海士町
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中ノ島の東岸にはスコリアと呼ばれる火山噴出物が露出した明屋海岸がある。中ノ島の北岸の沖合には、3つの岩が海上に屹立する三郎岩があり、菱浦港から出港する海中展望船あまんぼうの目的地のひとつとなっている。海士町の主島である中ノ島の周囲には、北西側にニホンアワサンゴやアミメサンゴなどの日本の生息域北限である松島、灯台がある二股島、灯台がある小森島などがあり、南東側にヒーゴ島などがあり、諏訪湾沖に自然散骨所があるカズラ島、灯台があるカモ島、三郎岩などがあり、明屋海岸沖にオイシマなどがある。

三郎岩 - 大・中・小の3つの岩が海上に屹立する奇岩[6]玄武岩が海食されて現在の景観となった[6]。大きい方から太郎・二郎・三郎と呼ばれる[6]菱浦港から出港する海中展望船あまんぼうの目的地のひとつになっている[6]。また、島前と島後を結ぶフェリーや高速船からも見学することができる[6]

明屋海岸(あきやかいがん) - 中ノ島の東岸にある景勝地[6]。赤褐色のスコリアと呼ばれる火山噴出物が露出した断崖を持つ[6]。夏場は海水浴場となり、また海士町営のキャンプ場もある[6]隠岐ユネスコ世界ジオパークのジオサイトのひとつ。


中ノ島の空中写真

福井と西の境を流れる境川

スコリアが露出する明屋海岸

海上に屹立する三郎岩

気候

日本海に浮かぶ隠岐諸島は暖かい対馬海流の影響を強く受け、「夏涼冬暖」の温和な気候である[11][12]。年間降水日数は193日である[11]。冬季の月平均気温が摂氏3度を下回ることはない[13]ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候 (Cfa) に分類される[14]

春季から夏季には南風が吹き、夏季には偏東風が多くなる[15]。夏季に強風は少なく、海洋性気候が涼しい風をもたらす[15]。冬季には北西風が強く吹き、海上が荒れることが多い[15]。晴天日は年平均142日であり、快晴日は年平均37日に過ぎない[15]。年間平均気温は摂氏14.4度、年間降水量は1,662 mmである[14]

海士の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)17.3
(63.1)21.9
(71.4)23.6
(74.5)26.6
(79.9)30.4
(86.7)32.8
(91)35.4
(95.7)35.9
(96.6)35.0
(95)30.5
(86.9)25.6
(78.1)20.1
(68.2)35.9
(96.6)
平均最高気温 °C (°F)8.2
(46.8)8.7
(47.7)11.7
(53.1)16.8
(62.2)21.3
(70.3)24.6
(76.3)28.2
(82.8)30.1
(86.2)26.3
(79.3)21.4
(70.5)16.3
(61.3)11.0
(51.8)18.7
(65.7)
日平均気温 °C (°F)5.3
(41.5)5.2
(41.4)7.8
(46)12.5
(54.5)17.1
(62.8)20.7
(69.3)24.8
(76.6)26.3
(79.3)22.3
(72.1)17.1
(62.8)12.3
(54.1)7.8
(46)14.9
(58.8)
平均最低気温 °C (°F)1.6
(34.9)1.0
(33.8)2.9
(37.2)7.3
(45.1)12.6
(54.7)17.2
(63)21.9
(71.4)22.9
(73.2)18.3
(64.9)12.3
(54.1)7.7
(45.9)3.8
(38.8)10.8
(51.4)
最低気温記録 °C (°F)?6.6
(20.1)?8.0
(17.6)?4.7
(23.5)?3.3
(26.1)2.8
(37)7.6
(45.7)11.4
(52.5)14.2
(57.6)6.1
(43)1.9
(35.4)?0.7
(30.7)?2.7
(27.1)?8.0
(17.6)
降水量 mm (inch)116.9
(4.602)86.4
(3.402)108.6
(4.276)107.5
(4.232)125.7
(4.949)167.0
(6.575)203.7
(8.02)141.6
(5.575)197.8
(7.787)97.7
(3.846)105.8
(4.165)126.7
(4.988)1,589.3
(62.571)
平均月間日照時間70.993.4157.9204.6215.2156.1161.5213.2164.8163.6110.278.51,790
出典:気象庁

人口

国勢調査では1950年(昭和25年)の6,986人をピークとして人口が減少し続け、2010年(平成10年)調査では2,374人となった。しかし、UターンIターン者を獲得するための施策を行った結果[16]、2010年以降はほぼ横ばいとなっている[1]。現在では人口の約20%がIターン者であるとされる[17]。移住者は20代から40代の若い世代が多く、定着率も高かった[18]。2009年時点の年少人口(15歳未満)率は9%、老年人口(65歳以上)率は39%である[12]。高校卒業者の多くが隠岐諸島外に出るため、20代から30代の人口比率が極端に少ない[12]

国勢調査による海士村/海士町の人口[19]
年世帯数人口
1925年1,233戸5,478人
1930年1,232戸5,308人
1935年1,223戸5,048人
1940年1,110戸4,620人
1945年1,475戸5,705人
1950年1,487戸6,986人
1955年1,450戸6,678人
1960年1,416戸6,160人
1965年1,346戸5,145人
1970年1,245戸4,257人
1975年1,206戸3,809人
1980年1,203戸3,537人
1985年1,168戸3,339人
1990年1,137戸3,119人
1995年1,098戸2,857人
2000年1,095戸2,672人
2005年1,160戸2,581人
2010年1,052戸2,374人
2015年1,057戸2,353人


海士町と全国の年齢別人口分布(2005年)海士町の年齢・男女別人口分布(2005年)
■紫色 ― 海士町
■緑色 ― 日本全国■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性
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現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。

海士町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

大字

中ノ島は北東から南西に走る山地によって、北西部の海士方と南東部の上方(うえがた)に分かれている[3]。海士町は以下の7の大字に分かれている。
海士方(北西部)
諏訪川の河岸にある大字海士の平野部

海士(あま)中央部。1979年の人口は1,393人[20]。西、中里、東、北分の4集落に分かれる[20]。諏訪川の流域に平地が開けている[20]。中里には海士町の主要施設が集まっており、海士町役場、隠岐開発総合センター、海士町中央公民館、海士町中央図書館海士町立海士中学校、海士町立海士小学校、海士町後鳥羽院資料館、診療所、隠岐島消防署海士出張所、浦郷警察署海士駐在所、海士郵便局、海士町商工会、隠岐どうぜん農協海士支所、けいしょう保育園などがある[20]


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