泉谷しげる
ローリングストーンズに憧れ、ロックバンドを組んでいたが、18歳の時、自宅が火事で全焼しエレキギター、アンプなど機材を全て失い、やむなくアコースティック・ギター1本で出来るフォークシンガーとなる[9]。
この頃には漫画雑誌『COM』(虫プロ商事)の「ぐら・こん」に投稿し、漫画家を目指そうとしていた[1][11]。また16ページの漫画作品「わるい奴ら」(いずみやしげる名義)が、東考社から刊行された短編集『ヤングパンチ・2号』および『暗黒の帝王たち』に収録されている[12]。
1970年代
1971年 - ライヴアルバム『泉谷しげる登場』でエレックレコードからフォークシンガーとしてデビュー[1]。CBSソニーに移籍したよしだたくろう(吉田拓郎)の代わりに売り出されたため[13]、拓郎=広島フォーク村のイメージが強く[13]、またフォークシンガーは地方出身者の方が売れていて「東京出身では売りにくい」というエレック社の方針で、青森出身として売り出した[13]。
古井戸(加奈崎芳太郎・仲井戸麗市)、ピピ&コット(佐藤公彦・よしだよしこ)、生田敬太郎、RCサクセションらと、日比谷公園大音楽堂(野音)での唄の市コンサートに参加[14][15]。
1972年 - セカンドアルバム『春夏秋冬』をリリース。加藤和彦がプロデュースを務める。タイトル曲「春夏秋冬」は泉谷の代表曲となる[1][16]。なお、シングルでも発売されたが同名アルバムの音源ではなく、オムニバスライブアルバム『野音 唄の市』収録のライブバージョンでシングル化された。シングル盤ジャケットに「実況録音盤」と書かれている[17]。1988年には、ロックアレンジで再シングル化されている[18][19]。南沙織の大ファンで、1973年6月に生まれた長女に「さおり」と命名した[20]。
その後も『地球はお祭りさわぎ』(1972年)、サディスティック・ミカ・バンドが参加した『光と影』(1973年)をリリース。中川イサト、西岡たかしとの連名アルバム『友だちはじめ』(1973年)や、イエロー (バンド)、ラストショウを従えロック色を打ち出したアルバム『黄金狂時代』(1974年)をエレックレコードから発表した[21][22][23][24]。
1975年6月 - 小室等、井上陽水、吉田拓郎とフォーライフ・レコードを設立し移籍[1]。その第1弾アルバムとして『ライブ!!泉谷-王様たちの夜-』(1975年)を発表[25][26]。
1976年 - 小室、陽水、拓郎、泉谷の連名でアルバム『クリスマス』発表[26]。
1976年 - アルバム『家族』、『イーストからの熱い風』(同年にアメリカ合衆国で録音したライヴアルバム)を発売[27][28]。
1977年 - ストリート・ファイティングメンをバックバンドにしたロックアルバム『光石の巨人』を発表[29]。これを最後にフォーライフレコードを去る[1]。発端は当時泉谷は「ミュージシャンもやって会社もやるっていうのはいかがなものか」「経営者とミュージシャンの二足のわらじを履く行為は、ほかの経営者に対して失礼」と考えており、小室に代わり社長に就任した拓郎と見解の相違が生まれたことに起因するものだった[30]。これがきっかけで「フォークの裏切り者」のレッテルを貼られライブをやってもお客が入らなくなる不遇の時期をしばらく送った。同時期に向田邦子からオファーがあった事をきっかけに俳優業を始めている[31]。
アサイラム・レコードに移籍し、加藤和彦プロデュースのアルバム『80のバラッド』、『都会のランナー』を発表[32][33]。
1979年6月 - テレビ朝日系ドラマ『戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件』に小原保(犯人)役として出演し、テレビ大賞及び芸術祭優秀賞を受賞、役者としても注目を集める[1][34]。
1980年代
1980年 - 石井聰亙映画『狂い咲きサンダーロード』にて美術やポスターのイラストを担当し、ブルーリボン美術デザイン賞を受賞。また劇中歌として「電光石火に銀の靴」「翼なき野郎ども」「国旗はためく下に」などが使用された[35]。
石井聰亙映画『爆裂都市 BURST CITY』にて美術を担当。自らも俳優として出演している[36]。
ニューウェイヴ志向のバックバンドBANANAを従えた『オールナイト・ライヴ』を発表[37]。
1980年 - 松竹映画『ええじゃないか』(今村昌平監督)に出演し、「泉谷しげる with SHOT GUN」名義でタイトル曲「ええじゃないか/IBO!今夜は徹夜だぜ」発表[38]。
1982年 - ポリドールに移籍。ポリドールではスタジオアルバム『NEWS』『39°8′』『ELEVATOR』、ライヴアルバム『REAL TIME』を発表[39][40][41][42]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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