海猫
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日本では、1922年青森県八戸市蕪島島根県出雲市経島がそれぞれ「蕪島ウミネコ繁殖地」「経島ウミネコ繁殖地」、1933年岩手県陸前高田市椿島が「椿島ウミネコ繁殖地」、1934年宮城県女川町江島が「陸前江ノ島のウミネコおよびウトウ繁殖地」、1938年山形県酒田市飛島が「飛島ウミネコ繁殖地」として、それぞれ国の天然記念物に指定されている[2][5]。上記の陸前高田市や女川町がある三陸海岸がウミネコの繁殖地として知られている。

日本の東京都区部では、台東区中央区墨田区江東区など東京湾から離れた地域を含めてビル屋上などで営巣や目撃例が増えている。屋上緑化などの影響が考えられ、都心ウミネコ研究会の観察によると、隅田川で魚類を捕食し、3?8月の繁殖期は東京都心にいて秋?冬は離れる。鳴き声や害への苦情もあり、東京都庁鳥獣保護管理法に基づく鳥獣保護管理事業計画を改定して、2022年4月から繁殖期なら、都の許可があれば卵・雛を捕獲できるようにした[10]

日本鳥類保護連盟の神崎高歩によると、ウミネコは小魚などを巣に運ぶときに、飛翔中に吐き出してしまうことがあるという。小魚などが路上などに散乱している光景は海沿いに居住する人々にとってはごく普通の光景であるが、このような光景を初めて見る人にとっては非常に不思議なことであり、しばしば騒動になって新聞などで報道されることがある[11]
画像

幼鳥

冬羽

脚注



参考文献・記事[脚注の使い方]^ a b c d e 安部直哉『山溪名前図鑑 野鳥の名前』(山と溪谷社2008年)64-65頁
^ a b c d e f g 加藤陸奥雄沼田眞、渡辺景隆、畑正憲監修『日本の天然記念物』(講談社1995年)784-789頁
^ a b c d e f 環境庁 『日本産鳥類の繁殖分布』大蔵省印刷局1981年
^ a b c d e f g h 桐原政志『日本の鳥550 水辺の鳥』(文一総合出版2000年)282-283頁
^ a b c d e f g h i j k l m 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編『動物大百科8 鳥類II』(平凡社1986年)157頁
^ a b c 高野伸二『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』(日本野鳥の会2007年)86-87頁
^ a b c d e f g h i j k l m 真木広造、大西敏一『日本の野鳥590』(平凡社、2000年)305頁
^ a b c 『小学館の図鑑NEO 鳥』(小学館2002年)65頁
^ a b c朝日新聞』2011年7月21日37頁(大阪本社版13版)


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