海士町
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2009年(平成21年)には隠岐諸島が日本ジオパークに認定され、2013年(平成25年)9月には世界ジオパーク隠岐世界ジオパーク)に認定され、2015年(平成27年)11月にはユネスコ世界ジオパーク(隠岐ユネスコ世界ジオパーク)に認定された[10]。中ノ島の東岸にはスコリアと呼ばれる火山噴出物が露出した明屋海岸がある。中ノ島の北岸の沖合には、3つの岩が海上に屹立する三郎岩があり、菱浦港から出港する海中展望船あまんぼうの目的地のひとつとなっている。海士町の主島である中ノ島の周囲には、北西側にニホンアワサンゴやアミメサンゴなどの日本の生息域北限である松島、灯台がある二股島、灯台がある小森島などがあり、南東側にヒーゴ島などがあり、諏訪湾沖に自然散骨所があるカズラ島、灯台があるカモ島、三郎岩などがあり、明屋海岸沖にオイシマなどがある。

三郎岩 - 大・中・小の3つの岩が海上に屹立する奇岩[6]玄武岩が海食されて現在の景観となった[6]。大きい方から太郎・二郎・三郎と呼ばれる[6]菱浦港から出港する海中展望船あまんぼうの目的地のひとつになっている[6]。また、島前と島後を結ぶフェリーや高速船からも見学することができる[6]

明屋海岸(あきやかいがん) - 中ノ島の東岸にある景勝地[6]。赤褐色のスコリアと呼ばれる火山噴出物が露出した断崖を持つ[6]。夏場は海水浴場となり、また海士町営のキャンプ場もある[6]隠岐ユネスコ世界ジオパークのジオサイトのひとつ。


中ノ島の空中写真

福井と西の境を流れる境川

スコリアが露出する明屋海岸

海上に屹立する三郎岩

気候

日本海に浮かぶ隠岐諸島は暖かい対馬海流の影響を強く受け、「夏涼冬暖」の温和な気候である[11][12]。年間降水日数は193日である[11]。冬季の月平均気温が摂氏3度を下回ることはない[13]ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候 (Cfa) に分類される[14]

春季から夏季には南風が吹き、夏季には偏東風が多くなる[15]。夏季に強風は少なく、海洋性気候が涼しい風をもたらす[15]。冬季には北西風が強く吹き、海上が荒れることが多い[15]。晴天日は年平均142日であり、快晴日は年平均37日に過ぎない[15]。年間平均気温は摂氏14.4度、年間降水量は1,662 mmである[14]

海士の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)17.3
(63.1)21.9
(71.4)23.6
(74.5)26.6
(79.9)30.4
(86.7)32.8
(91)35.4
(95.7)35.9
(96.6)35.0
(95)30.5
(86.9)25.6
(78.1)20.1
(68.2)35.9
(96.6)
平均最高気温 °C (°F)8.2
(46.8)8.7
(47.7)11.7
(53.1)16.8
(62.2)21.3
(70.3)24.6
(76.3)28.2
(82.8)30.1
(86.2)26.3
(79.3)21.4
(70.5)16.3
(61.3)11.0
(51.8)18.7
(65.7)
日平均気温 °C (°F)5.3
(41.5)5.2
(41.4)7.8
(46)12.5
(54.5)17.1
(62.8)20.7
(69.3)24.8
(76.6)26.3
(79.3)22.3
(72.1)17.1
(62.8)12.3
(54.1)7.8
(46)14.9
(58.8)
平均最低気温 °C (°F)1.6
(34.9)1.0
(33.8)2.9
(37.2)7.3
(45.1)12.6
(54.7)17.2
(63)21.9
(71.4)22.9
(73.2)18.3
(64.9)12.3
(54.1)7.7
(45.9)3.8
(38.8)10.8
(51.4)
最低気温記録 °C (°F)?6.6
(20.1)?8.0
(17.6)?4.7
(23.5)?3.3
(26.1)2.8
(37)7.6
(45.7)11.4
(52.5)14.2
(57.6)6.1
(43)1.9
(35.4)?0.7
(30.7)?2.7
(27.1)?8.0
(17.6)
降水量 mm (inch)116.9
(4.602)86.4
(3.402)108.6
(4.276)107.5
(4.232)125.7
(4.949)167.0
(6.575)203.7
(8.02)141.6
(5.575)197.8
(7.787)97.7
(3.846)105.8
(4.165)126.7
(4.988)1,589.3
(62.571)
平均月間日照時間70.993.4157.9204.6215.2156.1161.5213.2164.8163.6110.278.51,790
出典:気象庁

人口

国勢調査では1950年(昭和25年)の6,986人をピークとして人口が減少し続け、2010年(平成10年)調査では2,374人となった。しかし、UターンIターン者を獲得するための施策を行った結果[16]、2010年以降はほぼ横ばいとなっている[1]


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