古海忠之と城野宏の対談『獄中の人間学』で城野は「もともと洗脳などされるわけもないし、実際にやられてもいない。中国共産党もそれほど馬鹿じゃありませんよね(笑)」「ぼくも帰国したときに、新聞記者たちに洗脳されたのではないかという質問を受けましたよ。だから、洗脳とはどういう意味だ、シャンプーで頭髪を洗うことかと言ったら、思想を矯正して共産党員にすることだと言う。答えてやりましたよ、それは実に簡単なことで中国で矯正されて共産党員になるくらいなら、日本の警察で矯正を受ければ、すぐにハイ、やめます、と言うことになるだろう。そんな馬鹿なことをやる毛沢東だったら、おれは戦争に負けておらん(笑)。そう言ってやった」[72-73ページ]と記載されている。当事者の弁である。
新疆ウイグル再教育キャンプにおける「人格改造」「新疆ウイグル再教育キャンプ」を参照
2010年代から中華人民共和国は新疆ウイグル自治区の強制収容所(新疆ウイグル再教育キャンプ)で何十万人もの人間に対して組織的な「洗脳」や「人格改造」を行っていると報じられている[23][24]。
2019年11月に国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が公開した中国政府の文書とされるチャイナ・ケーブル(英語版)によれば、監視カメラや携帯電話などから個人情報を収集してアルゴリズム解析する「一体化統合作戦プラットフォーム」(IJOP)による人工知能(AI)と機械学習を利用したプレディクティブ・ポリシング(英語版)でウイグル人を選別して予防拘禁し[25][26]、
徹底的な生活行動の管理と脱走の防止
悔悛と自白の強要
言語の矯正
点数による賞罰
などが収容所では指示されている[24]。
また、薬物を投与して囚人をコントロールする試みも行っているという証言もある[27]。
世界ウイグル会議の顧問弁護士ベン・エマーソンは「ひとつの民族全体を対象とする巨大な集団洗脳計画以外の何かだとみなすのは、非常に難しい」と述べている[24]。 朝鮮戦争での中国共産党による米兵捕虜の洗脳が報告されてからアメリカ中央情報局(CIA)も洗脳についての人体実験であるMKウルトラ計画を開始した[28]。 モデルのキャンディ・ジョーンズ アメリカ同時多発テロ事件後、対テロ戦争を掲げたジョージ・W・ブッシュ政権下で行われたキューバのグアンタナモ湾収容キャンプやイラクのアブグレイブ刑務所などでのCIAと米軍による非人道的な強化尋問
アメリカ合衆国における洗脳
MKウルトラ計画
グアンタナモ湾収容キャンプ、アブグレイブ刑務所での拷問