海兵隊
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陸海空軍と同じく、海兵隊も出撃自体には議会の承認を必要としないが、戦争権限法によれば、事後48時間以内に下院議長と上院臨時議長へ書面で報告するとともに、議会による宣戦布告か承認がなされない場合、議会への報告後60日以内の戦闘のみ認められ、さらに30日以内の撤兵が義務づけられている[17]

アメリカ海兵隊は、やや旧式でも実戦的で信頼性に富む兵器を長期間使用する傾向があり[3]、常に陸軍よりも旧式の装備を与えられてきた歴史がある[18]



イギリス詳細は「イギリス海兵隊」を参照イギリス海兵隊

イギリス王室海兵隊(ロイヤルマリーン)は、1664年に“ロードジェネラル近衛歩兵連隊”(The Lord General's Regiment of Foot Guards / 現コールドストリームガーズ)の兵士500名が海上勤務を命じられ、“ヨーク及びオールバニ公海上歩兵連隊” (Duke of York and Albany's Maritime Regiment of Foot) が編成されたのが始まりである[19]。従来、敵船へ乗り移っての白兵戦や、船上からの射撃のため、必要に応じて陸軍部隊が乗り組んでいたが、同連隊は艦船乗り組み専用の歩兵部隊となった。当時の海兵隊は、船上での戦闘の他に、軍艦幹部の護衛や当時は軍人ではなく水夫であった艦船の操船要員の風紀維持なども任務としていた。また植民地の獲得では港湾の占領や警備にも従事した。

現在のイギリス海兵隊は、狭義のイギリス海軍(Royal Navy)その他の組織と並んで、広義のイギリス海軍(Naval Service)を構成する。イギリスにおいては沿岸警備隊が捜索救難任務に特化しているため、海軍が海上での警察権行使を担当する。海上警備では、強行接舷を実施するため、海兵隊はその中核となって活動する。イギリス海兵隊のSBS(特殊舟艇部隊)は特殊部隊として活動している。
イタリア

イタリアには、本国の沿岸及び島嶼部の防衛を任務とする陸軍第1軍団ポッツォーロ・デル・フリウーリ騎兵旅団(イタリア語版、英語版)に属するラグーン両用戦連隊(Reggimento lagunari "Serenissima")がある[15]
インドネシア詳細は「インドネシア海兵隊」を参照

インドネシア海兵隊は独立戦争中の1945年に創設された。大小1万8,000の島から成るインドネシアでは、両用戦部隊が重視されており、東南アジア屈指の兵力22,000名を誇り、強力な装甲兵力も有している。海軍の指揮下にあり、2001年の改編後は、3個海兵大隊と機甲連隊や砲兵連隊から成る2個の海兵旅団と、海兵歩兵3個大隊の独立海兵旅団1個の編成と成っている[20]

また、インドネシア海軍には1971年に設立された特殊作戦大隊が置かれている。この部隊は偵察部隊が強化されたもので、特殊舟艇や潜水艦、航空機による潜入作戦を行う[20]
オランダ詳細は「オランダ海兵隊」を参照

オランダ海兵隊は、第二次英蘭戦争中の1665年に、ミヒール・デ・ロイテル提督の下で艦上陸戦部隊として創設され、メドウェイ川襲撃に参加して活躍した。その後幾度か解隊と再編を繰り返し、現在は旅団規模の兵力となっている[14]
スウェーデン詳細は「スウェーデン水陸両用軍団」を参照

スウェーデン海軍は沿岸防備のために海軍沿岸砲兵隊を保有していたが、冷戦終結に伴い2000年に水陸両用軍団へと改編した。当初は5個連隊であったが、その後1個連隊にまで縮小されている[21]
スペイン

スペイン海兵隊(英語版、スペイン語版)は、1537年に設立された最古の海兵隊である。現在は海軍戦闘部隊総司令部の指揮下にあり、両用作戦の他に基地等の警備任務にも当たっている[15]
タイ王国詳細は「タイ王国海兵隊」を参照

タイ王国海兵隊は1833年に創立された、アジアばかりでなく、世界的にも古い海兵隊の一つである。1951年に海軍へ編入され、1955年の改編により、海軍の基幹部隊の一つと位置づけられた。


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