マドリードのプラド美術館とエル・エスコリアル修道院にティツィアーノのキャリアの後期に位置づけられているバージョンが所蔵されている。そのうちエル・エスコリアル修道院版は1577年にスペイン国王フェリペ2世によって修道院に贈られた作品である。以前は無視されるか追随者に帰属されるかしていたが、1999年の修復後は1560年代後半の直筆画であると主張されている[2]。プラド美術館版は19世紀にかつて存在したトリニダード美術館
(スペイン語版)に17世紀のスペインの匿名の画家の作品として収蔵されたのち、スペイン南部カントリア(スペイン語版)のヌエストラ・セニョーラ・デル・カルメン教会(church of Nuestra Senora del Carmen)に送られたもので[6]、2007年から2012年にかけてプラド美術館で修復された[2]。これらの3点の『洗礼者聖ヨハネ』は2012年にプラド美術館で展示された[2][6]。
表
話
編
歴
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
世俗画
『田園の奏楽』(1509年)
『アドニスの誕生』(1505年-1510年頃)
『ポリュドロスの森』(1505年-1510年頃)
『合奏』(1510年頃)
『眠れるヴィーナス』(共作、1510年頃)
『懇願』(共作、1510年頃)
『恋人たち』(ティツィアーノ帰属、1510年頃)
『人生の三世代』(1512年-1514年)
『聖愛と俗愛』(1514年頃)
『神々の饗宴』(1514年頃)
『ヴィオランテ』(1510年-1515年頃)
『笛を持つ少年』(ティツィアーノ帰属、1510年-1515年頃)
『鏡の前の女』(1515年頃)
『フローラ』(1515年頃)
『サロメ』(1515年頃)
『ルクレティアと夫』(1515年頃)
『ヴィーナスへの奉献』(1518年-1519年)
『刺客』(1515年-1520年頃)
『海から上がるヴィーナス』(1520年頃)
『バッカスとアリアドネ』(1520年?1523年頃)
『アンドロス島のバッカス祭』(1523年?1526年頃)
『結婚の寓意』(1530年-1535年頃)