1990年代中盤以降はカラオケ用途以外におけるレーザーディスクの需要低下に加え、2000年代初頭以降はDVDドライブを搭載したゲーム機であるPlayStation 2(2000年)の発売や2003年に起こったDVDプレーヤーの低価格化に伴い、ビデオグラムがVHSからDVD-Videoへと急激に移行。『24 -TWENTY FOUR-』が大ブームとなり、次回の話が気になるファンがレンタルビデオ店の前に行列を作るという現象まで発生した。『24 -TWENTY FOUR-』、『LOST』、『プリズン・ブレイク』は当時の3大海外ドラマと呼ばれている[4]。また『セックス・アンド・ザ・シティ』、『HEROES』なども好評を博した。また、ドラマの人気に伴い「海外ドラマのモノマネ」[注釈 3]というネタも披露するお笑い芸人も現れた(なだぎ武、どきどきキャンプ等)。
また、2004年に『冬のソナタ』が大ブームとなり、東アジア圏のドラマ、特に韓国のテレビドラマ(いわゆる韓国ドラマ・韓流ドラマ)や台湾のテレビドラマ(台湾のドラマ・華流ドラマ)作品の輸入が増えることとなった。 2000年代のようなヒット作には恵まれず、海外で大人気のドラマでも日本国内では知名度が皆無のものが多くなった。唯一韓流ドラマは根強く輸入されていたが、2012年以降、地上波主要局でのアジアドラマ定着の流れは竹島問題やフジテレビ抗議デモに代表される嫌韓・反韓感情の激化から衰退し、他系列よりも貧弱なテレビ東京系列(TXN)か独立民放局、衛星放送(BS・CS)での放送が主軸となっている[注釈 4]。 一方、2010年代中盤以降ではNetflix・Amazon Prime Video・Disney+・U-NEXT等の 定額制動画配信サービス(ビデオ・オン・デマンド)でテレビに限らずパソコン、タブレット、スマートフォン等の様々な端末で視聴できるようになり、海外ドラマの視聴環境は多様化している。その反動として、地上波主要局での放送は主要都市圏を中心とした深夜のローカル枠程度となり、ノンスクランブルBS放送(特に民間放送)での放送も深夜枠で数える程にまで激減した。 各メディアのHD化によりSDで製作された過去の作品の放送も激減している。これはモノクロからカラーになった際も見られた現象であるが、過去のSD作品をHDリマスター化[注釈 5]する事例も多い。このため、オリジナル状態のSD作品を目にする機会は著しく減っていく。 また、海外ドラマの制作環境自体にも変化が起こる。これまでは主に地上波ネットワークおよびHBOやAMCなどのケーブルテレビ局で主に制作されていたが、Netflix・Amazon Prime Video・Hulu・Paramount+・Max・Disney+・Peacockといったアメリカ向け定額制動画配信サービスでの独占配信を主とした制作が盛んになった。潤沢な予算と放送規制にとらわれない自由さが制作陣に歓迎され、著名な映画監督や俳優が次々と海外ドラマ制作に参加。より芸術性の高い作品が生まれた。代表的な作品は『ウォーキング・デッド』『ブレイキング・バッド』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』など。 アジアドラマも、韓国ドラマや台湾ドラマに加え、中国ドラマ
2010年代
脚注[脚注の使い方]
注釈^ それ以降は総合局に移行し、すぐさま学校放送番組を完全に打ち切っている。全国朝日放送(ANB)を経て愛称として使われていたテレビ朝日(EX)が現在の商号。