ペインティングナイフとパレットナイフは、コテのような道具である。油絵具を練ったり、画面についた不要な絵具を取ったりするのに用いる。描画は筆によるとは限らず、ナイフを用いる場合もある。スクレパーのように刃のついたものも用いる。 ローラーや篦(へら)などを用いる人もいる。指などで絵具を画面に乗せる人もいる。 絵画の技法は様々あり分類の仕方も色々である。
その他
技法
平塗り
モデリング 肉付け。物理的な立体感についても言うが、絵画の分野では主としてバルールを成立させ形体を描き出す工程について言う。
インパスティング 盛り上げ。
暈し(ぼかし) 画面上の絵具を暈して階調を豊かにすること。
スフマート 色の境界を際立たせずに、形体を描き出す技法。レオナルド・ダ・ヴィンチほか16世紀の画家が創始したとされる[2]。
グレーズ 透明性の高い絵具を薄く重ねて、下層の効果を活かす技法のひとつ。
スカンブル 不透明性の高い絵具を薄く重ねて、下層の効果を活かす技法のひとつ。
ハッチング 一定の面を斜線で埋める技法。
クロスハッチング 交差させたハッチングのこと。
マスキング マスキングテープなどで一部をマスクすること。
デカルコマニー 絵具を転写する技法のひとつ。
フロッタージュ ものの模様などを写し取る技法のひとつ。
コラージュ 紙などを絵画に貼付ける技法のひとつ。
ドリッピング
ドライブラシ 硬めの絵具を用いて、掠れ等を活かす技法のひとつ。
ウエット・オン・ウエット(Wet-on-wet)
種類『鮭』
高橋由一
1877頃
紙、油彩
140.0 × 46.5 cm
東京芸術大学
絵画の種類、形式は挙げればきりがない。
カマイユ(単色画、つまり、単色で描かれた絵画。)
グリザイユ(単色画のひとつで、灰色のもの。)
シラーユ(単色画のひとつで、黄褐色のものを指す。)
ベルダイユ(単色画のひとつで、鈍緑色のものを指す。)
スキアグラフィア(陰影画)
ポリ クローム(多色画)
デックファーベンモレリ(不透明画)
ディプティック(二幅対)
トリプティック(三幅対)
ポリプティクス(多幅対)
ポートレイト(肖像画)
スティルライフ(静物画)
ナトゥーラモルタ(静物画)
ボデゴン[注釈 3](静物画・厨房画 )
カリカチュア(風刺画・戯画)
トロンプルイユ(錯視画)
イコン(聖画)
壁画
選り抜きの油彩画
『受胎告知』
ロベルト・カンピン
1425-1430頃
板、油彩
64.1 × 63.2 cm
メトロポリタン美術館
『アルノルフィーニ夫妻』
ヤン・ファン・エイク
1434
板、油彩
81.8 × 59.7 cm
ナショナル ギャラリー(ロンドン)
『竜と戦う聖ゲオルギウス 』
パオロ・ウッチェロ
1456
画布、油彩
57 × 73 cm
ナショナル ギャラリー(ロンドン)
『レオナルド・ロレダン 』
ジョヴァンニ・ベリーニ
1501頃
板、油彩
61.5 × 45 cm
ナショナル ギャラリー(ロンドン)
『モナ・リザ』
レオナルド・ダ・ヴィンチ
1503 ? 1506
板、油彩
77 × 53 cm
ルーヴル美術館
『快楽の園』
ヒエロニムス・ボス
1505 ? 1510頃
板、油彩
両翼 : 220 × 97、中央 : 220 × 195 cm
プラド美術館
『聖愛と俗愛』
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
1512-1515
画布、油彩
118 × 279 cm
ボルゲーゼ美術館
『四人の使徒』
アルブレヒト・デューラー
1523-1526
板、油彩
215 × 76 cm
アルテ・ピナコテーク
『十字架降架』
ヤコポ・ダ・ポントルモ
1526?28頃
板、油彩
313 × 192 cm
サンタ・フェリチタ聖堂
『アレクサンドロス大王の戦い』
アルブレヒト・アルトドルファー
1528-1529
板、羊皮紙、油彩
158.4 × 120.3 cm
アルテ・ピナコテーク
『最後の晩餐』
ティントレット
1592-1594
画布、油彩
365×568cm
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
『トランプ詐欺師』
カラヴァッジオ
1596
画布、油彩
90 x 112 cm
キンベル美術館
『マルメロ、キャベツ、メロン、胡瓜の実』
フアン・サンチェス・コターン
1602
画布、油彩
65,5 × 81 cm
サンディエゴ美術館
『キリスト昇架』 (en)
ルーベンス
1610-11
板、油彩
アントウェルペン大聖堂
『ブラックベリーパイの朝食』
ウィレム・クラースゾーン・ヘーダ
1631
板、油彩
54 x 82 cm
ドレスデン美術館
『テュルプ博士の解剖学講義』