海獣ビヒモス
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本作の予算は非常に少なかったため、モンスターがフェリーを襲うシーンやロンドンに上陸するシーンは、『キングコング』の効果音がそのまま使われている[5]

Video Movie Guide 2002によると、オブライエンのストップモーション・アニメーションは悪くはなかったが、それは明らかに低予算の下で制作しなければならなかったという条件の下での評価である。実際オブライエンは、わずか2万ドルという低予算でこれを請け負っており都市破壊すら再現できなかった[6]。また、撮影は盟友ピート・ピーターソンのガレージで行われたという[7]

映画評論家のグレン・エリクソンは『海獣ビヒモス』は『原子怪獣現わる』のコピーであり、構造や脚本は、古生物学者の立ち位置に至るまで酷似している、と指摘している[8]
公開

この映画は、1959年3月に"The Giant Behemothとして米国で先に公開された[9]。この際のバージョンは80分である[10]。その際の監督名はユージン・ルーリーのみが記載され共同監督とされるダグラス・ヒコックスの名は記載されなかった。

英国では遅れて同年10月28日に公開された。当初"The Giant Behemoth"は72分に編集され全英映像等級審査機構で審査を受けたもののXレート(16歳未満禁止)と判定されてしまい、3日後さらに69分にカットされAレート(大人同伴であれば12歳未満も可)と認定されたが[11]、その際タイトルを"Behemoth, the Sea Monsterと変更し公開された[12]。なお、こちらのバージョンでは、監督名はダグラス・ヒコックスとユージン・ルーリーの連名となっている。
日本での公開

日本では劇場未公開。日本で発売されたDVDによると、過去50分程度にカットされたバージョンが地方TV局[13]で放送されたのみとのこと[14]。なお、本作品の邦題については、「大海獣?」「海獣?」「巨獣?」[15]など表記にブレがある。

2009年にランコーポーレーションより激安DVDとして発売

注釈^ パレオサウルスは、19世紀にイギリス西部ブリストルで発掘された原竜脚類の化石で、映画制作時にもそう呼ばれていたが、21世紀に入りテコドントサウルスと統一された。
^ BEHEMOTH THE SEA MONSTERMonthly Film Bulletin; London Vol. 26, Iss. 300, (1 January 1959): 157.
^ 戦時中チャールズ・チャップリンと親交があったことから下院非米活動委員会ブラックリストに掲載されてしまったため
^ この後も、アーウィン・アレンの『失われた世界』(自身が手掛けた『ロスト・ワールド』のリメイク)や『おかしなおかしなおかしな世界』に名を連ねているものの、前者は結果として本物のトカゲを使った特撮となり、後者はクレジットからも外されている。
^ Nixon, Rob. ⇒"The Giant Behemoth (1959)" (article) TCM.com. Retrieved: 30 January 2015.
^ 『モンスターメイカーズ・ハリウッド怪獣特撮史』2000年1月25日初版 洋泉社刊 P.71
^ Martin, Mick and Potter, Marsha (2001) Video Movie Guide 2002. New York: Ballantine Books. p. 430. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-0-3454-2100-5
^ Erickson, Glenn (9 June 2007) "Cult Camp Classics Volume 1: Sci-Fi Thrillers, Attack of the 50 Foot Woman, The Giant Behemoth, Queen of Outer Space." DVD Savant, Retrieved: 30 January 2015.
^ “THE GIANT BEHEMOTH(1959)”. https://aficatalog.afi.com/. 2023年10月26日閲覧。
^ ランコーポレーションの国内DVDでは79分と記載
^ “Behemoth the Sea Monster”. Aveleyman.com. 2023年10月22日閲覧。
^ “BEHEMOTH THE SEA MONSTER 。British Board of Film Classification”. bbfc.co.uk. 2019年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月22日閲覧。
^ 東京12チャンネル(現テレビ東京系列との文献もある。木全公彦. “ ⇒映画の國 コラム「日本映画の玉(ギョク)」続・合作映画の企画「大海獣ビヒモス」”. 映画の國. 有限会社マーメイドフィルム. 2023年10月23日閲覧。
^ DVD『大海獣ビヒモス』 2009年 RUNコーポレーションパッケージより
^ 『怪物の事典』 ジェフ・ロヴィン著 1998年、青土社刊、ISBN 4791756886、p.121など

外部リンク

Behemoth the Sea Monster
- IMDb(英語)

海獣ビヒモス - American Film Institute Catalog(英語)

海獣ビヒモス - TCM Movie Database(英語)


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