浦和駅
(2006年)かつてあった浦和駅西口駅舎(2006年)駅ビルの着工前の西口(2015年12月)京浜東北線ホームに設置されたホームドア(2018年11月)
1883年(明治16年)7月28日:日本鉄道が上野駅 - 熊谷駅間を開業した際に開業[1]。開業から間もない頃は2面3線の地上駅であった[2]。
この際、当駅は旧浦和宿の中心ではなく、埼玉県庁に近い宿場町南東側の外れに設けられた(本陣などの置かれていた旧宿場の中心は現在の浦和センチュリーシティがある交差点付近)。
1890年(明治23年)12月:赤羽駅 - 大宮駅間複線化。
1906年(明治39年)11月1日:鉄道国有法により国有化[1]。
1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により東北本線の所属となる。
1916年(大正5年)7月:鳩ヶ谷方面への乗合バスが運行開始(現在は運行していない)。
1921年(大正10年)8月:志木・大門方面へのバスが運行開始(現在も運行)。
1930年(昭和5年)12月27日:東口が開設される。
1931年(昭和6年)12月1日:東北本線蕨駅 - 与野駅間の貨物線2線が増設され複々線化。貨物線は当駅にホームを設置しなかった。
この頃、当駅は西口と東口にそれぞれ木造の駅舎を構え、その間を地下通路でつなぐ構造になっていた。現在西口の階段があるところが開業時の本屋側ホーム跡であったが、ここを走る貨物線には列車が停車しないため、木製の柵が設けられていた。また、戦前までは通称第一踏切が東西を結んでいたが、戦後交通量増大で廃止された。
1932年(昭和7年)9月1日:東北本線電車(現在の京浜東北線)が大宮駅まで延伸開業し、当駅を含む区間で運行を開始。1968年まで東北本線列車(高崎線列車含む)のほとんどが当駅を通過するようになった。1968年の東北本線6線化まで、京浜東北線電車と東北・高崎線の中・長距離列車が同じレール上を走っていた。また、当駅南西に貨物駅が併設されており、貨物駅の配線が西口駅舎ぎりぎりまで伸びていた。この場所は現在東北貨物線が高架でまたいでおり、そのガード下に保線区が設けられている。昭和5年度の乗車人員は全国有鉄道中17位の中枢駅であったことから、埼玉県議会は鉄道大臣に停車の請願を行った。
1960年(昭和35年)1月16日:貨物取り扱いを廃止する[1]。現在も貨物駅の名残りとして当駅至近に浦和郵便局(現・浦和中郵便局)が所在する[注釈 1]。
1967年(昭和42年)10月20日:東北本線赤羽駅 - 与野駅間6線化に備え、西口駅舎を改築[3]。2012年まで存在した2階建て西口駅舎が竣工する。
1968年(昭和43年)9月25日:東北本線赤羽駅 - 与野駅間に電車線2線が増設され6線化。京浜東北線電車と東北・高崎線列車が初めて分離される。早くから市街化が進んでいた当駅周辺では新たな2線分の土地を確保できず、貨物駅のあった土地に高架の新設貨物線を通し、旧来貨物線として使われていたスペースに東北線列車(高崎線列車含む)を通したため、地上を走る電車線、旅客線と西口駅舎背後を高架で走る貨物線という状況となった(いわゆる「通勤五方面作戦」の一環)。
1968年(昭和43年)10月1日:東北旅客線にホームを新設。朝夕ラッシュ時のみ中距離列車が停車を開始[4]。
1982年(昭和57年)11月15日:中距離列車の終日停車を開始。
1986年(昭和61年)11月1日:荷物扱い廃止[1]。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[1]。
2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[報道 1]。
2004年(平成16年):開業以来市街地が東西に分断されていたことや、構造上停車できなかった湘南新宿ラインを停車させることを理由に高架化工事が開始。湘南新宿ラインの停車ホームを捻出するため、京浜東北線の東側に高架建設用の用地を確保し1線ずつ東側へずらす方法が採られた。まず高架化工事前に、東北旅客線ホーム南側にあった保線機械用の留置線を撤去し、列車線と京浜東北線のホームと線路を西へ移設するための線路切り替えを行い、東側用地の捻出を完了させた。駅構内にポイントが一つも存在しない駅となった。
2007年(平成19年)1月14日:京浜東北線の東側に高架線路とホームを建設し、京浜東北線南行(1番線)を新設の高架線に移設[5]。
2008年(平成20年)5月18日:旧南行線上に高架線路を建設し、京浜東北線北行(2番線)を新設の高架線に移設。これにより京浜東北線高架ホームが完成。県内の京浜東北線では初の全面高架駅となった[6]。
2009年(平成21年)12月20日:旧北行線上に高架線路とホームを建設し、東北旅客線(宇都宮線)上り(3番線)を新設の高架線に移設[7]。
2011年(平成23年)3月6日:旧上り線上に高架線路を建設し、東北旅客線(宇都宮線)下り(4番線)を新設の高架線に移設。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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