海獣
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ジュゴン目(海牛類)

デスモスチルス目(束柱類)







真主齧類

ローラシア獣類

真無盲腸類

鯨偶蹄目

略(側系統)

★?

カバ科

鯨類





略(側系統)

食肉目

略(側系統)

クマ科

略(側系統)

ヒグマ

(★)ホッキョクグマ





鰭脚類



略(側系統?)

イタチ科

略(側系統)

イタチ亜科

略(側系統)

(★)ウミベミンク



カワウソ亜科

オオカワウソ

カナダカワウソ

ラッコ

その他のカワウソ





























ラッコは1種のみのグループであるが、河川に棲むカワウソから進化している。つまり、(☆の箇所で)水棲に進化したもっと大きなグループの1種である。なお、カワウソ類も部分的に海生の個体群がいる(特定の種が海生というわけではない)。
進化史
鯨類パキケトゥスの骨格

鯨類は世界最大の動物を輩出してきた分類群である。どの哺乳類よりも特殊化が進んでおり、一生の間をすべて水中ですごすために進化してきている。例をあげると体温が下がりにくくするための皮下脂肪を分厚く、汗腺後肢をなくし、前肢は鰭状になり推進力をだす大きな尾、水中でも音を聞き取り方向を把握できるよう耳の改変など、様々な進化をしてきている[5]
ムカシクジラ類

ムカシクジラ類は最古の化石記録のパキケトゥスで、始新世の地層から見つかった。パキケトゥスは原始的な偶蹄類に似ている。ムカシクジラ類は時間がたつにつれて臼歯の数が減るように定向進化した。ムカシクジラ類はバシロサウルスなどが北アメリカに生息していたことがあきらかであった。始新世後期になると南半球にも分布を広げたことがわかっている[5][6]
ヒゲクジラ類

初期のヒゲクジラには歯が残っていた種もあった。ヒゲクジラ類の進化の傾向は歯の消失、身体の大型化、頭部の巨大化、首の縮小、そしてテレスコーピングの著しい発達などがあげられる。ヒゲでプランクトンをこしとって食べていたと考えられている[5]
ハクジラ類

ハクジラ類はヒゲクジラ類と違って、上顎骨が後方に伸び、上眼窩突起という広い面を作っている。この大きな突起は顔の筋肉の起点のなっており、筋肉と鼻にある器官によって発せられる高周波でエコロケーションを行っている。ハクジラの進化の傾向として顔面が左右対称になる、耳の骨が頭骨からの分離などがあげられる[5]
海牛目

海牛類は始新世後期におこった第二次適応放散に海に進出したグループのひとつ。出現以降浅瀬の種子植物しか食べられないせいか、あまり繁栄することはなかった。餌はアマモ類であり、アマモ類の分布の変化はあまりなかったためか、あまり衰退や繁栄はしなかった。マナティー科は歯の水平交換というシステムを進化した。マナティー科の主食の食べ物には二酸化ケイ素が含まれていて、歯がすり減ってしまう問題があったが、その問題を歯の水平交換という、すり減って、抜け落ちた歯のためにあらかじめ後ろに歯を作り、ベルトコンベアのようなシステムをつくり解決したのである[5]
束柱目

最古の化石記録は漸新世後期とほかの海生哺乳類とは一足遅れて、出現したグループであった。遊泳に適したからだにし、歯は象牙質の歯の周りをエナメル質の厚い壁で覆っていて、円柱が一直線にならんだ口の中だった[5]
展示

かつて江の島水族館の改装前には、鰭脚類を主に飼育する「江の島海獣動物園」があり、オットセイを飼育していた[7]
脚注[脚注の使い方]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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