダ海軍における「海軍大佐」と同じ呼称である[15]

出典^ 小林 2007, pp. 62?69.
^ a b c d e f g 小林 2007, pp. 72?77.
^ 小林 2007, pp. 156?159.
^ 小林 2007, pp. 167?169.
^ 小林 2007, pp. 180?182.


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