海獣ビヒモス
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監督:ユージン・ルーリーダグラス・ヒコックス[2]

製作:デヴィッド・ダイアモンド、テッド・ロイド

脚本:ダニエル・ルイス・ジェームズ(ダニエル・ハイアット名義[3])、ユージン・ルーリー

音楽:エドウィン・T・アストレイ

特殊効果:ウィリス・オブライエン

キャスト

スティーブ・カーンズ:ジーン・エヴァンス

ジェームズ・ピックフォード教授:アンドレ・モレル

ジョン:ジョン・タ?ナー

サンプソン博士:
ジャック・マッゴーラン

製作

キング・コング』によりストップモーション・アニメーションの第一人者と言われたウィリス・オブライエンは、1949年の『猿人ジョー・ヤング』ではアカデミー視覚効果賞を受賞したものの興行的には失敗し、その後企画や作品に恵まれず、これが実質的に最後の作品となった[4]

企画段階では、不定形の放射性物質の物語であったが、配給会社の強い要望で、1953年の『原子怪獣現わる』に酷似したものとなったが、怪物が放射線を吸収するなどに原案の名残が見られる。

監督はその『原子怪獣現わる』や『怪獣ゴルゴ』の監督であるユージン・ルーリーが手掛けている。実写シーンはすべてロンドンを含むイギリスで撮影され、オブライエンによるストップモーション・アニメーションはロサンゼルスで撮影され合成された。本作の予算は非常に少なかったため、モンスターがフェリーを襲うシーンやロンドンに上陸するシーンは、『キングコング』の効果音がそのまま使われている[5]

Video Movie Guide 2002によると、オブライエンのストップモーション・アニメーションは悪くはなかったが、それは明らかに低予算の下で制作しなければならなかったという条件の下での評価である。実際オブライエンは、わずか2万ドルという低予算でこれを請け負っており都市破壊すら再現できなかった[6]。また、撮影は盟友ピート・ピーターソンのガレージで行われたという[7]

映画評論家のグレン・エリクソンは『海獣ビヒモス』は『原子怪獣現わる』のコピーであり、構造や脚本は、古生物学者の立ち位置に至るまで酷似している、と指摘している[8]
公開

この映画は、1959年3月に"The Giant Behemothとして米国で先に公開された[9]。この際のバージョンは80分である[10]。その際の監督名はユージン・ルーリーのみが記載され共同監督とされるダグラス・ヒコックスの名は記載されなかった。

英国では遅れて同年10月28日に公開された。当初"The Giant Behemoth"は72分に編集され全英映像等級審査機構で審査を受けたもののXレート(16歳未満禁止)と判定されてしまい、3日後さらに69分にカットされAレート(大人同伴であれば12歳未満も可)と認定されたが[11]、その際タイトルを"Behemoth, the Sea Monsterと変更し公開された[12]。なお、こちらのバージョンでは、監督名はダグラス・ヒコックスとユージン・ルーリーの連名となっている。
日本での公開

日本では劇場未公開。日本で発売されたDVDによると、過去50分程度にカットされたバージョンが地方TV局[13]で放送されたのみとのこと[14]。なお、本作品の邦題については、「大海獣?」「海獣?」「巨獣?」[15]など表記にブレがある。

2009年にランコーポーレーションより激安DVDとして発売

注釈^ パレオサウルスは、19世紀にイギリス西部ブリストルで発掘された原竜脚類の化石で、映画制作時にもそう呼ばれていたが、21世紀に入りテコドントサウルスと統一された。
^ BEHEMOTH THE SEA MONSTERMonthly Film Bulletin; London Vol. 26, Iss. 300, (1 January 1959): 157.
^ 戦時中チャールズ・チャップリンと親交があったことから下院非米活動委員会ブラックリストに掲載されてしまったため
^ この後も、アーウィン・アレンの『失われた世界』(自身が手掛けた『ロスト・ワールド』のリメイク)や『おかしなおかしなおかしな世界』に名を連ねているものの、前者は結果として本物のトカゲを使った特撮となり、後者はクレジットからも外されている。
^ Nixon, Rob. ⇒"The Giant Behemoth (1959)" (article) TCM.com. Retrieved: 30 January 2015.
^ 『モンスターメイカーズ・ハリウッド怪獣特撮史』2000年1月25日初版 洋泉社刊 P.71
^ Martin, Mick and Potter, Marsha (2001) Video Movie Guide 2002. New York: Ballantine Books. p. 430. .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-0-3454-2100-5


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