東京都大田区蒲田の蕎麦屋の1男1女の長女として生まれた[2]。大田区立大森第八中学校から東京都立城南高等学校(現:六本木高等学校)、代々木高等学校(現:世田谷泉高等学校)を経て、上野高等学校卒業。
15歳のとき、山口百恵の主演映画『エデンの海』の山口のクラスメートの役のオーディションに合格し映画デビュー[3]。1977年、TBSテレビ小説、『文子とはつ』のオーディションに合格[2]。翌年、映画『高校大パニック』出演。
1980年代には、『スローなブギにしてくれ』や『汚れた英雄』などの角川映画に出演し、注目を集めた。1983年映画『陽暉楼』での好演で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。1980年代後半に、人気ドラマ『あぶない刑事』と『パパはニュースキャスター』にレギュラー出演。1988年に放送されたトレンディードラマ『抱きしめたい!』(フジテレビ)放映時には、共演の浅野ゆう子と共に「W浅野」と呼ばれるなど人気を博した[1]。
1991年に武田鉄矢と共演したドラマ『101回目のプロポーズ』は、最高視聴率36.7%の高視聴率を記録した[1]。その翌年から1996年までドラマ版『サザエさん』でサザエを演じるなど、コメディエンヌとしても活躍した。1995年に『沙粧妙子-最後の事件-』でイメージを一新し、クールな役を演じた。1998年の初舞台『ロマンチック・コメディ』からは毎年様々な舞台に挑戦。ドラマや映画、舞台でコミカルからシリアスまで幅広い演技をこなす女優として活躍している。
2003年より、俳優業と平行して『古事記』や日本の古典、各地の民話伝説を題材としたよみ語りの舞台を各地の神社や名所旧跡で続けている。2008年6月、「天皇陛下御即位20年奉祝委員会」に参加し、祝辞を述べる。國學院大學客員教授なども務める。
2019年3月、体調不良のため出演が予定されていた舞台『銀河鉄道999 さよならメーテル?僕の永遠』を降板し休養に入った[4]。自宅療養を経て、8月に映画『みをつくし料理帖』の撮影で仕事復帰を果たした[5]。 夫は作詞家の魚住勉。1983年結婚。長男は、NHKの元アナウンサー・魚住優。 名は「あつこ」だが『あぶない刑事』で共演した舘ひろしなどからは「おんこ」と呼ばれている[6][7]。 近年は道に咲いている花の撮影や『ドラえもん』グッズ収集に凝っており、ドラえもん好きが高じて2005年に声優の大山のぶ代がドラえもん役を引退すると、その声優オーディションに参加して最終選考まで残ったが落選した[8]。 また、写真をブログに多数掲載している(ブログの掲載画像のほとんどは撮影した花の写真である。そのほかにパックを装着した状態の自身のすっぴん顔のアップなどもある)。
人物
出演
映画
エデンの海(1976年、東宝):岩井昌子 役
聖母観音大菩薩(1977年、ATG・若松プロダクション、監督:若松孝二)
高校大パニック(1978年、狂映舎-にっかつ、監督:澤田幸弘、石井聰亙)
さらば映画の友よ インディアンサマー(1979年5月26日公開):ミナミ 役
スローなブギにしてくれ(1981年3月7日公開、東映、角川映画、原作:片岡義男):主演・さち乃 役
ねらわれた学園(1981年、東宝、角川映画):新宿のアルタビジョンに映る少女 役
化石の荒野(1982年、東映、角川映画):雪江千沙 役
汚れた英雄(1982年、東映、角川映画):緒方あずさ 役
陽暉楼(1983年、東映、監督:五社英雄、原作:宮尾登美子):珠子 役
薄化粧(1985年10月26日公開、松竹):地所テル子 役
姉妹坂(1985年12月21日公開、東宝、監督:大林宣彦、原作:大山和栄):喜多沢茜 役
チェッカーズSONG FOR U.S.A. (1986年7月26日公開、東宝):永瀬涼子 役
幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬 (1986年1月25日公開、東宝):おうの 役
あぶない刑事シリーズ(1987年 - 2016年、東映、日本テレビ):真山薫 役
あぶない刑事(1987年)
またまたあぶない刑事(1988年)
もっともあぶない刑事(1989年)
あぶない刑事リターンズ(1996年)
あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE(1998年)
まだまだあぶない刑事(2005年)
さらば あぶない刑事(2016年)
帰ってきた あぶない刑事(2024年公開予定)[9]
天と地と(1990年6月23日公開、東映、角川春樹事務所):乃美 役
赤んぼ少女(2008年、監督:山口雄大、原作:楳図かずお)
みをつくし料理帖(2020年、東映、角川春樹事務所):おりょう 役[5][10]
テレビドラマ
俺たちの朝「第7話 出逢いと愛と別れ」(1976年11月28日、東宝、日本テレビ)
忍者キャプター「第36話 死神は七面相」(1976年12月8日、12ch):みつこ 役
文子とはつ(1977年10月3日 - 1978年3月31日、TBS、ポーラテレビ小説)
明日の刑事「第49話 少女の遺骨を抱く刑事」(1978年、TBS)
夢のあとに(1978年4月21日 - 6月30日、TBS、金曜ドラマ)