洗礼
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イエス・キリストがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けた場面(イエスの洗礼[12]や、イエスが復活後に使徒たちに「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊のみ名によって洗礼(バプテスマ)を授けなさい。[13]」と使命をあたえたことなどである。ほとんどの教会で洗礼をサクラメント[14]ラテン語: Sacramentum、ギリシア語: μυστ?ριον「ミスティリオン」)と認める。執行者は一般に司祭牧師などの聖職者教役者である。

洗礼によって、原罪およびそれまでに犯したすべての自罪がゆるされるとされている。
洗礼執行の方式

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浸礼」も参照

執行形態は主に浸礼(全身を水に浸す)・灌水礼(頭部に水を注ぐ)・滴礼(手を濡らし、頭に押し付けて水に沈める所作を真似る)の3種類である。浸礼が原初の形態であり、灌水礼も滴礼もそれを模した簡略形態であることは、それらを執行している教会でも認識されている。

全ての方式を認める教会と、浸礼のみを認める教会がある。この相違は、主に新約聖書における洗礼の記事の解釈の相違および洗礼の象徴的意義の神学的解釈に基づく、と説明される。
幼児洗礼

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詳細は「幼児洗礼」を参照

教会または親の信仰に基づき、乳児や児童に授けられる洗礼を幼児洗礼または小児洗礼という。

プロテスタントの中には、幼児洗礼を認めていない教派もある。バプテスト派の全てと、福音派のうちホーリネス派などと、聖霊派ペンテコステ派などの一部は、聖書の中に幼児洗礼の記述がないこと、本人の信仰の確認ができないことなどで、これを認めていない。また、幼児洗礼自体は認めるが、自分の意志で行動できる年齢になった後に信仰告白(堅信式)を行わなければ聖餐を受けられないとする教派も存在する。なお、成人洗礼では灌水礼が一般的な正教会でも幼児洗礼は浸礼で行うことが多く、浸礼だから幼児洗礼が不可能と言うわけではない。

幼児洗礼の起源は、教派によりその主張に相違があり、はっきり断定できないが、おそらくキリスト教の初期にさかのぼると思われる。

マルティン・ルターは、幼児洗礼は「神の賜物」であって、完全に受動的に受ける聖霊の働きであると理解した。洗礼によって受ける聖霊の働き (神が幼子のうちに初めて下さる御霊の働き)によって、心からの真実な信仰の告白に導かれると理解した。

フルドリッヒ・ツヴィングリは、幼児洗礼は、神の民の肢として生まれた子供に対して、教会が責任を持つしるしであると理解した。

ジャン・カルヴァンも、キリスト者の幼子は、すでにキリストの教会の生きた肢であると考え、このキリスト者の幼子も、神の民の中に生まれたのであるから、洗礼を妨げてはならないと考える。

イギリスではこの幼児洗礼の際にスプーンを使ってお食い初めを行う習慣があり、この際に使われるスプーンの材質が身分や貧富によって違っていた。そこから良い家柄・裕福な家の生まれである事を「銀の匙を咥えて生まれてきた」と言うようになり、現在ではヨーロッパ各地で幼児洗礼の際に銀のスプーンを贈る家庭がある。
洗礼の相互承認

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一般に、キリスト教の各教会は、教派が異なる教会の洗礼も一定の条件で有効であると認める。しかし、教派間によっては、正統教義とされる三位一体の理解が共有できない教会間の移動、三位一体の名に基づかない洗礼(例:「父と子と聖霊の名において」対「イエスの名において」)、幼児洗礼や灌水礼・滴礼を認めない教派による拒絶などがあり、その場合は再度その教派の流儀に合った洗礼が行われる。

正教会では、至聖三者三位一体)の名で受けていれば他教派での洗礼であっても基本的に有効であるとしつつも、帰正(他教派から正教に改宗すること)を経るまでは聖体機密をはじめとする機密に与る事は許されない。他方、洗礼が無効であると捉えられる場合には、正教会で洗礼が行われる(この場合はそもそも他教派での当該「洗礼」が無効であるとの考えから、「再」洗礼とは呼ばない)。

なお、他の教派での洗礼が有効と認められる場合でも、そのときに付けられた洗礼名は必ずしも改宗後も用いられるわけではない。教会によって対応は異なるものの、以前の洗礼名が改宗先の教会では聖人とみなされていない者から採られた場合に改名が必須となる場合があったり、プロテスタントではそもそも洗礼名を付けない教派も多い。


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